「ご遠慮させていただく」はちゃんとした敬語表現ですよ。
「ご(お)~する」というのが基本的な謙譲語(自分が相手にする行為に対して)です。
遠慮する場合は、これに当てはめて「ご遠慮する」となります。
実際に使う際には「ご遠慮いたします」と、
「する」を謙譲語「いたします」に変えるとより丁寧に、柔らかくなります。
「する」をさらに「させていただく」という形にするとよりへりくだった印象になります。
ただ、「させていただく」という言葉は相手に許可を求めるようなニュアンスで使うべきであり、
あまりいろんな言葉につけるとかえって嫌味な印象になるので
使い方には気をつけなければなりません。
ちなみに、相手に対して「ご遠慮ください」と言ってはいけません!
「ご(お)~ください」というのは尊敬語(相手がする行為に対して)ですので文法的には間違っていません。
しかし、「遠慮する」という言葉自体に「人に対して気を遣う」という意味があるので、
「ご遠慮ください」では相手に「気を遣ってくださいよ」と押しつけていることになってしまいます。
代わりに、少し柔らかい言い回しである「お控えください」を使うと良いでしょう。
多くの電車で「携帯電話のご使用はご遠慮ください」とアナウンスがありますが、
最近では「お控えください」とアナウンスしている鉄道会社もあり、とても印象が違います。
>また自分がする場合に「ご」を付ける動詞はどういうものがあるのでしょうか?
先述のとおり、いろいろな言葉が当てはまります。
動詞というより動詞の名詞形と言うべきでしょうか。
ご連絡いたします、ご相談いたします等、自分が相手に向かって行う行為が多いかもしれません。
「お」の場合は、お待ちしております等、動詞の連用形が入ります。
敬語は難しく思われがちですが、
尊敬語→「ご(お)~になる」「ご(お)~くださる」
謙譲語→「ご(お)~する」「ご(お)~させていただく」
という基本形を覚えていればさほど難しくありませんよ。
お礼
回答ありがとうございます。