- ベストアンサー
1945年8月15日、玉音放送を聞いた吉本隆明が
1945年8月15日、敗戦の玉音放送を聞いた吉本隆明は、海岸から沖へ向かって泳いだそうですが、そのことを書いてある書籍名を、教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4796607609 ── 吉本 隆明《背景の記憶 199312‥ JICC出版局》 …… 敗戦の日、天皇の玉音放送を聞き、泣きながら寮に帰った吉本は 目覚めてから海で泳ぐ。 「なぜ空はこのように晴れ、北陸の海はこのように静かに、水はこのよ うに暖かいのだろう」 「わたしは〈戦争〉ということ、〈死〉ということ、〈卑怯〉というこ と、〈喧嘩〉ということ、〈自然〉ということ、〈国家〉ということ、 名もない〈庶民〉ということ、そういう問いを、北陸道の、戦争の夏の 日に知ったのであった」(戦争の夏の日) http://h.hatena.ne.jp/satoukai/9236562340767654691
お礼
回答ありがとうございます。 「背景の記憶」という書籍は手にしたことがありませんので、早速読んでみます。 僕が読んだものは、1970年代には既に出版されていたもので、吉本隆明にしては珍しい、「生」の声というか、焦りというか、そのようなものが入り交じっていた様な記憶があります。 既にその頃、複数の場所に書いていましたので、整理し切れていなかった現実だったのかと思います。そういう意味では、ご紹介いただいた1993年のものも、当時新たに書いたものかもしれません。 たいへん楽しみです。 ありがとうございました。
補足
「背景の記憶」手に入れて読みました。 類似した表現で何度も書いていることが分かりました。 僕が探していたものは、1959年発表の文章の仲にありました。 さすがと言えば、さすがだけれど、吉本隆明くらいになると、こんな本まであるのですね。 そのことには、大いに驚きました。 本当に ありがとうございました。