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iPS細胞について
曖昧なタイトルで申し訳ありません。 最初にiPS細胞に導入された4つの遺伝子はデータベースから選び出したと聞きますが、 そのデータベースはヒトの遺伝子のものでしょうか? もしそうだとしたら、その遺伝子は皮膚などの細胞にももともとあるはずで、 活性化していないだけではと推察されます。 遺伝子を導入しただけで、なぜそれらから蛋白が作られるのでしょうか?
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使用したデータベースはマウスのものです。 最初の実験はマウスで行なっていて、その後ヒトの細胞でも成功しています。 推察の通り、どの細胞の染色体上にもその遺伝子がありますが、活性化していない状態です。 iPS細胞を作成する際には、染色体上の遺伝子を活性化するのではなく、 「恒常的に転写するプロモーターにつながれた4遺伝子」を外部から導入しています。 このため、細胞の分化状態に関わらず、4遺伝子を発現させることができるのです。 おまけ:iPSの樹立効率は1%以下と低いです。 この値は4遺伝子の導入効率より低く、実際にiPSの状態になれるのは一部の細胞だけ、というのが現状です。 がん化の恐れの少ない安全なiPSを樹立する方法と、樹立効率を上げる方法は大きな研究テーマで、現在も様々な工夫が試されています。
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以下を一通り読むといいでしょう。ES細胞の知見をもとに24遺伝子を選び、その24個でOKなことを確認した後、4つに絞り込んだわけです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E
お礼
ご提示ありがとうございます。 要するに、今のところはその4つの遺伝子を導入した細胞すべてがiPS細胞となるわけではない、ということでしょうか?
お礼
「恒常的に転写するプロモーターにつながれた4遺伝子」 …なるほど、それがあったんですか。 わかりました。すっきりしました。