結論から言うと、資本金からだけでは会社の良し悪しは判断できない、ということです。
平成17年に現会社法が施行されるまで、最低資本金制度というものがあり、有限会社は3百万円、株式会社は10百万円が最低資本金でした。しかし会社法施行後は資本金1円からでも会社を作ることが出来るようになりました。
今でも資本金が10百万円の株式会社が多いのはその名残です。
資本金とは、会社を作るときに株主が払い込む「自己資金」のようなものですが、中小企業の場合できるだけ少ない資本金で始めようとします。
大会社の子会社であったり、株主の数が多く出資バランスに問題があったり、過去に赤字が膨らみオーナーが増資の形で資金提供したり、といった事情があれば大きな資本金になる場合もあります。
中小企業への転職にあたって入手できる情報は限られており、表面的な数字だけで中身を判断するのは難しいですが、次のような点を確認すればある程度の感触はつかめるでしょう。
■業歴の長さ
業歴が長く、現在もそれなりの業況を維持しているなら、これまで数々の困難を克服してきた企業であり安定感が感じられる
■売上高と従業員数
「1人あたりの売上高」が分かれば、業種による利益率などから逆算して、おおよその給与水準が推測される
■不動産登記簿の閲覧
本社や工場の不動産登記簿を閲覧すると、メイン銀行、取引年数、借入金の程度、銀行取引の安定性などが推測できる
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