- ベストアンサー
青色発光ダイオード判決
ついに一審が下りました。 200億!! これに対しどこぞの会長は、 異常だ、研究者は給料を保証されているのだからボーナス1000万程度でいい。日本の産業空洞化をまねく。営業や販売とも協力しての売上なんだからそこのバランスもとるべき。 これに対し研究者側は これによって研究者の開発意欲が増す。また研究者の志望も増え、日本の産業にとってプラスだ。 という両意見があります。 どちらがただしいとおもいますか? 私個人としては、現実的にはアメリカで超一流の研究者ともなれば年俸三千万はあたりまえなんだから一千万のボーナスなんてお話にならないと思います。また、実際、中村氏は発明後も冷遇を受けていた様ですし、給料が保証されているというのもナンセンスだと思います。 さらに、銀行マンの給料などもまだまだ高い昨今、世界でも指おりの研究者が冷遇されてる様では逆に販売・営業とのバランスが取れていなさすぎるとも思います。 一方で、200億とって会社自体がつぶれてどうすねんという突っ込みもしたいです。 …発明後に二億円ぐらいのボーナス出して取締役の一人ぐらいにしとけば200億も払わずにすんだだろうに…。というのが私の感想です。 どうなんでしょうか?
- みんなの回答 (11)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
某メルマガからの抜粋です。 異議あり。第1は2010年までの売上を推定し、他メーカーに使用させれば6000億円の売上になり、日亜社は20%1200億円の特許料収入を得られるから、それが日亜社の得られた利益と言う。簡単に他社の売上や将来の売上を決めてる。 20%の特許料も正しいのだろうか。ひとつの特許収入の裏でボツになる研究開発費がどれだけ投入されているのか。また、その特許だけでひとつの製品が作られているのでもない。 次は配分率だが、中村氏側でも得られた利益は3380億円と推定し、その6%の200億円を請求しているのに、判決50%というから中村さんもビックリの、常識はずれの配分率である。私は20%以内が妥当と考えている。 3ツ目は報酬の上限である。サラリーマン研究者は確かに人生と時間を費やしてはいるが、それなりの月給を保障され、研究室も費用も与えられている。経済的リスクがないのだから、私は上限に何億円まで、があって良いと思う。ソニーの大賀氏の退職金が昨年16億円だったことから、それ以内の上限が妥当ではないか。 尚、企業は今後、技術者、研究所への報酬の明文化と同時に、他の仕事についても成功報酬つきにすることが、世の潮流になったことを知っておくことだと思う。 最後に、三審制で良かった。裁判官は法律より、世の中の常識を勉強する方が大切らしい。 以上。 この判決に対して、上記以外に個人的に思うところは 1.将来得られると思われる利益を、判決内容に含めたことで、裁判所が日亜社の利益(1200億円)を保証ことになる。 2.青色ダイオードの製造技術は、既に別の低コストの技術が開発されていて、相対的に価値が低下していること。 3.中村氏が会社の命令を無視して開発したのは、職務規定違反と機材の無断使用になる。 4.将来見込まれる利益を含めるほど、経営に疎い裁判官に審理を委ねたことが、大きな誤り。 5.両者、同じ穴の狢。気の済むまで泥仕合をすればいいと思いますが、世間に悪い影響を与えないようにしてほしい。 以上です。 以下、参考URLですが、うんざりします。
その他の回答 (10)
- hatman34
- ベストアンサー率34% (36/103)
No.9のものです。 報道で、日亜は「中村特許は使っていない」と聞いた覚えがあったので、No.9回答しましたが、改めて検索してみました。やはりそう主張しているようです。 http://www.nichia.co.jp/jp/info/news/howto404.html
お礼
再度、ありがとうございます。 なるほど確かにそう主張しているようですね。でもとりあえず今回の裁判ではその主張は認められなかったようですが。 ま、中村特許だけでは今の優れた製品ができることはないという主張はたぶんそうなんでしょう。自分の友人にもとある製品の改良を現在おこなっているという者がおりますが、それと新規開発は全然、別の話なのでしょうから。 それにしても寄与率ゼロとは…。そこまでいうなら全部、特許を中村氏に渡してしまえば200億円払わずにすむのでは? こういうかたくなな態度が今回の裁判の根幹かもしれまんね。 ありがとうございました。
- hatman34
- ベストアンサー率34% (36/103)
会社側は、中村特許を使っていないといってますよね。 それなら、特許の権利そのものを中村教授に渡せば良いんじゃないでしょうか。 いろんな企業に特許の実施権を売って、もっと大きな収入になると思います。
お礼
特許を使ってない? それは他に青色ダイオードを作る方法があって、会社が中村氏とは別に開発したということですか? さすがにあまり説得力ありませんねぇ。そんなもんがあったらすでに特許だして誰の目にも明らかでしょうから。 おもしろいこという会社です。 どうもありがとうございました。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
