「その元は?」という問いには、時間の流れが先入化され
ています。
宇宙の発生においては、予め成立した時空があってその
中に存在が「発生」するのではなく、時空そのものも同時に
発生するのです。
量子論的世界像において、有限的な存在性(=宇宙)は、
認識される事によって派生しているのです。
全ての存在は、量子的な不確定性に基づいており、無限に
詰め込むと存在確率の山が平らになって、無と等しくなります。
この「絶対無=不確定性無限」において、その無限の闇に、
認識体の仮定断面(認識可能性)の運動を想定すれば、
相対的に無の風は光になり、認識体はその光(量子相互作用
パターン)の向うに、自己の補完(相補的不確定性)としての
宇宙を認識するのです。
認識可能性の時系列化=自我仮説(時間的流れ=記憶=過去)と、
時空仮説(空間的広がり=予測=未来)の相補分化。
あらゆる時点から対発生する過去(時間軸)と未来(空間軸)を、
重ねる(異なるhの時系列化(hの収束=物体収縮=宇宙膨張))
事によって、その仮想的直交基底における相補的不確定性
(不確定性原理)の可能と、その絶対確定化における無限不
確定への発散に対する経験的な階層現象表面的定性化
(いい加減に捉えること)による「有限的な存在性の派生」を
可能にしているのです。
本質的に存在していないものの「その元」を問う事は無意味です。
お礼
psytexさん ありがとうございます~(^^♪ この質問をしてから、Newton最新号を買いました。ご解答と同じようなことをこの本でも述べていました。結論から言って、量子論の世界からみれば、宇宙誕生の前には時間も空間も存在していない。 宇宙誕生とともに、時空間が形成された。 宇宙の起源は「北極のさらに北はなにか?」と問うようなものと・・・