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「…のなかでは」の「は」はなぜ不自然なのでしょうか

 日本語を勉強中の中国人です。ほかのカテゴリで質問したときに、ある文は不自然な日本語だと指摘されました。「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、おすすめの作品を教えていただけないでしょうか」という文です。「なかでは」の「は」はなぜおかしいのでしょうか。ほかの年代や分野の作品ではなく、「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかで」という範囲を強く限定したい気持ちの表れだし、この範囲にスポットライトを当てたいのだと思います。でも、ネイティブの方はなぜ不自然だと感じられるのでしょうか。  また、質問文に不自然な日本語がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.4

「のなかでは」の【掛かる先】が文中に存在していません。これが、不自然になる理由です。 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒おすすめの作品」 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒教えていただけないでしょうか」 どちらも構文として成立しません。 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、どんな作品がおすすめか教えていただけないでしょうか」 のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒どんな作品」のように掛かることができるため、構文的に成立します。 あるいは、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでおすすめの作品を教えていただけないでしょうか」 のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかで⇒おすすめ(の作品)」のように掛かり、この場合も構文的に成立します。

awayuki_cn
質問者

お礼

 ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。

その他の回答 (4)

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.5

#4です。 申し訳ありません。 お約束の訂正が3箇所あります。 1. × 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒おすすめの作品」 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒教えていただけないでしょうか」 どちらも構文として成立しません。 ○ 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒おすすめの作品【を】」 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒教えていただけないでしょうか」 どちらも構文として成立しません。 2. × のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒どんな作品」のように掛かることができるため、構文的に成立します。 ○ のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは⇒どんな作品【が】」のように掛かることができるため、構文的に成立します。 3. × あるいは、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでおすすめの作品を教えていただけないでしょうか」 のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかで⇒おすすめ(の作品)」のように掛かり、この場合も構文的に成立します。 ○ あるいは、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでおすすめの作品を教えていただけないでしょうか」 のようにすると、 「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかで⇒おすすめ(の作品)【を】」のように掛かり、この場合も構文的に成立します。   

awayuki_cn
質問者

お礼

 再びありがとうございます。よくわかりました。お気になさらないでください。

noname#227653
noname#227653
回答No.3

「は」は「強く限定」するために使うものではありません。また「スポットライト」を当てるために使うものでもありません。 原沢伊都夫という人が書いた『日本人のための日本語文法入門』(講談社現代新書)を読んで「なるほど」と納得したことがあります。この本によれば「は」は「について言えば」という意味を持っているのだそうです。 「明日は山田君が遊びに来るんだ」は「明日について言えば山田君が遊びに来るんだ」という意味だし、「山田君は明日遊びに来るんだ」は「山田君について言えば明日遊びに来るんだ」という意味になります。 つまり「~は」には「これから~を主題にして何かを語りますよ」という意味があるのです。 だから、「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは」と書くと「これまでの芥川賞と直木賞受賞作について言えば」という意味になり、そのあとには芥川賞と直木賞受賞作を主題にして何かを語る内容が続くのが自然です。たとえば「『○○』という作品がいちばん私の好みにあう」のように。 しかし、「おすすめの作品を教えていただけないでしょうか」という質問は芥川賞と直木賞受賞作について「何かを語る内容」ではありません。だから不自然なのではないでしょうか。 また、「おすすめの作品を教えていただけないでしょうか」の前には、その範囲を限定する表現がくるのが自然ですよね。あなたの書いた文では「のなかで」が「範囲を限定」する言葉です。だから「芥川賞と直木賞受賞作のなかでおすすめの作品を教えていただけないでしょうか」が自然につながるのです。 ただ、「~は」のあとには質問の文は決してつながらない、というわけではありません。 例えば「芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、どの作品がいちばんすぐれていると思いますか」。これは不自然ではありません。 それは多分、この質問が「芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、『△△』という作品がいちばんすぐれていると思います」の疑問形だからでしょう。 「芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、『△△』という作品がいちばんすぐれていると思います」という文は「芥川賞と直木賞受賞作について言えば、『△△』という作品がいちばんすぐれていると思います」という意味で、どこにも不自然なところはありません。だからこれの疑問文である「芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、どの作品がいちばんすぐれていると思いますか」も不自然ではないのでしょう。 以上、思うところを述べてみましたが、もしかしたら正しくないことを書いているかもしれません。納得できない点などありましたら補足をつけて下さい。

awayuki_cn
質問者

お礼

 ご丁寧に教えていただきありがとうございます。理解できました。大変参考になりました。

回答No.2

日本語文法を真に受けてはいけない。文法的解釈ほど、不毛なものは無い。文法ではなく、感性、、感覚を至上のものとすべし。 あえて、どうしても、文法が必要という人は、独自の文法を編み出さないといけなくなる。それが、昔から、「百人の言語学者がいれば百通りの文法がある」と言われている所以。 >ある文は不自然な日本語だと指摘されました。 この場合、「ある文」ではなく、「は」を用いた文章と限定される。「ある」といのは、一般論であったり、特定されないものをいう時に使う語彙。 従って、正しくは、【「は」の用法について、私の作成した日本語文章が不適切との指摘を受けました。】となる。 そして、「ある」というのが問題であるだけでなく、「ある文【は】」とは、普通、言わない。「ある文【が】」ならば、限定的ニュアンスを含有しているので許容の範囲。 結局、明治の文豪レベルの小説を沢山読んで、そのリズムを身に付けるのが早道のように思う。

awayuki_cn
質問者

お礼

 早速のご回答ありがとうございます。参考になりました。

  • 3nk
  • ベストアンサー率28% (619/2184)
回答No.1

×「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、おすすめの作品を教えていただけないでしょうか」 〇「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでは、どの作品がおすすめですか」 〇「これまでの芥川賞と直木賞受賞作のなかでの、おすすめの作品を教えていただけないでしょうか」

awayuki_cn
質問者

お礼

 ご親切に教えていただきありがとうございます。文例は大変参考になりました。

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