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古典の重要な本について
- 古典の重要な本とは何か?モンテスキューの法の精神がその一つである。この本は権力分立を唱えており、中学や高校の公民系の授業で習う知識でもある。しかし、ベストセラーとまでは言えないようだ。それでも共有されている理由は何だろうか?
- ベストセラーでなくても重要なのは古典本だ。古典本は当時斬新な考えを提唱したものや、重要なテーマを扱ったものが多い。政治経済などの枠組みを超えて、そういったカテゴリーで読む価値がある本を紹介しよう。
- 古典の重要な本を読むことは、知識や視野を広げるために必要だ。その中でも特に注目すべきは、モンテスキューの『法の精神』である。この本は権力分立を唱え、現代の法の根本原則を提案している。また、他にも政治や経済、哲学などさまざまな分野で重要な古典本が存在する。それらを読むことで、より深い理解や洞察が得られるだろう。
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私も知らなかったのですが、簡単に調べた事だけ書いておこうと思います。 法の精神 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E3%81%AE%E7%B2%BE%E7%A5%9E 出版されると以降2年間だけで20以上の版を重ね、大きな反響を巻き起こした。すぐさま保守勢力や教会勢力からの批判を呼び、1751年には禁書目録に加えられた一方で、ダランベールが賛辞を寄せたように、百科全書派からは賞賛された。 彼の権力分立論は、貴族の役割を重視するものであったが、その骨格は民主主義政治においても適用可能なものであった。それゆえに、アメリカ合衆国憲法の枠組みや、フランス革命中の1791年憲法の制定にも多大な影響を及ぼしたのである。 ----- 私はこうした古典が大好きです(ちなみに法の精神は挫折中。でもいつかきっと読了しようと思っています)。 ただ、当時のベストセラーだったから現在の古典になりえた、という見方に若干補足する必要があると思います。 それは、当時のベストセラーであっても今の現代まで残っていなければいつの時代でも使える本物の書籍とは言えず、逆にどの時代でも共通で使えるような概念を有しており、何代かの人間による選別、つまり歴史の試練を受けて生き残っているような書籍のようなそうした本物に近い考え方を提供してくれる書籍が古典である、という認識を私は持っています。 斬新であったからベストセラーになって古典になった、のではなく、ものごとの核心を突いて多くの人に受け入れられたから、多くの人がスタンダードな考え方を提供してくれる書籍として認識したから古典になった、と思うのですね。 音楽で言うと分かりやすいと思います。音楽とは基本「水もの」でして、市場に並んだあとはあっと言う間に腐って行ってしまいます。そんな中、いつまで経っても腐らない、昭和の歌謡「なごり雪」「見上げてごらん夜の星を」「赤いスイートピー」「ヨイトマケの唄」は今でも通用する名曲であって今でもカバーや本人自身の独唱などで歌われますが、その他の昭和曲は大変な良曲ながらも残念ながら歌われなくなってきています。真の本物が時代の変遷を経て残っていくのです。 もし政治哲学として法の精神に関連する書籍を辿って行きたいのであればホッブズ、ルソー、ジョンロック、あるいはJSミルなどを読み進めるべきでしょうが、私は専門家ではないので、詳しい事は他の方にお任せしたいと思います。 ただ、世界を読み解くための本質を解き明かしている書籍には若干思い当たる節があります。全て読了するには大変ですが、時間があれば頑張って読んでみて下さい。 ↓は過去に私が他QAで回答した回答文章から抽出しました。 学問のすゝめ(伊藤正雄校柱版) http://www.amazon.co.jp/dp/4061597590 一万円札の肖像でお馴染み、福澤諭吉の学問のすゝめですが、私は生涯の読書はこれ一冊で良いと思っているくらいです。 上記の伊藤正雄氏校柱版はほぼ古文に近いので難しいとは思うのですが、頑張って読めば読めない事はありません。 斉藤孝さんの全訳本も出ていますので、難しそうであればこちらを(ただ私としては心情的に伊藤校柱版を薦めたいです)。 なぜ勉強をするのか、というのが書かれているのですが、私は超がつくほど納得しました。 そもそもの「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉で始まるのですが、福澤が言いたいのは全く逆です。 簡単に概略だけ書きますと(私の脚色も少し加えました)、 「『天は人の上に人を造らず』と言っているが、『実際にはそうではない』。 賢い人もいれば愚かな人もいる。貧しい人がいれば富む人もいる。それはなぜだろう。 