訴訟の経緯や、算出金額については、他の回答者の方の意見で だいたいオッケーかと思います。 今後の見通しについてですが、やはり研究者・技術者に対する 待遇やリターンが改善されることを、技術者の一人として 期待しています。 経営者サイドからするとかなりショッキングな判決だった ようですが、これをチャンスと捉えるくらいの気概がほしい ところですね。 参考URLのコラムは、非常に参考になりました。
- d-y
- ベストアンサー率46% (1528/3312)
200億円というのは一部請求額です(目いっぱい請求すると訴状に貼る印紙代がもったいないから、とりあえず「これくらいなら勝てるだろう」という金額を請求。残りは後で請求するということです)。 発明の「相当の対価」自体は604億円という判断ですね。 いずれにしてもすごい金額ですから、いろんな人がコメントされているようですが、本田の福井威夫社長が「青色ダイオード判決は特殊なケース」とコメントされていたのが、私の感覚に一番近いです。 判決では、「相当の対価」を604億円と算定するに当たって、中村教授の貢献度を、50%と非常に高く評価してしています。 青色LEDの場合は、開発を中止せよとの社長の命令に逆らって、隠れて研究を継続し、他の社員の協力をほとんど受けず独力で発明を行ったという特殊な事情があったようですので、その点を考慮した判断だと思います。 普通の職務発明の場合は、資金、施設、スタッフ、モチベーション等の面で会社のサポートを受けて研究を進めるわけですから、そんなに高い貢献度にならないのではないでしょうか。 また、604億円というのは、将来の見込み分(特許権が切れる平成22年まで)も含んで算定した金額のようです。 ホンダの社長さんが言われるように「通常は実績払い」ということで「今までの分の金額+今後は実績払い」という判決だったら、少なくとも表面上はもう少しインパクトの低い金額になったかもしれません。 もうひとつ付け加えるなら、問題を引き伸ばして青色LEDがビッグビジネスになった後に「相当の対価」を評価する羽目になったのが、会社としての最大の敗因だろう思います。 2億円は安すぎると思いますが、発明(あるいは特許権登録)直後に実績払いの合意をしておけば、少なくともいっぺんに巨額の支出ということはなかったろうと思います。
お礼
ありがとうございます。 参考URLは大変面白かったです。関連記事も面白かったですね。 中村氏も最初の請求額は20億円だったんですね…。 このとき払っとけば良かったものを。 セイコーエプソンの草間三郎社長 「200億円は高額すぎる。研究者と会社が信頼関係を築いてなかった結果だろう」 が一番納得がいきました。
- gator
- ベストアンサー率33% (159/480)
>空洞化、というのは日本での研究開発をあきらめるという意味だと思います。 そこなんです。一応、#2で書いた、 >それとも、経営者側としてはそういう人を雇いたくないから、外国人を雇う、、? というのは仰る意味で書いたつもりですが、おかしいですよね。 >そんなの差別だし、日本人だけ評価するなんてありえない。 今回の判決で成果に対して莫大な金額を出さなければいけない。 これは、日本人でも外国人でも変わりないではありませんか! そんな訳でどこぞの会長さんは、言葉遣いを間違えてしまったのかと思った 次第です。 以上
- Eivis
- ベストアンサー率29% (1122/3749)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20040131ij61.htm 上の記事は読売新聞の「発明の報酬200億円 青色発光ダイオード判決」ですが、下記の部分が判断の決め手だと思います。 『売上高に対する特許の貢献度を50%、利益分をその20%と見積もり、 発明の利益を1208億円とした。 さらに「会社に青色LEDの技術蓄積は全くなく、独力での発明」として、 設備費などを除く中村教授の貢献度を少なくとも50%と判断。 604億円が「発明の対価」と認定した。』 日本は知的財産は口先で褒めても、支払いはタダだと思っている人種が多く内心は悪い前例を作る不当な判決と 考えている経営者、さらにはジャーナリストにも見受けられるようです。 もっとも研究者の方も徳川時代から飼いならされた封建社会の名残のせいか、島津製作所の田中さんのように 権利を主張しない人間も多いのが問題なのかも知れません。 小柴教授の場合は如何にも東大教授らしく大蔵から予算を出させ、浜松フォトニクスなる会社に実験費用をタカリまくり 金銭欲は淡白ではあるものの自分の名誉欲を満足させるのに終始ました。 何れのケースもアメリカ的な合理主義から見れば奇妙な構図の上に先端技術が乗っていると云うことになると思います。
お礼
青色発光ダイオードの開発そのものにたいしては相当の貢献度はあったと思います。ただ、その間も給料もらってたわけですし、商品化するためにはまた別の苦労もあったでしょうし、仮に損害が出ても会社が研究者に損害額の50%を払えということは無いんですから、利益の50%とというのはいかがなものかとはおもいますけど…。(でも利益の10%でも120億なんですよね!) とりあえず、日本の研究者の待遇が少しでもマトモになってくれれば、と願います。 ありがとうございました。
- 100Gold
