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くり返しの技法の定義
全く同じ文言をくり返せば明らかに繰り返し(反復)法でしょうが、少しずつ言葉を入れ替えてある場合でもそういえるでしょうか。 例えば、谷川俊太郎の「明日」という詩など。「一つの小さな約束があるといい。~~~~~一つの小さな予言があるといい。~~~~~一つの小さな願いがあるといい。~~~~~一つの小さな夢があるといい。~~~~~」こういうものです。
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#2です。 >対というと2ですが、広辞苑には2以上のとあるので、対句とも言えるかと思います。 : この場合の対句法とは、別に「一対」に限定される意味合いに留まらず、もともと「駢儷体」に因む幅広い修辞として、広く「パラレリズム」の形式を指すと見てはいかがでしょう。 「パラレリズム(対句法、平行構造、平行体、並行体、Parallelism)」 「全体に一定のパターンを与える目的で、2つ以上の文の部分に類似の形式を与えることを指す。」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0 あるいはまた、視点を換えてみれば、この「明日」という詩もまた、一対の句同士の入れ子状の対句構造ともみなせます。 1.将来への展望(心置き)<約束 ⇔ 予言> 1-1「一つの小さな約束があるといい。」 1-2「一つの小さな予言があるといい。」 2.将来への展望(心向き)<願い ⇔ 夢> 2-1「一つの小さな願いがあるといい。」 2-2「一つの小さな夢があるといい。」 ちなみに、次のURLでの対句法の例である三好達治「雪」の場合など、その一相違点「太郎⇔次郎」においては、わずか漢語一字「太⇔次」、仮名一音「た⇔じ」の差異において限りなく妙味を加え」ている点で、いわゆる反復強調とはもはや異質の神妙な驚異を読み手に与えてくれています。参照:「「詩の授業・実況中継(2)」~反復法と対句法」 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2007/05/post_4c6d.html
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- kine-ore
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語句を反復させながら、一差異点による対照によってリズミカルな調子を加える「対句法」の一種と見てはいかがでしょう。 例1) 「光る地面に竹が生え、 … かたき地面に竹が生え、 …」 (「竹」萩原朔太郎) 例2) 「 … われわれには手がない われわれには死に触れるべき手がない … われわれには職がない われわれには死に触れるべき職がない …」 (「立棺」田村隆一)
お礼
対というと2ですが、広辞苑には2以上のとあるので、対句とも言えるかと思います。 こうなると、反復法というか対句法というか、微妙になってきました。 ご回答をありがとうございました。
- cxe28284
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反復法 同一または類似の語句を繰り返す技法。這えば立て立てば歩めの類 と辞書にはなっています。広辞苑
お礼
確かに広辞苑にそうありますね。灯台もと暗し。 どうもありがとうございました。
お礼
分かりやすい説明をどうもありがとうございました。 基本的には対句と考えたら良さそうですね。しかも、対句の対句・入れ子構造とは恐れ入りました。 ただ、広辞苑の定義ではどちらとも取れるので、両技法の境界線は実はにじんでいるというのが実際かも知れません。