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農業後継の心構えについて
- 農業後継者としての所信表明において、親類への説明が課題です。
- 農業の衰退は我が家だけの問題ではなく、時代の傾向と言えます。
- 農業後継者に求められるのは、農業を発展させるヴィジョンを持ち、現状に対する認識を示すことです。
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農家の跡を継ぐ事で、質問主様の生活がかなりマイナーになります。これは、農業だけでなく、個人事業を営む家のほとんどに言える事です。 実を取って農業を副業と割り切るか、名を取って農業として生きるか、ある意味二者択一です。 農業を副業と割り切る事で(採算が合わなければ作付けしない覚悟)質問主様の家族が普通の暮らしが出来ます。名を取ると、子供を学校の中くらいの生活をさせる事が無理です。 スポ少、部活、習い事など、何もさせない覚悟がいります。 農家の跡取りが農業をやりながらそれなりの暮らしをするには日本全体が右肩上がりでないと無理です。今の時代は無理です。 質問主様が手に職があって、それで食べていけるなら、兼業農家は魅力的かも知れません。 サラリーマンなら、農業の赤字を給与所得で補填出来ますので、少しメリットはありますが、農家の付き合いの多さに嫌気がさすかと思います。 質問主様の家が、一族で一番であり続ける事を求められているのかも知れません。集会所や神社、寺などの寄付でも、一族で一番高額を求められたりしているかも知れないと読みました。 我が家もそうでしたから。わたしの代になって、地区内の寄付は全て五円にしました。当然最低金額です。3年もしたら、一口1000円とか、一口という案内に変わりました。それまでは寄付いただけるなら、金額にかかわらずでしたが。 一口の下はゼロ。五円を寄付する事が出来なくなりました。 わたしは村の中ではかなりの変わり者扱いですので、こういう事も出来ますし、一族でも誰も何も言わなくなりました。 二十年前で五百万の農業収入なら、かなり大きい農家と言えそうです。今でも五百万が認定農業者の認定基準の一つですから。 五百万の収入があっても大型農機具を買い換えたりすると、使えるお金が年間で百万円なんて言う事もありますので、決して農業に光を見いだそうとしないでください。 メインの田圃を手放しても、田からの収入はさほどではないと思いますので、つい、農協の甘い言葉に乗せられて、農業をメインにする事などなさらないでください。
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- moto_koukousei
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既に田舎とは呼べない場所で、しかし専業農家で経営が成り立つ規模はなく、土地としてはそれなりに資産価値があるが、駐車場や他の農家に貸すのはマズイ。 他の農家に嫁いだ姉妹などに分割相続させず、権利放棄させる約束にはなっているが、それには長男である自分が農地経営をして家を継いでいるということが条件になっている。 親は、長男が代々続いてきて家格を落とさず、地域の名家としての地位を息子の代につなげなくなるのをイヤダといっている。 どうしたら、両親や姉妹を納得させられるか。 農家として家を発展させるヴィジョンや所信表明を考える手がかり、ヒントを欲しい。 大学で学んだ専門が、今後、家を発展させ没落させない状況判断に役立つと強調する。 自分でなければ、この家は発展させられないと自信ありげにはったりを噛ます。 今後、農業は重視される、特に都市近郊のこの地域で農業を継続することで知名度を上げることも出来るという。 日本の経済、社会が今までと違っていて、停滞から縮小になるとき、海外から輸入するにも輸出競争力のあるものがなくなるので、勢い国内での自給に頼らざるを得ない状況が目前に来ているという。 そうなったときに、注目されるのは遠方の農村や僻地ではない。また穀物の大量生産ではない。都市民が短時間で自分で見聞きし関与できる蔬菜や果実などの栽培である。都市民向けの農業ショウウインドウ兼農業教室兼トレーニング場的農地を提供するビジネスが注目を浴びる。