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授受表現についての質問です
「あげる、もらう、くれる」 の授受表現についての勉強をしているのですが、解説文の中に 「視点の制約」 という表現がありました。 どうも自分自身が関与するかどうかという事らしいのですが、消化不足になっています。 簡単にご説明願えると有難いのですが、宜しくお願い致します。
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こんにちは。 「あげる」と「もらう」そして「くれる」がそれぞれに「使われる場面」から逆に考えてみたらどうなるでしょうか。 (1)「あげる」…「私(は)あなた(に)この本(を)さしあげます」 (2)「もらう」…「私(は)あなた(に・から)この本(を)もらいました(いただきました)」 (3)「くれる」…「あなた(は・が)私(に)この本(を)くれました(くださいました)」 「目的語」である「この本」は共通ですが、(1)および(2)と(3)では「誰が誰に」という、主語と述語(働きかける対象)の関係が入れ替わっています。(1)と(2)での「相手に授与する」主体は「私」であり、「あなた」は「授与される」客体 と呼ぶことができます。一方(3)の文章ではこの関係が逆転し、「主体」は「あなた」であり「客体」は「私」になります。 こうした「主体の入れ替わり」を質問者様が勉強していらっしゃるテクストの著者が「視点の制約(移動)」と呼んでいると理解できます。
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- SPS700
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次の二つの文は使えません。 1。 山田さんは私にリンゴをもらいました。 2。 鈴木さんは私にケーキをあげました。 どちらも「私に」が使ってあるので、受け取る人は「自分自身」です。その場合は「もらう」や「あげる」は使えない、と言う事です。この場合は「くれる」を使います。
お礼
早速のお答え、有難うございました。 示して戴いた両方の文とも、「私」を主語にできないのは理解できました。 「視点の制約」というのは、その意味だったのですね。
お礼
有難うございました。お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 この3種類の授受表現の違いは理解できました。私が読んでいる参考書の著者が独自で「視点の制約」という表現をしているのですね。 感謝いたします。