土地というのは、どの様な状態だと一番高い価額で取引されるのか?それは更地の状態です。
土地を買った買主がどのような利用も出来るからです。
例えば市街地に土地を所有しており(地主さんと呼ぶことにします)、事業用の第三者所有のビルが建っていたとします。この場合地主さんは当然に土地の借地料を受領できます。
しかし、第三者の建物が建っている状態というのは、土地に借地権というその建物が存ずる権利が発生し法的に認められていますので、借地権の満了までその建物への借地契約を地主の都合で一方的に解約は出来ません。定期借地という貸主の負担を軽減した類の借地契約でも実務上、ビルなら50年間、郊外店舗などで20年程度です。
借地料は受領できるが、ビルなら50年間借地した状態で拘束されてしまうのが、第三者の建物に土地を提供するということです。
ですからその状態で、もし売却するとなると、土地の借地料に対する利回りという考え方になりますので、当然に更地での価額とは比較にならないぐらいの低価額でしか売却できません。
土地は売らないのではなく、土地の更地評価に対して安すぎるので、売りたくとも売らないという地主さんの事情もあります。
いづれにしても借地をする地主さんの土地は先祖代々とか、何十年も前に物価が低い頃に買ったなど、現在とは取得価額が全く違う、大変安く買った土地でなければ成り立ちません。
現在の流通価額で購入して、借地しても割りに合いません。
その辺りをうまく計算して伸びているのが100円パーキングですね。これは事業会社が土地を一括で借り切るのですが、地主は建物等の借金を背負わない、自己で月ぎめなど経営するより2割~5割収入は上がる、あくまで都市部ですが何億もかけてビル建てるより、地主さんは安定して手元に現金が残ります。
売却する際も解約期間が2ヶ月程度と短いので、いつでも売却が可能です。
なるべく平たく説明したつもりですが、ご不明な点があれば補足してください。
お礼
ありがとうございました! 参考になりました!