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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:日本人の良心)

日本人の良心と国家間賠償

このQ&Aのポイント
  • 「昭和史20の争点」(秦郁彦編 文春文庫)によると、日本の戦後補償はドイツに及ばず、ドイツでは良心に基づいた補償をしていないことが明かされている。
  • 日本は国家間の賠償で決着させたため、戦争被害者個人には不満が残っている。また、日本では問題が国内から持ち出され、慰安婦問題も国内で問題化した。
  • しかし、実際には日本国内にも多数の日本人従軍慰安婦が存在し、彼らは無視されてきた。このことから、国家間賠償で決着させたにもかかわらず、日本人の良心は国内で問題提起されたのだろうか。

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  • amaguappa
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回答No.19

日本における共産主義の知性というべきマルクス経済学者の森嶋通夫ですが、さっと、岩波から森嶋が出ててくるとは、ましゅまろさんはすごいですね。 引用された部分からでは森嶋の思想の全容はわかりませんが、 この部分は、平和的競争というべき暗闘のもとに事務軍人や事務政治家が入れ替わるばかりでやってきた日本への警鐘であると読みます。 わたしにはフランス人の民俗・民族社会学者の友人がいますが、彼らは日本という国は面白いと言い、政治から目が離せないと言います。クーデターもなく政治家がころころと変わりながら民衆がそのことに冷ややかで、先進国としての体制を維持発展してきていることが、彼らから見れば驚愕なのですね。もちろん政治学者なら面白がったりしないでしょう。西欧近代型の政治そのものが未熟だと感じて肩をすくめることでしょうね。 まさに森嶋の指摘の"和"の良し悪しは、見る角度によりけりになってしまうのですが、たぶん、森嶋の論の方向は、より合理的な競争が可能になるよう、構造的な解体や転覆を経てなおかつ独裁にならない、実力行使の闘争とバランスを求めるものかなと思います。経済分野は実際そのように動いていますでしょう。 この"和"をピックアップして慰安婦問題にからめると、けっこう水面下の駆け引きの問題が浮上してきますね。国際関係の平和的処理という名目で、金の流れや権力の流れに目配りの利いた事務が、慰安婦問題を形成してきたとみることもできるでしょう。森嶋が呼吸するように浴びたイギリスの政治からすれば、未熟な外交カードであるということになりそうです。 ここが日本の左派のねじれたところで、"生ぬるい左派"は"和"に与しているという、「面白い日本」の見取り図でしょうか。 こうしてみると二つの"良心"が浮き彫りになってきたかにみえます。 日本の戦後民主主義における総括つまり軍国日本の徹底批判が、自己批判であるためには、責めをおこなうところの他者が明らかでなければならないという心情、  (恥、暗闇、隠蔽を、清明に対置する概念として重んじた文化背景) それから、安保が障壁となりつつ、アジアでの関係修復と経済バランスに配慮して隣国感情を平和に処理したいという心情、  (カリスマの意思や判断を持たず、国家の意思もあいまいにし、国民もまとまった意思を示さず、事務方が後手を打ったり水面下の調整をはかったりするので、外向きの顔は作っているが、内向きの顔は作っていない) ところで森嶋は、リベラルの社会学者、関嘉彦と防衛論争を繰り広げたことがあったのですよね。 わたしは読んでいませんが、ましゅまろさんはお読みになりましたか? せっかくこんなきっかけをいただきましたので、そのうち読んでみようと思います。

noname#161274
質問者

お礼

amaguappa様、このたびのご回答は格別に参考になりました。 「日本の左派のねじれたところで、"生ぬるい左派"は"和"に与している」は、読み解くカギのようですね。 また、「二つの"良心"」についてもまとめて下さり、あらためて感謝致します。 そのうちの後者にあたる >安保が障壁となりつつ、アジアでの関係修復と経済バランスに配慮して隣国感情を平和に処理したいという心情 については、森嶋は歴史の共同理解と東北アジア共同体の設立を主張しています。 海外が日本に期待しているのは経済であって政治ではない。 G7のメンバーとして一流国の仲間入りをしているつもりでも、その中の重要なメンバーではない。 政治がダメなのに経済でもっているに過ぎない。 政治がダメでも国民が時勢に目覚めていなくても、国自体が経済的に貧困でないことは充分あり得る。 明治維新の際にはその階級差や地方差が世を憂うる志士を輩出し、彼らの奮起が日本を牽引し、結果として社会の歯車が勢いよく回転した。 一方現代は高学歴総白痴化という平等主義の弊害により、牽引車たるエリートの欠如が深刻である。 まして経済的に恵まれているほどに人々は安逸を打破しないであろう。 いずれ単なるケインズ型の政策などではどうにもならないほど日本の事態は深刻になり没落する。 ゆえに歴史の共同理解と東北アジア共同体が必要なのである。 (さもなくば日本は孤立する。) >関嘉彦と防衛論争 いいえ、拝見しておりません。 ですので、このたびのご教示をとても嬉しく思います。 経済学者らしく森嶋は周辺国との経済協力や交流でもって「防衛」し、リベラルな関は共産主義に対する不信が先立ち、日本の自衛、補足としての日米同盟による「防衛」を主張したのでしょうか。 未だに色褪せない論争のように察せられるのは、共産主義も中華思想主義も、主義思想に基づく拡大拡張していくイメージがあるからでしょうか。

