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放射線被ばくと寿命
よそで見たんですが 【放射線被ばくの話題を見て判らないのは寿命についての扱いです。 放射線は鉄砲玉と違い人間の破壊をするのでは無いですよね。 細胞に影響を及ぼした後の結果として寿命に影響が出る。 正確に考えるなら放射線による細胞への影響を課題とすべき。 なので人間の場合、複製できる細胞分裂回数が50回とすれば 100歳生きるなら構成する細胞の平均寿命は2年間。 つまり人間に対する放射線の影響は2年間を考えれば良いのでは?】 影響を2年間で考えるのは適切でしょうか?どういいう期間が適切か?
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- pochijyanai
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放射線の影響は確率によります。 運悪くがん化する部位のDNAが破損すれば、がん化のプロセスが発現します。 つまり、1mSv/年の被曝が5年続いたときと、5mSv/年の被曝が1年の場合の積算被曝量5mSvが、体に影響します。 URLで放射線による寿命を説明しています。
- princelilac
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放射線に被曝した場合の人体への影響は、遺伝子が損傷を受けることによるガンが発生するということだけです。ガンが発生しなかったら無害です。低線量長年月に渡って浴び続けても、損傷が少なければ回復しますので、心配はいりません。 ただ、人体の修復機能の限度を超えて被爆すると、損傷した遺伝子が分裂によって次々と増殖することになり、非常に危険です。正常な細胞はある一定の回数で分裂が止まってしまうものなのですが、ガン細胞は無制限に分裂しますので、これが命取りになるのです。そして、これがガン細胞がガン細胞たる所以です。 自覚症状が出るまでに損傷した遺伝子が体内で増えていくのに、数年から20年くらいかかると言われています。この差は被曝した放射線の強度や種類の他、体質やその他の環境で千差万別のようで、よく分かっていません。
お礼
ありがとうございます。 放射線による悪影響はなかなか判りずらいんですねー
>正確に考えるなら放射線による細胞への影響を課題とすべき。 そのとおりです。細胞は一部が破壊されても時間を経て再生されますから、じわーっと少量づつ浴びても、回復の方が早くて破壊効果は出てきません。一挙に大量の放射線を浴びて、その破壊効果で再生が追いつかないまま症状が進んだときにはじめて障害が表面化するのです。ヒロシマ原爆での壮大な検証からわかっていることは、一時に100ミリシーベルト以上を浴びた時に原爆症の有意差が現われたので、この数値が今の閾値になっているのですが、安全を見て一般人は累積(一年の)が100ミリにされました。フクシマ以後ではこれもゆるすぎるとして年間 1ミリシーベルトが採用されています。
お礼
ありがとうございます。 無菌状態が人体に良いかというとそう単純では無いように 放射線ゼロが人体に良いかは考える点でしょうね。 アメリカでは核物質工場での長期被ばく資料が有るんでしょうか? あっても公表はしないのかも。
- Tann3
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ご質問の趣旨がよく分かりませんが、放射線の影響はそもそも「細胞への影響」、さらに細かくいえば「細胞を構成する分子・原子への影響」です。 放射線とは、荷電粒子(アルファ線=陽子2個+中性子2個からなるプラスに荷電した粒子=ヘリウム原子核と同じ、ベータ線=電子)あるいは電離作用を持った電磁波(ガンマ線)ですから、人体の細胞の中の分子を電離します。この電離によって、たんぱく質を構成する分子構造が変わったり切れたり、DNAの分子配列を切断したりするのが放射線の影響です。放射線の全量がたんぱく質を破壊する訳ではありません。人体の70%を占める「水」分子を電離しても、生体にはほとんど影響ありません。 人体や生体では、直接大量の放射線を浴びると、皮膚の細胞がこの電離作用で大量に死滅して、一種のやけどのような状態になり、面積が大きいと死亡することもありますし、頭部の皮膚が死滅すれば髪の毛が抜けます。 それほど大量でない場合、あるいは少量の場合は、人体の一部の細胞に影響があるだけで、すぐに死亡するということはありません。損傷を受けた細胞も、新陳代謝によって正常に回復すれば元に戻ります。 この場合注意しないといけないのは、外部からの放射線によってそのときだけ被ばくする「外部被ばく」と、放射性物質を体内に取り込んで、体外に排出されるまでの一定期間体内で放射線を浴び続ける「内部被ばく」を区別する必要があることです。