世界の財やサービスのうち、金額ベースで12分の1は日本が作っているので、これがなくなるのは、大雑把に言って「12人でやっていた組み体操を11人でやるような状況」、と言っていいかと思います。
組み方とかを工夫すれば12人でやる種目も11人でなんとか代替できそうですが、工夫とか練習とかで時間を食われてしまいますよね。塔とかだったら、本来上の人間を5人で支えるところを、体力のある人に頑張ってもらって4人で済ませる、という方法もなきにしもあらずなわけですが、体力的な負担は大きいわけです。どうしても駄目ならそうやって工夫しますが、かなり大変なので、たとえばちょっとした怪我なら、そのメンバーを離脱させるのではなく、他の人が協力してあまり負担のかからない所に入ってもらう、というような工夫をしたりするのでは、と思います。
日本の場合も、絶対に代替不可能なものはないにせよ、日本抜きの生産体制を構築するのは時間がかかったり、経済全体に無理がかかったりするので、日本抜きとせず、日本の回復を促して早期に生産網の中に復帰してもらうという方法をとるわけです。
戦争に関しては、現在の世界の大国の経済的なつながりは、まさに組み体操で塔を作っているような状況なので、まともに経済活動をしている国(中韓を含む)であれば自滅行為でしょう。北朝鮮のようなそういった強固な経済関係の外野にある国なら関係ないので、色々と不審な行動に出るわけですが。
お礼
解かりやすい例え話、ありがとうございます。 読んでいて今まさに日本の雇用現場が・・と思ったりもしましたが 海外にとっても日本の部品が無くなると そういう種類の混乱が起こるのですね。 開発費から何億円もかけていたプロジェクトで もう対抗製品、強みや売り文句、販売時期も決まってるのに 量産するのに必要な部品が手に入らない。なんてなれば、 代替品を作る計画を練って実現して手に入る頃には 何億円もかけたプロジェクトは予定通りに進まなくて大赤字。 なんて事があちこちで起こると耐える資金が無い会社が倒産して 失業者が溢れ犯罪が増えて混乱するんですね。 >日本抜きとせず、日本の回復を促して早期に生産網の中に >復帰してもらうという方法をとるわけです。 なるほどですね。 しかし東日本大震災といい、今後の関東大震災、南海地震、 日本抜きでもやっていけるようリスク管理したがる企業が増えれば 日本抜きでも平気な時代もいずれ来るかもしれないですね。 でも、心が品質を追求し、良い品を作るのなら、 代替できる製品を作れる国が増える程、世界は平和にも・・? 人類皆が平和で豊かになれると良いのですけど。 世界の大国の経済的な組体操。 できれば長くそれが続いて欲しいですね。 ご回答ありがとうございました。