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ジンベイザメやウバザメのロレンチーニ器官
本日、TBS系で放映された「イカさま☆タコさま『世界の超キケン&巨大動物でまくりSP』」において、「サメのお腹の中には磁石がある」という噂の真偽を確かめる話の中で、ジンベイザメを相手にお腹に磁石をあてる実験が行われ、その後に続く専門家の説明の中で、 「サメの腹の中に磁石はありませんが、鼻先などにはロレンチーニ器官という、磁力を感知する器官があります」 という趣旨の説明がありました。 そこで疑問が湧いたのですが、ロレンチーニ器官は魚等の獲物の体内で生じる、生体電流の流れや、生体電位等を感知する事で、獲物の居場所を感知するためのものの筈ですが、ジンベイザメは小魚を吸い込んでしまう事はあるものの、基本的にはプランクトンを餌にしており、プランクトンの密度が高い領域を知る必要はあるでしょうが、獲物の場所を正確に知る必要は無い筈です。 又、プランクトンの様な小さなものの体内で、生体電流が流れた処で、電流が流れる距離が短いのですから、発生する磁力も極端に弱いのではないかと想像出来ます。 ですから、ジンベイザメやウバザメ、メガマウスといったプランクトン食のサメにとっては、魚等の大型の獲物を主食とする他のサメやエイと比べて、ロレンチーニ器官の重要性がかなり低いようにも思えるのですが、ジンベイザメやウバザメ、メガマウスといったプランクトン食のサメには、ローレンチーに器官は存在するのでしょうか? 仮にあったとしても、痕跡だけで、感覚器としての機能が失われているという事はないのでしょうか?
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お礼
再度の御回答有難う御座います。 >ジンベイザメやウバザメが,ロレンチーニ器官を持っていないかどうかは興味がありませんので知りません。 そうですか、それは残念です。 >その磁力線センサーは,軟骨魚類はロレンチーニ器官,硬骨魚類・鳥類等は,耳石器官の「壺嚢(このう)」です。 鳥類等の磁力線センサーは網膜だと思いましたが・・・ 【参考URL】 つまったら基本-神経科学研究者への道- TOP > 200907 > 渡り鳥は磁場が見える:青色光受容体と磁気の感知 [2009/07/02] http://hmonai.blog33.fc2.com/blog-date-200907.html#entry71 WIRED > 2009年6月 > 2009.6.30 渡り鳥は磁場が見える:青色光受容体と磁気の感知 http://wired.jp/2009/06/30/%e6%b8%a1%e3%82%8a%e9%b3%a5%e3%81%af%e7%a3%81%e5%a0%b4%e3%81%8c%e8%a6%8b%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%9a%e9%9d%92%e8%89%b2%e5%85%89%e5%8f%97%e5%ae%b9%e4%bd%93%e3%81%a8%e7%a3%81%e6%b0%97%e3%81%ae%e6%84%9f/ スゴモリ > サイエンス > ヒトも磁場を「見る」ことができるか-米・マサチューセッツ医科大学 http://www.su-gomori.com/2011/06/magnetic-vision.html それから、ロレンチーニ器官は磁力線センサーではなく、電位差センサーです。 ロレンチーニ器官は壷型の小孔の中にゼリー状の物質が詰まった構造をしていて、壷の底部に存在する電気的刺激受容細胞が、ゼリー状物質と、受容細胞の裏側にある体組織との間の電位差を検知する事で、周囲の電界や磁場を感知しています。 【参考URL】 Ampullae of Lorenzini - Wikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/Ampullae_of_Lorenzini