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三十六軒の長屋とは、どういう意味なのですか?
古典落語では、大家が次の台詞をよく述べます。 「私は、三十六軒の長屋を預かっている」 噺の雰囲気では、私は三十六軒もの長屋を預かっており、偉いのだぞ、という感じです。 ところで、三十六軒の長屋とは、どういう意味なのですか? 1、三十六計逃げるが勝ち、とういうように、口調が良くかつ多い、ということですか? 2、あるいは、構造上や制度上、長屋は三十六軒の場合が多い、のですか?
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- m-jiro
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落語が大好きな者です。 三十六という数に意味があるか、というお尋ねですね。 落語を聞いている時には全く気にしなかったのですが、改まって聞かれると気になって仕方ありません。netや手持ちの本を調べてみたのですが、結論としては「わかりません」。 まず「三十六軒」か「三十六間」ですが「軒」です。 「三十六間」の長屋といえば何軒あるのかわかりません。そしてこの言葉が出てくる噺を調べてみると、 おなじみの「長屋の花見」には「長屋三十六軒揃っ てちょいと来いって・・」「長屋三十六軒揃って戸がないんですよ」と2回でてくる。「さんま火事」には「長屋三十六軒秋刀魚を焼いて・・」。「夏どろ」では「大きな声で泥棒と呶鳴どなれば長屋三十六軒残らず出て来る」。などなど・・・。「間」では意味が通じない。 どうやら「たくさん」の意味で使っているようです。「たくさん」なら30でも40でもよさそうなんですが、なぜか36。 「崇徳院」には長屋の軒数ではないが「湯屋を十八軒、床屋を三十六軒・・」とここにも三十六。 さらに三十六が付く言葉で、「三十六歌仙」「東山三十六峰」「富嶽三十六景」などがある。何らかの故事があるように思われますが、見つけられません。 江戸の町割から見た長屋の図があったのでリンクを貼っておきます。 http://www.ginza-machidukuri.jp/column/column1-3.html まず60間四方の土地を縦横3等分して9個の小ブロックを作ります。中央を除いた8つのブロックに町屋を作るのですが、奥行きは全部20間ですから江戸では土地の広さを間口の幅で示しました。長さの単位で表示したのです。 通りに面した所に店を作り、その奥に主人の居宅を作るのが一般的です。これでも奥行きは半分程度で十分なので、奥の空地に長屋を作ったわけです。 なお「大家さん」には土地・建物を所有している場合と、管理だけを委託されている「差配人」とがいました。お尋ねの大家さんは「・・預かっている」ですから後者ですね。 どっちの大家さんでももし店子が犯罪を犯すようなら責任を問われるので入居者の選択には注意したのです。身元がはっきりしない人の入居はお断りでした。偉そうにすることもある程度必要だったのです。
お礼
回答ありがとうございました。 綿密な探求には、恐縮いたします。 1、長さの単位である間でなく、家の単位である軒なのですね。 米朝の貧乏花見には三十六ではないのですが、 <・・・釜一つ裏ちゅうのは、五十軒長屋があって、御飯炊く釜が一つよりない。・・・」という口演 記録を見つけました。 2、三十六の正確なる故事は不明だが、たくさんを意味しているのですね。 3、江戸の町割はきちんとしているのですね。 4、大家は、店子の責任者として、偉くなければならないのですね。
- oignies
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ほかのかたも書いておられますが、けん、は間と書いて、長さの単位です。 とくに、長屋にかぎらず、家の寸法や、窓のおおきさをあらわすときにつ かいます。お年寄りは、いまでも、わかるひとがおおいと思います。 私は、ピンときませんが、障子2枚くらいが、1間くらいじゃなかったかなと 記憶しています。なので、36間を36軒とまちがえてしまうとだいぶ感覚 をまちがえてしまいますね。ちっちゃい標準サイズのアパートくらいの感覚 では?