チェルノブイリ後に問題となった「甲状腺がん」は、牧草から牛乳を経由して体内に取り込んだ放射性ヨウ素が、甲状腺に滞留して長期間内部被ばくをした結果として現われたものです。空間線量では、この内部被ばくの量は測定できません。(No.2の「お礼」に書かれていることは、これを理解する必要があります) ご質問文にあるように、全ての損傷した細胞が2年以内に正常に復帰すれば問題ありませんが、正常に復帰しない場合には2年で「がん」と判定されるかというと、そういうことはありません。異常な細胞が1個あっても、それは「がん」とは呼びません。異常な細胞が自己増殖して、大量の異常部位を形成して初めて「がん」とよばれます。こうなるのには、ご質問文のような「1回の細胞分裂」では無理です。 放射線の後遺症としては、こういった損傷を受けた細胞やDNAが、「正常な細胞」に回復せず、「異常な細胞」として再生・分裂を繰り返すことです。これが一定量の部位・組織に増殖すると、「がん」になる可能性があります。がんになるのかならないのか、がんになる確率はどの程度か、がんになるのに何年かかるのかは、状況によって様々だと思います。数年で現われることもあり、一生かかっても現われないこともあります。残念ながら、広島や長崎やチェルノブイリの貴重なデータから、ある程度の統計的な推定ができる程度、ということだと思います。(「発生確率が**%」ということで、その人に発生するかどうかは何とも言えない) No.1の回答者さんへの「お礼」を見ると、「全身に浴びた放射線量に比例してがんが発生」とお考えのようですが、上に延べたように、そんな単純なものではありません。「比例で扱っている」のではなく、広島や長崎やチェルノブイリなどのデータから「統計的な確率で扱うしかない」ということです。 また、がんが発生したとしても、それが放射線の影響によるものなのか、他に要因によるものなのかを明確に区別することも難しいと思います。チェルノブイリの周辺で甲状腺がんが増えた、というのも、状況証拠であって、それが放射線の影響であると因果関係を立証するのは難しいでしょう。 残念ながら、この世の出来事が全て解明され、因果関係の追跡や予測が可能である、というものではないのです。 ですから、どんな微量の放射線でも悪影響があるという学者と、一定量以上の放射線にならないと影響は出ないという学者と、逆に少量の放射線は生体にとって有益だと主張する学者など、いろいろな説があって、どれが正しいかは誰にも言えない状態なのです。(だから、No.3の回答のようなものも出てきます)
お礼
ありがとうございます。 質問の意味は多くの質問と回答で放射線の線量と人間の一生を 比例関係で計算しているように感じたからです。 細胞が損傷を受ける時系列が在れば回復する時系列も在るはず。 ならば損傷だけを時系列で検討しても現実とは違うのではと思う んですよね。たとえば回復力5とした時に損傷3なら被害は無い。 多くの人が損傷を考えますが重要なのは回復力あるいは再生力 と思うんです。人間がクマムシ並みとは言いませんけどね。 生物なんですから免疫と同じように損傷で活性化する機構が在る のかも知れない、なんて思います。
- ww_n
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返信どうも。 例にあげている 「人間の細胞数」 が少な過ぎるのでそういう結果になるんで、 例えばヒトの細胞数を100000000000000個(100兆個)とすると、その多数の細胞のうちの1つが癌になると残り正常な細胞は99999999999999個。 ここでは次の2年間?で同量の放射線を浴びると99999999999999個のうち同じく1個が癌になる。 その次の2年間?でも同量の放射線を浴びると99999999999998個のうち同じく1個が癌になる。 となると、100年間でも1000年間でも、同じ放射線量に対する癌化率は等しくなる。 これは例えば1単位の放射線での癌化確率だから、1000単位の放射線ではその1000倍。100万倍の放射線ではその100万倍になる。 というのが放射線障害の直線性仮説です。 低線量ずつ長期間に渡って浴びても、同じ線量を一気に浴びても、同量の被曝量ならば同等の放射線障害が発生すると仮定して、ほぼ全ての放射線基準は作られている。 これは低線量被曝領域まで拡大されているとされてます。
お礼
言われてみれば数値がとても大きければほとんど差は出ませんね。 放射線障害の直線性仮説と呼ばれているんですね。
- KappNets
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http://richardkoshimizu.at.webry.info/201204/article_19.html の過去の蓄積されたデータによると、200ミリシーベルト以下の線量では被爆量が増えるほど死亡率は下がっているそうです......
