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体調と味覚
こんにちは! 私は夕食後にブラックコーヒーを飲む習慣があります。 普段であれば甘いとすら感じるのに、風邪をひいたときに飲んだら とても苦いと感じました。 コーヒーは胃に対する刺激が強いため、その刺激から風邪で弱っていた 胃を守るために身体(脳?)が私に苦みを感じさせたのだと考えました。 が、このようなことはありえるのでしょうか? つまり、刺激と身体への影響の関連性を知っている上に、体調との兼ね合いで 私の感じ方を変化させる何かが存在するなんてことあるのですか? 回答よろしくお願いします。
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経験則としては、仰る通りでしょう。三大栄養素やビタミン、ミネラルということが知られるずっと前から、人類はおおむね正しく食べています。体への要不要を感じて食べることができないとしたら、説明がつきません。 さらに遺伝的に受け継がれている感覚だけではないはずです。苦みと酸味は、最初は避ける傾向があるとされています。有害だったり腐敗したものの特徴的な味ですので。それを学習によって、摂取できる苦みや酸味を選別しているのでしょう。食べることを学ぼうという食育という考え方にも、理があると思われます。 ただ、それについて「どうしてそうなっているのか?」ということになると、因果関係を説明できるところまでは行っていないようです。また、ある一例が「要不要を感じる大原則」に則ったものだったかどうかも、検証は難しいでしょう。いつもは感じない苦さを感じたとして、要不要の感覚以外に、たまたま舌が荒れていたということも、考えられなくはないといった感じですから。
- ruehas
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こんにちは。 食品の味といいますのは温度によって変化します。美味いと感じられる温度は体温との差で決まります。では、体温が上がれば食品の温度は相対的に下がります。ならば、風邪をひいて熱のあるときには味の感じ方も変わるということになります。 味別に見ますと、塩味、酸味は冷めると強くなります。冷めた味噌汁がしょっぱいのはこのためです。これに対しまして甘み、旨味は冷めると損なわれ、逆に温まって融けたアイスクリームなどは甘過ぎて食べられません。 コーヒーでは「クロロゲン酸」ですが、この苦味といいますのは動物にとって毒物を検出する役目があるからかも知れませんが、温度には左右されず常に平均して働きます。 では、ブラック・コーヒーに甘味や旨味の成分は入っていません。食後のコーヒーが甘く感じられるのは、食事のときの成分がまだ口の中に残っているからです。ですが、それが舌の上に居坐り続けるということは、既に味覚は麻痺の状態にあるということです。そこで、ここにコーヒーでいったん口の中を洗い直してやりますと、残った甘味成分がもう一度舌を刺激してくれるいうわけです。ラーメンを食べた後などに水が甘く感じられるのもこれと同じ理屈です。 ところが、風邪をひいて熱があるときには甘味や旨味の効果は相対的に損なわれます。このため、コーヒーの苦味が殊更強く感じられるのではないでしょうか。 コーヒーが甘く感じられるのはそれだけではありません。我々の味覚といいますのは視覚、聴覚、触覚、そして体験記憶などによって様々な修飾を受けています。この体験記憶といいますのは食べ物の好き嫌いに関わる、我々の脳内では比較的はっきりとした要素として働いています。 中でも嗅覚といいますのは風味というものを生み出すたいへん重要な感覚です。ですから、風邪をひいて鼻が詰まっているときにコーヒーを飲んで何時も通の醍醐味を味わうというのは、これはちょっと難しいと思います。
- raiden787
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>刺激と身体への影響の関連性を知っている上に、体調との兼ね合いで >私の感じ方を変化させる何かが存在するなんてことあるのですか? あります。まさに質問者さまの記憶です。おそらく過去に体調不良になったときにブラックコーヒーを飲んだら胃が疲れた、という経験があったのではないでしょうか。はっきりと病気というほどではないにしても、仕事が大変で疲れた時とかにブラックコーヒーを飲んだらちょっと胃に負担がきた、というのを無意識的に感じていることは十分ありえます。 すると、質問者さまの記憶の中に「体調が悪いときにブラックコーヒーを飲むと辛い」という経験が記録されます。 そうなるとそれ自体は明確に覚えていなくても無意識的に「風邪をひいてるときにブラックコーヒーを飲んだら胃を痛めるかも……」という予測がなりたち、無意識的にコーヒーを避けようとして不味く感じる、ということはありえます。 例えば楽しいはずのデートでも、デートコースがたまたま昔こっぴどく振られたことのある場所に似てたりすると、なんとなく嫌な気分になって楽しめなくなる、ということはあると思います。 味覚って舌からの情報と過去の経験をもとに脳がその場その場で構成するので、その時の気分とかでかなり変化する意外と曖昧なものなんです。