- ベストアンサー率27% (284/1018)
200億という数字は青色発光ダイオードがもたらした利益のごくごく一部ですのでまだまだ額は大きくなるのではないかと思います。 取締役にしておけば200億も払わずに済んだという最後のコメントについてですが、そもそもこの裁判が起きたきっかけは日亜側が中村教授に対して訴訟をお越し、娘にストーカーをつけ、ゴミ箱まで漁るというようなことをした結果その反訴として起きた裁判でして、退社後の中村教授に執拗に嫌がらせをしたことが原因なんだと聞きました。罰があたったのではないでしょうか。
お礼
今回の判決では、これだけ大きな利益を上げているにもかかわらず、他社と比較しても相当の対価は払われているという会社側の態度は変わりませんでしたからね。 もう少し会社側が誠意を見せていれば、と思いました。 ありがとうございました。
- azicyan
- ベストアンサー率21% (368/1747)
誰だか分かりませんが その会長さんとやらが間違っているのは そもそも始めは2マンえんでよしとしていた企業側にあるということを忘れている点ですね。 始めから1000万払っていれば納得したんじゃないでしょうか? あまりの冷遇に腹を立てた結果訴えることにしたんだと思います。 その結果として200億まけてしまった、と言う筋書きだと思います。 そもそも法廷はあたまでっかちの世間知らずしかいないのでどちらにしてもまともな判決はでないのは良くあることですよね。
お礼
ま、まともな判決ではないですよね。 青色発光ダイオードの開発自体は相当の寄与があったとしても、それを商品として販売するまでにはまた別の労力があったはずですから、そういうことは今回、まったく評価されてませんからね。 ありがとうございました。
- gator
- ベストアンサー率33% (159/480)
まず金額ですが、これは会社が上げた利益とか、中村氏の貢献度とか、 会社が中村氏へ投資した額とかを計算し、まさに裁判ではじきだされた 額(その額は中村氏の請求額200億よりおおきかった!)なので、(また戦 われるでしょうが)私にはわかりません。 >これに対し研究者側は >これによって研究者の開発意欲が増す。また研究者の志望も増え、日本の産業にとってプラスだ その通りだと思います。 ひっかかったのは、 >これに対しどこぞの会長は、 >日本の産業空洞化をまねく。営業や販売とも協力しての売上なんだからそこのバランスもとるべき。 この空洞化の意味なんですが、私の理解している「空洞化」とは、ひところ 騒がれましたが、日本人の労働者の賃金が高い、外国人を雇うとか、外国に 工場や開発センターを作って外国人を雇えば、賃金が安くつくから、日本人の 雇用が減ってしまう、このことを「空洞化」と呼ぶということ。 今回のことに絡めて考えれば、外国の方が貢献度を正当に評価してくれるから、 日本人が海外へ職を求めることにより、日本に人がいなくなる、これも「空洞化」 といえますが、寧ろ、今回の判決では成果を正当に評価しれくれるから、「空洞化」 を抑える方向に働きます。 それとも、経営者側としてはそういう人を雇いたくないから、外国人を雇う、、? そんなの差別だし、日本人だけ評価するなんてありえない。 確かに経営者側としてはお金は払いたくないから、困った判決なんたと思います。 でも、なにか如何にも正当な理由で問題なのだというような表現をしたくて、意味を 間違ってしまったように受けとったのですが、どう思われますか? 以上
お礼
空洞化、というのは日本での研究開発をあきらめるという意味だと思います。 ただ、この会長さん(代表なんとかだったかも…)は、はっきり言って経営者側のことしか考えていないとおもいます。 ありがとうございました。
- mshr1962
- ベストアンサー率39% (7417/18945)
特許権の使用の商品にマージンとして数%を研究者に渡すようにすればよかったと思いますが... それなら、商品が売れれば研究者に金が入るし、売れなければ入らない。 今回のケースの場合は、売れるのは判っていたのですから 億単位の特別ボーナスとか、新しい研究開発費の増額などする方法もあったと思います。
お礼
そうですね。欧米ではあらかじめ決めておくようで、訴訟天国のアメリカでも逆にこの手の訴訟はすくないようです。 会社側はお金でも、お金以外でも開発者を評価すれば今回の訴訟は無かっただろうに、「正当な評価をしている」と未だに主張しているのはちょっと解せませんね。
お礼
>青色ダイオードの製造技術は、既に別の低コストの技術が開発されていて、相対的に価値が低下していること。 というのは知りませんでした。日亜がいう、中村特許を使っていないというのはこれが根拠なのでしょうか?日亜のHPでは企業秘密となっていましたが。 青色ダイオードは世紀の大発明だけあって、いろんなところがいろんな泥沼試合をしているようですね。 今回の裁判官が常識を逸脱して、かえって良くない判決をだしてしまったのではないかという危惧にはまったくの同意です。 個人的には「相当な対価」というのは一億円以下が妥当で、今回のような特別な場合は5億ぐらいはあっても良いとは思いますが…。 欧米の様に、発明報酬自体はそんなに高くなくても、次の契約更改のときには高待遇になるといったシステムのほうが後々のトラブルは少ないかもしれませんが。 ありがとうございました。