お礼
ありがとうございます。 そんな資料も在るんですねー 生物は不思議ですよね~
チェルノブイリでは、5年後くらいに、甲状腺ガンが激増しましたよ。
お礼
ありがとうございます。 放射線源が一部に集中するとその部位での被ばくが大きく 成るのかも。癌は合体すると悪影響が強くなるんでしょう。 人体の全体での被ばく量が同じでも細胞には致命的かも。 極論すると人体ではなく細胞の被ばくを考えるべきかも。
- ww_n
- ベストアンサー率22% (33/146)
その辺の医学知識が豊富にあるわけではないですが、放射線は細胞を破壊する以外にも変質させる。例えばDNAを改変させて別の細胞にさせる。 普通は変質した細胞は生物の生理作用により死滅させられ、正常な新規の細胞に置き換えられるか、或いはその部分は欠損として空白処理される。 しかし時折その正常な生理作用が行われずに、放射線により改変された細胞が自己増殖していって新種の組織を形成・拡大していくこともある。 その新組織が生物生理に適合しているのなら 「奇形」 ということになるし、適合していないのなら 「癌」 ということになる。 奇形も癌も生存に有利となるのは稀で、放置すれば概ね死に至るか、生存に著しく不利になる。 変質した細胞は通常の生理作用の範囲を超えて勝手に増殖していく。 なので 「正常な細胞の平均寿命は2年間」 だとしても、放射線障害によって正常ではなくなった細胞は通常の生理の範囲を超えた別枠のシステムで勝手に「奇形」や「癌化」が進んで行くんだから、引用されてる説明は誤った医学解釈をしている。 普通はそういう解釈は中々できない。小中学生並。 そもそも放射線による生物への影響は確率的に与えられると解釈されてる。 2年間ずつ頑張れば全てOK! ということでは無しに、人生100年の間に放射線に当たれば、それにより各細胞は0.001%の確率で改変され、その中の0.1%が死滅しないで異種の細胞として生き残り、その中の10%が勝手に増殖していって癌になる。 なので合計確率は 0.001%X0.1%X10%=0.0000001% だ。 1個の放射線で0.0000001%だから、1000個の放射線に当たれば0.001%に増えるし、1000000個の放射線に当たれば癌になる確率は 1% に増える。 1年間に1000000個の放射線に100年間当たり続ければ、100年後には100%の確率で癌になってる。 こういう計算法が採用されてる。(ただし細かい数字は単なる一例として挙げてる)
お礼
ありがとうございます。 えーと・・・疑問を持つのは被ばく量なんです。 たとえば人間が1000個の細胞で作られているとしてですね 2年間に浴びる放射線10単位で0.1%で発がんすれば1個残る。 999この細胞は死滅して新しくなるとまた2年浴びてがん0.9個。 4年間で20単位あびても1.9個ですよね。 良くいわれるんですが10年で100単位だから癌も10倍が疑問。 つまり比例が成立しないのに比例で扱っているんでは?という疑問 なんです・・・
お礼
ありがとうございました