それは知識が有るか無いかの差だ。知識があれば難しい仕事ができる。難しい仕事が人に富貴を与える。 天は人に対して富貴を与えるのではなく、その働きに富貴を与えるのである。 ならば、その働きができるような知識を得るべく、学問をすべきなのだ。 学問を勤めて物事をよく知る者は、貴人となり富人となり、無学なる者は、貧人となり、下人となる。」 「役に立たない学問は学問ではない。憶えるべきではない。」 「世間の事物、進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。進まず退かずして瀦滞(ちょたい:その場所に留まって動かない事)する者はいない事を理解すべきである。」 「世の中のことはケガのはずみで出来るわけではない。良い事も悪い事も必ず人の意思があってできるものである。」 「日本中、日本一となる自分の腕をふるう舞台には困る事はない。場所に寄らず、どこでも自らの力をふるうべきだ。」 ・世論 -岩波文庫-W-リップマン http://www.amazon.co.jp/dp/400342221X http://www.amazon.co.jp/dp/4003422228 これは大変面白かったです。どのようにして世論が形成されるのかを教えてくれます。 ・繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史-マット・リドレー http://www.amazon.co.jp/dp/4152091649 http://www.amazon.co.jp/dp/4152091657 こちらも非常に面白い。人類は明るい未来へ向かうのか、それとも暗い破滅へ向かうのか。それに対して膨大な資料から明快な結論へ導く書籍。フィナンシャルタイムズ&ゴールドマンサックス選 ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2010候補策。 ・100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図-ジョージ-フリードマン http://www.amazon.co.jp/dp/415209074X ・2050年の世界-英『エコノミスト』誌は予測する-英『エコノミスト』編集部 http://www.amazon.co.jp/dp/4163755004 新規出版の中で久々のヒット。素晴らしいです。過去事例より世界情勢の本質を解き明かして、未来はこうなるだろうという予想本。 時間があればこちらも↓。 ・国家の罠 佐藤優 http://www.amazon.co.jp/dp/4104752010 ・自壊する帝国 佐藤優 http://www.amazon.co.jp/dp/4104752029 鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕された氏の手記。 情報官僚であった筆者の正確な記憶と記述に圧倒される。 固い内容だけでなく、アントニオ猪木氏と組み、怪しげな北朝鮮がらみの外交官を酒でつぶしたエピソードなども。 ・マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝” ―少年・軍人時代編 (角川文庫) [文庫] http://www.amazon.co.jp/dp/4042874010 ―ワシントン時代編 (角川文庫) [文庫] http://www.amazon.co.jp/dp/4042874029 ―統合参謀本部議長時代編 (角川文庫) [文庫] http://www.amazon.co.jp/dp/4042874037 白人の歴史-ネル・アーヴィン-ペインター http://www.amazon.co.jp/dp/4887217943
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- 畑山 隆志(@deltalon)
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*「一般意味論」関連。アルフレッド・コージブスキーが提唱した概念。当時萌芽の「行動科学」の先駆けともいうべき書物。われわれは本当に現実を見て、理解しているのかと言う今に至る重要な視点を提示している。現在コンピュータ分野で使われているUMLに連なる考え方。SIハヤカワの「思考と行動における言語」が手に入るかも。 *「顔は口ほどに嘘をつく」。人の表情を分析して心のうちを読み取る。その研究過程と成果。 http://www.amazon.co.jp/顔は口ほどに嘘をつく-ポール・エクマン/dp/4309243835/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1359266641&sr=1-1