noname#161274
質問者

補足

雷による停電があって以来、ルーターの故障やらトラブル続きですっかりお礼が遅れてしまいました。すみません。。

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その他の回答 (25)

  • MOG777
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回答No.5

No.3です。 ネット右翼と誤解されるかもしれませんので、もう少し回答をしようと思います。 今回の竹島騒動は大国らの計画通りであって 韓国を使うというのが韓国を換金するというのに方針が転換したにすぎません。 ですから、今まで竹島問題に無関心であった者も今、怒っている者もパペットという点では同じなのです。 平穏に見えるときに注意を払い、怒りに駆られるときに平静を保つ者こそ賢者であります。 また、国際問題に正義不正義は無く、強者の不正義は不問とされ、弱者の不正義は声高に叫ばれます。 そこでの存在価値というのは善悪ではなく、統治の為の無形の装置としての価値です。 例えば、ナチスや日本帝国の残党が諜報組織や研究データを売り渡すことにより戦勝国に戦争犯罪を赦される・・・世界とはそうやって動いているのです。 支配者は過去の記憶とは切り離され自由に行動し、奴隷は過去の記憶に縛られ最適手を感情的に選択できない。 そういう観点で見れば、日本も韓国も奴隷なのです。 そういう状況では、怒りもせず良心的であろうともせず、世界構造のシステムを観察することが大切だと思われます。

noname#161274
質問者

お礼

MOG777様、再度のご回答を有り難うございます。 >支配者は過去の記憶とは切り離され自由に行動し、奴隷は過去の記憶に縛られ最適手を感情的に選択できない。 >そういう観点で見れば、日本も韓国も奴隷なのです。 そうかもしれませんね。 敗けた日本のみならずあの韓国も、過去の記憶に縛られているからこその今の反日政策があるのでしょうし。 竹島問題にしても、日韓双方がアメリカの高官の談話に過敏に反応します。 だったら、互いにいがみ合うくらいならいっそ相手の振りを見て我が身を正せという感じでしょうか。 それとも、韓国からは日本は何も得るべきものが無いのでしょうか?

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  • hekiyu
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回答No.4

韓国人は、こういう日本人を「良心的日本人」 と呼びます。 他の国だったら、こういう良心的日本人などと いうのは国賊扱いされるのですが、どういう訳か 日本には大量に生息しています。 それどころか、種々の事実をねつ造までして デカイ顔をしています。 マルクスの資本論が最も売れた国はソ連でしたが 二番目に売れた国は日本でした。 これは日露戦争で敗れたソ連が、日本憎しで 特に力を入れて工作したからだ、と言われて いますが、その影響でしょうかね。

noname#161274
質問者

お礼

hekiyu様、ご回答を有り難うございます。 本当に不思議ですね。 仰せの「良心的日本人」が大勢いて、国賊扱いされずに、しかも捏造してまでデカい顔をしているというのは。 韓国人が「良心的日本人」を韓国の国益に利用しようとするのは理解できます。 では「良心的日本人」のほうは韓国人に利用されっぱなしなのでしょうか。 もし持ちつ持たれつで「良心的日本人」もまた韓国人を利用しているとすれば、それはいったい何のためというか何の利益があるというのでしょうね。 マルクスの「資本論」それ自体には罪がないと思います。 曲解や誤解を招きやすいのではないかなと。

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  • MOG777
  • ベストアンサー率14% (20/139)
回答No.3