緊張すると美味しいはずの料理の味が分からなかった、なんてよく聞きますよね。 また、病気になると体への病原菌や有害物への防御性を高めようとして苦味を感じるシステムが活発化するという説があります。これはコーヒー自体を毒だと体が分かっているのではなく、もともと苦味自体が毒物を感知するためのシステムなので少しでも有害な可能性のある物質を全部排除しようとしている反応ですね。病原菌に対しても苦味を感知する受容体は反応するという説もあったりします。極端な話、苦いだけで体にいい薬でも肉体は毒物だと思い込んで吐き出させようとします。 他にも、No.1様の答えも間違いというわけではないと思います。 味にはマスキング作用というものがありまして、他の味や匂いの組み合わせによって特定の味を感じなくなったりする働きがあります。 ようは旨味やコク、香りがあれば苦味を感じにくくなるわけです。さらに言うと、旨味に対して適度な苦味は旨味を増幅する作用もあったりします。分かりやすい例で言えばスイカに塩を少しだけ描けると塩味は感じずに甘味が増幅される、というように。 そして、香りです。コーヒーは実は香りがかなり強く、これは味わいにかなり影響します。 また、味覚というのは嗅覚にも強く影響されており、かき氷のシロップなんかはシロップ自体の味はほとんど同じですが香料によって、イチゴ味のシロップ、メロン味のシロップ、などのようにその果物の味であると錯覚させています。このように香りの苦味へのマスキング作用も考えられます。 ブラックコーヒーには苦味を生じるカフェインが含有されていますので、普通なら苦味を感じるはずですが、質問者さまは苦味を感じず甘味すら感じるとのことですと、コーヒーの香りや旨味がかなり好みの味なのだと思います。 ブラックコーヒーが苦くて飲めない人も砂糖やクリープなどを入れると苦味を感じなくなるように、質問者さまにはコーヒーの香りと旨味がマスキング効果を強く発揮しているのでしょう。となればむしろ苦味が旨味を増幅している可能性もあります。恐らく甘味を感じるというのはそういう効果ではないかなと思います。 このマスキングと旨味の増幅は味の繊細なバランスに影響されます。例えばスイカに塩を適量よりちょっとでも多めにかければたちまち塩辛くてまずく感じるように。 その状態で風邪によって香りも旨味も感じなくなれば残っている味は苦味だけです。となるとマスキング作用がなくなり、苦味だけを感じる、ということは十分あり得るかと思います。普段より鈍い苦味でも、他の味がなくなり苦味だけを感じればそれだけ強く苦味を感じてしまったのではないでしょうか。また、「普段なら美味しいはずなのに苦味しか感じない!」というギャップによっても苦味を強く錯覚した可能性もあります。 また、体質と風邪薬の組み合わせによっては副作用で苦味を強く感じるようになることもあります。人によっては何も食べてなくても苦味だけを強く感じる、なんてこともあります。もし質問者さまがなんらかの風邪薬を飲まれたのならその副作用で苦味が敏感になった可能性もあるかもしれません。 おそらくはこれらすべての相乗作用ではないかなと思います。
- alphaXXX
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塩分が不足すると塩辛い食べ物を美味しく感じるなどの調節機構はあります。 ただ、質問者さまの状況は違うと思います。風邪を引くと気管や鼻粘膜に炎症が起きて匂いに鈍感になることが多いです(風邪のタイプにもよりますが)。また、熱や体調の異常で舌も鈍ります。 すると食べ物の繊細な味わいや香りが分からなくなります。 コーヒーはもともと苦味の強い飲み物ですが、格調高い香りや繊細な旨味やコクを一緒に味わうことで美味しいと感じます。 しかし鼻や舌が鈍った状態では繊細な香りや旨味は認識できなくなります。また、人間は全ての味の中で苦味に一番敏感という性質がありますので舌が鈍っても苦味だけは強く感じます。 そのため風邪を引いた質問者さまはコーヒーの苦味だけを強く感じてしまったのでしょう。 ちなみになぜ苦味に敏感かというと、苦味とは毒を感知するための感覚なので野生では生存に直結するので一番敏感になっています。 次に敏感なのは酸味ですが、酸味は腐った食べ物を感知するための感覚なのでやはり生存に直結するために敏感です。 一方、生存にあまり重要ではない甘味や旨味への感度はかなり鈍感です。 塩味に対しては両者の中間くらいですね。 だから舌が敏感な子供は苦いものが大嫌いな子が多いですが、大人になるにつれて舌は刺激に慣れて鈍感になっていくのと、コーヒーのように苦くても毒ではない食べ物があることを学習し、苦味も美味しさとして楽しめるようになるのです。
お礼
回答ありがとうございます。 理屈として舌が鈍くなるなら苦みだって感じにくくならなければ おかしいはずです。 それに苦味に一番敏感というのだって、あくまで他の味覚と比較してのことでしょう。 それを根拠に舌が鈍くなった状態で苦みだけを強く感じることの理由にはなってないです。 苦みだけしか感じない上に、その苦みすらあまり苦いと感じないというならわかりますが。 そしてなにより、健常時には私は苦みなんて感じたことがないのです。 苦味に一番敏感ならば、舌が鈍くなっていない時こそ強く感じるはずなのにです。 私の実体験に照らすと、回答者様の説明には全く納得ができません。