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挺身(挺身隊)という言葉の起源、由来、英訳について

(1)挺身という言葉は本来日本語として存在していた言葉でしょうか、それとも明治以降の欧米語からの輸入訳語でしょうか。後者の場合元の英語は何でしょうか。(2)挺身隊についてはいかがでしょうか。(3)挺身隊の英訳はvolunteer corsですが、日本語の挺身隊が「決死の覚悟、全力で物事を遂行する組織」という意味からすると、少し違う感じがするのですがいかがでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.5

(1)について。 「挺身」は漢語として古くから存在します。 「日本語として存在していたか」というとどうかな?とは思いますが、漢文に親しんでいる知識人であれば「身を挺す」と訓読するなりして、知っていたとは思います。 私は仏教を学んでいたので、経典類を調べてみましたが、『佛本行集經』という経典や、『佛祖統記』(1269年成立)という仏教史の書物などに用例があります。 仏教関係でなくても、「身を挺す」という一般的な意味でよいのなら、他の中国古典にも出てくるでしょうし、探せば日本のものにもあるのでは?と思います。 (2)(3)については専門外なので、他の方にお任せします。

naocana
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。他の方のご回答により、江戸末期にはこの言葉の用例があることがわかりました。そこでの用例は現代と同様、軍事用語として使われているようです。経典の中ではいかなる分野で使用されているのか興味あるところですが、いずれにしろ鎌倉時代にはこの言葉が使用されその後も使用されていることからすれば、生成過程は中国であるにしろ日本語として存在していたと言ってもいいような印象をうけました。大変参考になりました。

その他の回答 (6)

回答No.7

(3)の「volunteer」についてのみですが、 英語では「志願兵、義勇兵」の意味もありますので、 大きくは違わないのではないでしょうか。 現在、外来語として用いられる「ボランティア」と比べれば 確かに違和感はありますが。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/92670/m0u/

naocana
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。大変参考になりました。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.6

    #1です。補足です。     僕が申し上げた1944年は、法律で「挺身隊」が国の法律で出来た年で、「挺身」という言葉が出来た年ではありません。挺身という語の起源はすでに回答があるとおりです。

naocana
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。挺身隊という言葉が国の法律において使われたのは確かにこの年のようですね。大変参考になりました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.4

http://8.health-life.net/~susa26/zakkityo/nihongaisi/no8/8-2.pdf 日本外史 挺身して之を搏す。 なので、江戸時代 文政10年(1827年)に山陽と交流があった元老中首座の松平定信に進呈、2年後に発刊された。 というの状況のようです。 ※ 幕末の長州にも 女子挺身隊が諸隊のなかにあったようです。 ※ 幕末の志士の基本的な歴史観は日本外史なので、長州の挺身隊も日本外史からとっているかなぁと。

naocana
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。他の方のご回答により鎌倉時代には経典等に用例があるとのことでびっくりしました。遅くとも幕末には軍事用語として(日本語として)定着していたということですね。大変参考になりました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.3

http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%8C%BA%E8%BA%AB&fr=dic&stype=exact *心頭語〔1900~01〕〈森鴎外〉撃敵「挺身自ら敵に当るに在り」 森鴎外まで遡れるとすると、ドイツの戦闘書なり戦略書を邦訳するに際して漢籍から持ちだした単語ではないかと推測します。 1905年の日露戦争では永沼挺身隊のように、軍隊内で使われるようになり、それから一般化したのではないかと。

naocana
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。他の方のご回答により、江戸末期には軍事用語としての用例があるようです。ご紹介いただいた用例も軍事用語なので、元は漢籍かもしれませんがその分野の日本語として遅くも明治期には定着していたとの印象をもちました。大変参考になりました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001498884-00 新契約聖書 などを出してい出版社なので、キリスト教系の出版社ではないかと思われる 1928年出版 http://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/49570_43503.html 初出は1923年 http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/N/naganuma_hi.html 現代の文章であるが 日露戦争時に 永沼挺身隊というのが存在したそうだ。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

(1)挺身という言葉は本来日本語として存在していた言葉でしょうか、それとも明治以降の欧米語からの輸入訳語でしょうか。後者の場合元の英語は何でしょうか。     下記では1944年に出来たようです。     http://note.masm.jp/%C4%F2%BF%C8%C2%E2/ (2)挺身隊についてはいかがでしょうか。     1944年ですと、欧米からの輸入訳語ではないようです。 (3)挺身隊の英訳はvolunteer corsですが、日本語の挺身隊が「決死の覚悟、全力で物事を遂行する組織」という意味からすると、少し違う感じがするのですがいかがでしょうか。    おっしゃる通りです。

naocana
質問者

お礼

ある国の言葉を全くその通りの概念をもった他国の言葉は非常に少ないように推測されますが、挺身隊の英訳は概念のかい離が大きいような気がします。もちろんこれしか当てはまる英語がないからでしょうが。ありがとございました。

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