外国から工作費としてお金が流れ込んでいるのでしょうね。 冷戦時代は米ソともに盛んでしたし、直近のロシア大統領選挙でも米国から工作資金がでていたとか報道がありましたね。 理性の無い良心というのは単純な正義感と同じく利用されるだけです。 「日本人の良心」とは洗脳でしかなかったのでは。

noname#161274
質問者

お礼

MOG777様、ご回答を有り難うございます。 「日本人の理性の無い良心」を増長することで誰が得をするかと考えれば、仰せの通り敗戦後の外国による洗脳工作が充分疑われますよね。 だって大いに利用価値があるわけですから。 その「良心」の形成に加担したマスメディアの功罪が徐々に取り沙汰されていますね。 黒字経営のうちに会社を清算し償い金にあてるなどして、自ら問題提起した従軍慰安婦問題の解決にこそ使命を帯びる新聞社があろうかと存じますが、こういう至極単純な正義感は彼等にははたしてあるのでしょうか。

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  • amaguappa
  • ベストアンサー率36% (140/385)
回答No.2

そうかつ【総括】 (1)--- (2)政治運動・組合運動などで、以後の運動のため、それまで行なってきた運動の方針や成果を自ら評価・検討すること。 まあ、左翼の流儀なのですけれど、いわゆるインテリゲンチャが何をしなければならぬかというのをたとえば吉本隆明から引きだしてみようとしますと、wikipediaにはこんな概説が載っていました。 [引用はじめ] 1958年には、戦前の共産主義者たちの転向を論じた『転向論』を『現代批評』創刊号に発表[14]。 共産主義者や日本の知識人(インテリゲンチャ)たちの典型には、(1)「高度な近代的要素」と「封建的な要素」が、矛盾したまま複雑に抱合した日本の社会が、「知識」を身に付けるにつけ理に合わぬつまらないものに見えてきて一度離れるが、ある時離れたはずのその日本社会に妥当性を見出し、無残に屈伏する(「二段階転向論」) (2)マルクス主義の体系などにより、はじめから現実社会を必要としない思想でオートマチズムにモデリングする(「非転向」=「転向の一形態」)の二つあると論じた。そして宮本顕治を指導部とする日本共産党は、この内の「非転向」に当たり、その論理は原則的サイクルを空転させ、「日本の封建的劣性との対決を回避」していると、痛烈に批判した[15]。すなわち、宮本らの戦時中の「非転向」を価値として認めなかった。この主張は戦時中に反戦を貫き、非転向であった共産党員に対して、戦時中の自らの行動と良心の呵責により何も言うことができなかった知識人の風潮の中で、当時斬新であった。 [引用終わり] どうやら、日本の封建的要素は下位かつ劣性の性質として捉えられ、積極的に対決しなければならないとして批判が成立するようです。 つまり、ただ日本の客観視を果たして浸るままではいけなく、また空疎な理想を描いて日本を見つめないというのもいけない、日本の非高度にして非近代であるような暗いじめじめしたおどろおどろしく臭く隠れた恥ずかしい部分と対決せよ、というのが基軸なのですね。 この心性が、ご質問の核心に近い場所を照らすのではないかなと思います。 この当時の熱狂と趨勢を肌でご存じの方々もここにはいらっしゃると思うので、そういう方がこの回答をどう見るかというのも興味深いものではあります。

noname#161274
質問者

お礼

amaguappa様、ご回答を有り難うございます。 とても参考になりました。 おかげさまで方向性を掴むことができました。 また仰せのように、当時を良くご存じの方々に伺ってみたいと私も思います。 どなたかご回答くださると非常に有難いです。 どうぞよろしくお願いします。 「日本の非高度にして非近代であるような暗いじめじめしたおどろおどろしく臭く隠れた恥ずかしい部分と対決」することを良心や信条に据えて一生を賭ける彼等にしてみればたとえ国益に反すれども彼等の活動こそが愛国なのでしょう。 そんな彼等が酷く独善的で無責任に思えるわけですが、他方で海外ウケが良かったりすることもあるから余計に不思議なのです。 彼等の主張を理解し相応に評価出来ないのはひとえに私の力量不足でしょうか。

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  • atcoffee
  • ベストアンサー率16% (184/1091)
回答No.1

なんか良心という言葉を間違って使われていませんか? 良心なんてこれっぽっちも無い性根の腐った野郎ですよ。

noname#161274
質問者

お礼

atcoffee様、ご回答を有り難うございます。 ご指摘の野郎とは「国益を顧みる良心を持たない日本人」のことでしょうか。 生まれついた時代の影響を大いに受け、彼等にも相応の良心や信条があるはずです。 けれども自分の国を貶めるそれって・・・およそ理解に苦しみます。 今までの日本が途方も無く寛容な国に思えてきました。 そして今後はどうでしょうか。

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