収益は農業生産して農産物をJAに卸したり、地産地消で消費者と直結した経営をするより高くなると、いかにも大卒エリートビジネスマンのように吹く。 農機具を自分で使い専業で農業に従事することではむしろ没落しかない。今、アグリビジネスをねらっている大手は多い。そこと張り合う農業経営はよほどの規模を持っていても無理である。今後、この家を発展させるのは、都市近郊にあり、適度な農地を持っていることを積極的に利用する新しい農業ビジネスである。それをやれるのは、アイデアとビジョンを持ち、ビジネスセンスのある私だと、言い切ってしまう。 農業の経験や専門知識は、経営では重要な条件ではない。アイデアとビジョン、ビジネスセンスのある私が、この家を継ぐことが、この家を発展させることになるのだと言ってしまう。 相続完了までの言いぐさで終わりか、本当にその地でビジネスを興すか、そこは考えと決心です。 どこかの企業や自治体に勤務して、ただ休日に農耕するのでは、口で何を言っても、どのようなプレゼンテーションをしたとしても、資産を独占して家を継ぐんだという意気込みを示す所信表明にはならないです。
お礼
ありがとうございます。ご理解くださったのも感謝致しますが、恐れ入りました。確かに兼業農家をやりますって言ったところで、説得力が今ひとつ無いんですよね。それよりはビジネスモデルを提示し、プレゼンせよというわけですか。農家も今や、一つの中小企業ですね。 お話からインスパイアされた範囲では、近隣の住民に畑を貸し、貸すのみならず消費者と生産者が一体になるサーヴィスを提供するというのもありかもなと思います。確かに、畑に関心がある人って少なくないんですよね。でも何から何までやるのはめんどくさい。畑をやっているような気分に浸りたい。こういう人を顧客につければ、新しい農耕ビジネスができるかもしれません。 しかしその前に、私自身が農耕のノウハウを勉強し、顧客に説得力あるように実力を証明しないとなりませんね。うーん。問題は数年かかり、その数年の間、利益がでる見込みが無いということです。その間は兼業農家でお茶を濁すことになるのではあるでしょうが。。。考えてみます。
- shirokuro1533
- ベストアンサー率44% (41/92)
… 質問者様の理解でいいんじゃないですか?質問者様のような人が今後増える事が逆に現在求められています。どこで?どう求められている?といえば、農林水産省が主導してますよね?「人・農地プラン」と呼ばれるものです。 正直、高学歴とおっしゃっておられますから、今後の日本経済というもの自体が斜陽化する。ないし坂道を転がり落ちている途中が、現在の日本ということは御理解いただけるかと思います。 それらを勘案すると「たかが農地。されど農地」であることも御理解いただける事でしょう。 そのような中、高齢化が顕著である我が国では、全体としてはもちろん、農業についても次世代の担い手を確保することが喫緊の課題なんです。というのも、世界の人口は右肩上がりに増加しているんですが、その人類を支える根本である農地というものを人類は近年増やすことができていないんです。ではなぜ食糧不足が起きないのか? 人類が生命維持に必要な食料(農作物)を増やす方法は2つしかないんです。 (1)農地を増やす (2)現状の農地を利用しつつ、経営の効率化などを含め、その収量を増やす 以上の2つです。もちろん高度経済成長以来、我が国が行ってきた政策は、主に後者なんです。 そして我が国の食料自給率はデッドラインに達していますからね。これ以上、農業をおざなりにできないんです。もうおわかりですね?農業をやる気がないなら、自治体や農業委員、はたまた農協などに相談して、やる気のある農家ないし組織に農地を移行してください。 それが日本の、いや人類にとって最良の選択だと思いますよ。 少し失礼かもしれませんが、「第2種兼業農家」程度の土地資産で没落も何もないでしょう。長男総取りで遺産相続したいというのであれば、少々手間賃はかかりますが、弁護士に相談してください。 農地から地目変換して駐車場…都市部の農地でしょうか?状況がよくわかりませんが駐車場にするならばある程度は人がいるんですよね?少なくとも「農用地区域」ではないのでしょう。 ただ…駐車場にすれば儲かるという発想自体がバブリーですし、本省あたりでも「人・農地プラン。今度の農林水産省は本気です!」