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「彼のことが好き」は正しい表現でしょうか?
たとえば、知人の男性が盗みをして警察に捕まったあと、「彼のこと知ってる?」と誰かに聞くなら、この表現は正しいと思います。 彼の「こと」とは、盗みをして警察に捕まった「こと」だからです。 しかし、ある男性に一目惚れしたとして、友達に「私、彼のことが好きなの」と言う場合はどうでしょうか。 好きなのは彼であって、彼の「こと」ではないですよね。 実際には「彼のことが好き」で問題なく通じますけど、よく考えるとこの表現はおかしくないですか?
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- garamond
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現代日本語では「私は彼を好(す)いている。」とは言わないで、「私は彼が好きだ。」と言います。 そうすると、「彼が好きな私」と言ったときに紛れが生じかねないのです。 「彼が好いている私」なのか 「彼を好いている私」なのか ここで「彼のことが好きな私」と言えば、後者であることが明確になります。 「のこと」の挿入には、このようなはたらきもあるのです。
- moto_koukousei
- ベストアンサー率54% (331/606)
知人の男性が盗みをして警察に捕まったあと、「彼のこと知ってる?」と誰かに聞くなら、彼の「こと」とは、「盗みをして警察に捕まったこと」ではなくて、彼の名前とか、住所や職業、友人関係、生い立ちや素行など、「彼に関する何か」のことを指すというのが普通です。 友達に「私、彼のことが好きなの」と言う場合は、「彼のこと」は「彼に関する何かのこと」ではなくて、「私が思っている彼の全体」を指しています。 「こと」には、色々の使い方があります。 1)さあことだ。⇒「こと」は「トラブル」「事件」などのことです 2)ことはじめに。⇒「行事や仕事の全体」などのことです 3)聞いたことがある。⇒「経験」などのことです 4)警察に捕まったことがある。⇒「経験」などのことです 5)警察に捕まったことを学校は問題にしている。⇒「捕まったこと全体」あるいは「捕まるような行動をした行為全体」などのことです 6)警察に捕まったことがうわさになった。⇒(警察に捕まった件の概要)という意味です 7)話し合いは決裂したとのことだ。⇒(こと)に意味はなく、「~~とのことだ」という文の形を整えるための働きをする 8)話し合うことは大事だ。⇒「話し合い」という名詞の単語と同じ意味を持たせる「こと」の使い方の例。(考えること)(聞くこと)(味わうこと)(戦うこと)(君がやったこと)(政府が示したこと)(過去のこと)(将来のこと)(他人の家庭のこと)(~~などのこと)など 他にも色々な使い方があります。「こと」だけでなく、「の」も「言うのは簡単、覚えるのは難しい」「私のを上げるから、君のをちょうだい」のように色々な意味や使い方をします。 通常使っている言葉を振り返ってみれば、言葉の使い方は単純なものもあるけれども、なんとも説明しきれないような使い方もあるのだという“こと”がわかります。 色々な使い方があるのが自然であり、表現や使い方がおかしいわけではありません。
- saotomee
- ベストアンサー率22% (48/212)
「事」辞書より 二、他の語句をうけて、その語句の表す行為や事態を体言化する形式名詞。 3 心情や動作の向かっている対象。「君の―が好きだ」「家族の―を大切にする」 とありますので、間違ってはいませんね。 「彼が好き」と「彼のことが好き」には微妙な気持ちの差があります。 「こと」がつくと、 まだ彼がよくわかってないので「彼が」というには遠慮がある。 恥ずかしいとかで、まっすぐ向き合えない気持ちが表れてる。 ように思います。 どちらにせよ無意識の部分で使い分けるていると思います。
彼の「こと」=彼の「すべて」と考えませう。 「すべて」でない場合は、例えば、彼の「性格」とか、彼の「優しさ」とか言いませう。