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歯の再生について
専門家の方にお聞きします。 歯の再生治療は進んでいると聞きますが、そもそも人体の中で自分で再生できないのは脳細胞、心筋(できたかな?)、歯くらいかと思っています。 歯は新陳代謝が起きない器官なので再生プログラム自体が人体に組み込まれていないということも聞いたことがあります。 では、何故プログラム自体が組み込まれなかったのでしょう。 現代でこそ治療が行われて生活に支障をきたすことはありませんが、大昔に歯の治療など考え付かない時代においては事故等によって大量に歯を欠損してしまうと、人間ならまだしも肉食動物なら獲物となる草食動物が食べられなくなり生死にかかわる重大事となります。 にもかかわらず、サメや一部のへびに歯が生え変わる生物がいるだけで陸上でそんな動物は聞いたことがありません。 イメージ的に脳細胞や心臓の筋肉は難しい気もしますが、そもそも骨が再生できるのに歯は何故自分で再生できるようになってないんでしょうか?
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「骨」というのは実は、生体に必要なカルシウムイオンやリン酸イオンを貯蔵し、必要に応じて供給したり吸収したりして、生体内のイオン濃度を一定に保つための器官なのです。その「ついでに」身体をまっすぐに支える役割も果たしていますが、本来の役割はあくまでもイオンの貯蔵なのです。 イオンの貯蔵庫ですから、必要に応じて貯蔵可能量を増やしたり減らしたりします。そのために骨量を増やしたり減らしたりする必要があります。だから骨の中や周囲には沢山の細胞があり、この細胞が骨を作ったり壊したりを常に繰り返しているので、再生能力があるのです。 一方、歯は食物を噛み砕きすりつぶすための器官です。そのためには硬さと鋭利さが必要です。身体を支える支持組織としての骨は強度を保つためには太くすれば良いのですが、食物を噛み切るための歯は鋭利さ(=細さ)が必要ですから、十分な硬さが必要になります。 細胞という柔らかい成分が含まれていると十分な硬さが得られません。ですから歯の表面のエナメル質には細胞は含まれていません。歯を作るための細胞がないので再生が不可能なのです。 では細胞がない歯がどうやって作られるのか、というと、歯はアゴの骨の中で歯を作る細胞によって完全な歯の形が作られます。歯が完成すると歯を作る細胞は役目が終わったので死んで消えてしまい、完成した歯は顎の骨の中を移動して歯ぐきから外へ出てくるのです。 こういうわけで歯には再生能力がないのです。
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- mayupiyo
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専門家でないことは申し訳ないですが・・・ 大学時代に教授に聞いた話です。 歯でかめなくなり、無理に食べるとむせ、肺炎になり・・・現代でもこうしてなくなる方は実に沢山いらっしゃいます。 そのため、口からの摂取でなく、鼻や胃の管を利用して食事(液状のもの)を摂ります。だから長生きするのです。 昔はこんな施術はありませんから。 寿命が短かったのです。(もちろん新生児の死亡率が高いのも大きな一因です) 江戸時代の平均寿命を調べて見られると驚かれると思います。 また、知能が発達していたため、自分の歯を痛めない程度のものを選んで食べてきました。げっ歯類は、歯を犠牲にしたものを食べて生きているので伸び続けるのです。 おもしろいですよね。 医療の発達は、そのような弊害をなくして長寿国をつくっています。 義歯の発達も、経管栄養の技術もごくごく簡単に行えるようになりました。今では入院なしで、どちらもつくれます。 これが正しいのかそうでないかは、もう倫理の世界の話なのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 江戸時代の平均寿命で検索してみたんですが、本当に驚きました。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/3863/tyouzyu.html 室町時代以前はものすごいですね! この時代に生まれていたら私、死んでます。 寿命が格段に伸びてきたのは医療の充実もあるでしょうが、歯は大切にしないといけないですね。
お礼
物凄く納得できました! 歯の組織は骨の延長上にあると思い込んでいて、歯槽骨は再生するのに歯自体がなぜ再生しないのかずっと疑問に思っていました。 本当にありがとうございました。