農業後継の心構えについて
個人的な相談を兼ねた質問です。私の家は代々農家で、将来的に私がその家を引き継ぐことになっています。農地などの不動産はかなり残っています。しかし私の家は主要な田をもはや売却してしまい、専業農家はできない状態です。農家であった二十年前でも、当時の貨幣価値で五百万円ほどの農作物を生産していた程度で、決して、巨大な農家ではありません。それが一番大きな田を売ってしまったため、もう農家はできないだろうとのことでした。この状態で、農家の〇〇家を引き継ぐとは、何を意味するのでしょう。
心配しているのは、家に対して矜持を高くもっている 親類への説明です。土地の運用そのものは、駐車場にするとか、他の農家に貸すなどして、法的にも、経済的にも守ることはできます。実際、周囲の家もそうやっています。しかしそのような話をしても、親類が納得するとも思えません。というのも、母によれば、何となく没落している印象があるからだそうです。後継者としての立場を表明する際に、親類らにはどのような所信表明をするのがよいのでしょうか。所信表明の場で、心意気を見せて見栄を張らないとならないのですが、現実的には、農家として家を発展させるヴィジョンが見えないのです。
私としては、「没落している印象がする」といわれても、【農家としては】それが事実なのだから仕方がないと思うのです。田畑を売却したお金の一部は、私の学資になっています。実際、私は期待をかけられ、学歴としては一族で一番だと思います。私としてはものすごく大変だったのです。率直に言えば、私は農家からの移行を果たすべき時期に位置しており、一部では既にそれを果たしたと思っています。また両親らが、もともとこういう方針であったと理解していました。ただこれで納得しないと言われると、少々、返答に困ります。
こうも親類への説得を気にしなければならない理由は、親類に相続放棄させて遺産を長男が総取りする為ということがあるからです。農家の家長として頼りないのであれば、予め約束してある遺産放棄について疑義を呈する親類も現れるかもしれません。そうなると困ってしまいます。これは私が強欲だというのではありません。家を継承するという格好が必要なのです。しかし農業の衰退は我が家だけのことではなく、時代の傾向とさえいえます。 結局、私はどのような所信表明を期待されているのでしょうか。 農業後継者には何が期待されているか?という観点から、教えていただけませんか。参考にするべき図書を上げていただければ、それを読みたいと思います。なお、私自身はまだ学生です。
※ この問いは、私の代わりに所信表明を考えてくれという類いのものではありません。与えていただいたヒントを手掛かりに、私が自分で勉強します。しかしそもそもの手掛かりも無い状態ですし、相談するべき相手も周囲に見当たりません。親類に下手に相談したら、「情けないやつだ」と言われ、足下をすくわれて、元も子もなくなる可能性さえあります。親類とは険悪ではありませんが、相続問題が関連するので用心しているのです。 それでこちらに投稿させていただきました。
お礼
両親とも検討して、このご時世で農家としてやっていくには力量が足りないと身にしみました。売却できる土地は売却して、兼業農家としてなんとか生き延びれないか頑張ってみます。ありがとうございました。
補足
早々のコメントありがとうございます。 説明不足であったようで申し訳ございません。 相続税にかかわる農業後継者としての意味になります。 調整区域なのですが、それでもやはり農業をしていないと 相続税がはらえないため物納という手段はあるにも、 周囲の眼というものが関わってくるようです。 私の代で乗り切っても、次の代でまた同じ問題を抱える事に なるとは思うのですが、苦しい借金を繰り返してまで 先祖から引き継いだ土地を守ろうとしていた両親を思うと やはり私も守っていきたいと思い相談させていただきました。