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信義則
信義則というのは、非常に抽象的ですが、ほとんど正義・公平と同義語なのでしょうか?
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どちらの言葉も広範囲の意味を持ちますし、色々な人が使用しているために、場合によってはほぼ同義でつかわれているときもあるかもしれませんが、本来的にはこの2つは異なる意味を持つ用語と私は思います。 正義と公平は、民法その他の法律によって実現しようとする理念。目的。 信義則は、正義と公平の実現のための、民法その他で定められたもの。手段の一つ。 私権に関して、民法第1条で基本原理が3つ、すなわち公共の福祉、信義則、権利濫用が定められており、その他の規定とあわせて、正義と公平を実現しようとしているのでしょう。
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- kanpyou
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判例で言うと、『禁反言』のことを信義則として判示していますよね。 民法でいうところの信義則は、『違法とか不法』ということになるかと思います。
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回答ありがとうございます。 とても勉強になりました。
- hekiyu
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信義則というのは、契約の当事者のような 特別な関係にある者の間の関係を律するものであるのに対し、 正義公平は、より広く、特別な関係にない 者の間にも適用されるものです。 正義公平が、特別な者の間に適用されるときには 信義則になる、という言い方もできるでしょう。 これは一般条項ですから、解釈論として 使用する場合は、なるべく控えるべきです。
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- fujic-1990
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「信義則」は「正義」や「公平」よりも狭い範囲で言われる原則です。 正確には「信義誠実の原則」といいますね。 簡単に言うと、当事者が取引関係などにある場合に、「常識のある人どうしの、相手を信頼する気持ちを裏切らないように、誠実に行動しましょう」というような意味です。 例えば、私は信号待ちのところを追突されいまJA共済などを相手に訴訟中ですが、この場合、加害者をして痛い思いをした私に十分賠償させるのが「公平」であり、過失犯といえど犯罪者が賠償もせずにぬくぬくと暮らしている現状を受け入れることは「正義」に反すると思いますが、「信義則」は出番がありません。 加害者と私はなんの取引も、約束もしていなかったからです。 詐欺などのように、たとえ取引での不誠実な行動であっても、その取引だけに限定されない社会的な「公平」や「正義」を持ち出して糾弾できる場合は、いちいち信義則などを持ち出す必要はありません。 ですから信義則は、取引などの関係者の間にのみ成立する、小さな「公平」・「正義」、と言ってもいいかもしれません。
お礼
回答ありがとうございます。 とても勉強になりました。
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