今日は。
化学における酢とは酢酸の事を示しているのでしょう。
有名なので書く必要もないですがCH3COOHの事です。
メチル基+カルボキシル基の組み合わせのみを酢酸=酢となります。
他は蟻酸でありプロピオン酸であるので酢酸ではない訳です。所謂固有名詞という扱いです。
他にも酢の比較はいくつかあると思いますので思いつくだけ列挙します。
1、食品としての食酢との違い
食品として扱われる酢、食酢は酢酸の濃度を5%以下に希釈しているものが一般的です。
もちろん酢酸以外にも夾雑物が入っているので単なる酢酸の希釈液というにはもちろん語弊があります。
2、生体内代謝物としての酢
もちろんご存じだとは思いますが、酢酸はエタノールの酸化物です。中間物質にアセトアルデヒドがあるのは周知の事実ですよね。
アセトアルデヒドは肝毒性がありますので、通常であれば速やかにアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に変換されます。
酢酸は一般の人が思われているよりもはるかに低いpH値を持ち、1mol/LでのpHは約2.5です。
これは胃酸のpHが1.5以下という事を考えますと意外にも強力な酸物質である事に気づくかと思います。
用途としては食用よりも工業用での使用が多く、その中でも樹脂の原料として使用されています。
研究等でも生化学の実験に酢酸塩が使用される事が多いです。所謂緩衝液として使用されるのです。
パッと思いつく限りではこんなところです。
情報少なめで申し訳ありませんが。