といってはばからない時節ですから、事態はそう簡単にはいかないことも予想されますので、できれば、農地は農地のまま、他のやる気のある方にお願いする方が賢明ですよ。リアルに現金を手にする印象があるので、駐車場などは親類も関心を持ちやすいですから… そして一番大切な部分なのですが、あなただけじゃない。みんなできれば農業なんてやりたくないんです。それでも農業に従事する人がいて、はじめてこの国も餓死者が出ないこともお忘れなく… まとめますと「人。農地プランという国の制度があるので、国家のために我が家も協力することと相成りました」反論が出たら「この非国民が!」の一点張り。それでOKでしょう。 親戚の中で農家はいるんですか?せいぜい定年退職後に農業をかじってみようというレベルでしょう。出荷?無理!無理!なんて人を政府も求めてませんから… 農地を現金化しておこぼれにあずかりたいという親戚であれば、それの方が情けないですし、長男なんだから現金化した果実は一人で貪りたいというあなたも50歩100歩です… 冒頭にお話しした通り、我が国農政は今がまさに正念場なんです。親戚が「情けない」というならば、「それならお前に安く譲ってやる。農業できるか?地目変換は認めない!そんなんだったらとっくに俺がやっとるわい!」と詰め寄り、相手はサラリーマン連中でしょ?やるわけないですから。 もしやりたいと手をあげる人間がいるのであれば、あなた個人にとってはどうかはわかりませんが、やる気のある方と政府に代表される日本人すべてが大賛成でしょうからね。 ですから、「人・農地プラン」にて、誰ぞに農地を譲るという前提で、農業をやる意志のある人を探すという方法が一番でしょう。今がチャンスですよ。当然のことながら政府だってバカじゃあるまいし、ある程度の農地集約化が完了したのちは、遊休農地などは目の敵にして整理を始めるんじゃないですか?それこそ大変なことになると思います。
お礼
ありがとうございました。以前、農業をやりたいけれど土地が無いなどという人にであったことがあります。こういう人にしてみると、やる気が無いなら、土地をくれよ、などと思うかもしれませんね。回答者様はその代弁者の役割を果たしてくださったというわけです。 しかし現実問題、それは無理でしょうね。地所のある街は、大都会ではありませんが、既に田舎とは呼べない場所となっています。それなりに資産価値があるのです。また親類はどうせサラリーマンだろうとおっしゃいますが、そうではないのです。古い農家の親類というものは、本家を維持する為に、様々なプロフェッショナルがいます。不動産屋、法曹、医者まで、何でも揃っています。「非国民」などという言葉で納得する程、そう甘いものではありません。いや、そういう理屈はあまりにも乱暴で、今では子供さえ納得しないと思います。 家名を守るということを理解してもらえないと、この問いの趣旨は理解できないかもしれません。農業はただの生産業と違うと思います。ちなみに、回答者様は農業従事者ですか? ご回答を読む限り、政府の信頼厚い農業者であるように受け取れますが。
お礼
ありがとうございます。どうも私の立場をよくご理解くださっているようです。ご推察くださったように、巨大農家ではありませんが、大農家ではあります。 ご意見下さったように、農業をメインにすることは考えていません。近隣の土地を吸収合併して再び農地改革前の大農家にしてやろうかと子供の時には思いましたが、機械を買ったり、採算を出すことを計算し始めると、ちょっと無理だなと思います。よほど特殊な作物を栽培しないと、利益が出ないと思います。そして親類の一人が、そういう特殊なものを栽培していますが、冬に全滅したことがあって、本当に大変だと思いました。私は専門が農学ではありませんから、どちらにせよ、無理だと思います。 兼業農家ということにして、兼業農家としてどのような矜持を示せるかを考えることにしたいと思います。おそらく親類が求めているのは、地域の中で認められる家であり続けることなのだと思います。それこそ寄付金とか、寄り合いだとか、祭りの采配なのだろうと思います。私が後継として不安があるとすれば、およそ都会にしか興味が無い人であるかのように見えているということなのだろうと思います。実際、学校も大学以外は私学だったので、地元の交流はありません。ここから改善していこうと思います。