お礼
回答ありがとうございました。 けんは、長さの単位、ということですね。 36軒は、 <ちっちゃい標準サイズのアパートくらいの感覚> ですね。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
質問とは若干ずれますが、江戸時代の長屋は通り通りで共同体を作って、その長屋の長(おさ)に管理させていました。 便所や井戸端などの管理が出てますが、それ以外に傷病者の看護や身寄りのない年寄りの世話も長屋の人間が共同で行いました。そのための指揮権が長屋の長に与えられていたんです。 よってその台詞の節には住民の生活の管理と面倒をみる責任者なんだと言う意味合いが込められているのでしょう。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <その台詞の節には住民の生活の管理と面倒をみる責任者なんだと言う意味合いが込められているのでしょう。> 大家が「三十六軒を・・」を述べるとき、責任者という自尊心を発露している、のですね。
- blackhill
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江戸の庶民は長屋に住んでいましたが、そのなかでもポピュラーなのが9尺2間といわれる裏長屋でした。町人地は表通りと横町で区切られ、通りに面して商家や小綺麗な民家が立ち並んでいましたが、その内側には裏長屋が密集していました。 標準的な町割りは60間ほど、表通りに面した商家の敷地2軒分の奥行きを差し引くと30間ほど残ります。そこに向い合せに間口9尺の長屋を建てると片側18軒、左右合わせて36軒が建つわけです。 この36軒は行政上の最小単位であり、大家が管理の責任者を兼ねていました。 もっとも、共同便所や井戸端の敷地が必要なので、18軒が必ずしも連続して建てられていたわけではありません。しかし、36軒がひとつのユニットになっていたのは確かなようです。 専門家の解説は下記URLで確認できます。 http://blogs.yahoo.co.jp/yacup/63663555.html
お礼
早速の回答ありがとうございました。 表通りの裏に <向い合せに間口9尺の長屋を建てると片側18軒、左右合わせて36軒が建つわけです。> ですね。 <この36軒は行政上の最小単位であり、大家が管理の責任者を兼ねていました。> ですね。従って、大家は自尊心を持っているのですね。
- logitakakuma
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こんにちは 質問者様は、落語を本などで読まれているのでしょうか。 それとも耳で聞いておられるのでしょうか。 「三十六軒」ではなく、「三十六間」です。 “間”は長さの単位で、畳の長いほうの長さです。 メートル法でいうと 60÷33=1.8181… メートルです。 昔の長屋は、幅1.5間(=9尺)のものが多かったそうで、 「三十六間の長屋」とは、横に二十四軒連なった長屋という事 です。 そう考えれば、それなりの大家さんと言えると思います。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 私は、耳で落語を楽しんでいます。 <「三十六軒」ではなく、「三十六間」です。> ですね。 <横に二十四軒連なった長屋> ですね。そして、 <それなりの大家さん> なのですね。
- ssssan
- ベストアンサー率18% (132/730)
その36軒の軒は間違いと思いますよ、だから意味が解からなく成るんじゃないのかな? ケンは間と思いますよ、大東亜戦の終戦迄使用してた尺貫法の単位で長屋を立てた.統一してた時の単位じゃないですか、今現在使われてる畳なんかも寸.尺法で作られてるし、当然立てる長屋も4畳半とか6畳.8畳とかででその長屋に何間で一家族+何軒で一長屋が標準じゃないですか、いまのジャス規格の様に照準基準が無ければ幾ら江戸時代とかと言え畳の大きさ何かを勝手に決めて生産してたら収集が付かなく成りますからね。 戦後のジャス規格はタダ日本規格を欧州規格に変えただけです、尺貫法をメートル.グラムキロ単位に変えただけです、出ないと欧州にも日本製品等輸出出来ませんからね。 でも今でも国内だけで流通するのは畳の様に尺で生産してるしセンチ.メートルとは使い分けてます。 で米は大東亜戦で勝利した御蔭か知りませんがセンチ.グラム単位に切り替えるチャンスを逃してしまい今現在迄世界標準と違う単位で工業品から容器の単位等を使い続けてますよね? フットボールの何メーターでは無く何ヤードとか容器の量でも重さの単位迄全部米国だけの使用で、切り替える時に大量の税金を投入しなければ成らないのでそのチャンスを逃してしまいました、現代ではその単位を切り替え何てしようとしたら、1945年当時の何倍の税金を使うか見当が付きません。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 ”軒”ではなく長さの単位である”間”ということですね。 <長屋を立てた.統一してた時の単位> ですね。説明して頂いたように、当時としてのJIS規格に関わっているのですね。 戦勝国だからこそ、アメリカも変革に乗れない場合もあるのですね。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 教えていただいた引用によると <中央の狭い路地を挟んで左右に18軒ずつの36軒と云うのが、よくある長屋のワンユニットです。> ですね。 ワンユニットなのですね。