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辞典によって 画数や部首が違う漢字
どれが一番正確とかはあるのでしょうか? 参考に 「命」という漢字は 部首が「人」というのもあれば、部首が「口」にあたる辞典もあります(>_<)
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漢字の成り立ちにはいくつかの説があることが珍しくなく、正確かどうかは決められません。 「新字源」では「命」を「口」+「令」と解釈しており、意符を「口」とし、「令」は読み(レイ→メイと変化)と「人を使う」を表すとし、六書では会意形声文字、部首は「口」としています。元の意味は「人に言いつける」で、そこから転じて「天の支配」「世の成り行き」「人の命」となったとしています。 漢字の成り立ちや語源は、分解することはできても肝心の「なぜこの字や語を作ったか」は分かるはずがなく、推測でしかありません。字典の編者が信じる説によって部首や解字は異なります。 ただし、引きやすさだけを優先した、日本人が日常の用法を調べる「漢字字典」と、漢文の学習や解字を調べることを優先した「漢和辞典」の違いは明らかです。 例えば、「相」を木へんに、「恥」を耳へんに分類しているのは漢字字典です。それぞれ木や耳とは関係ない字で、意味を担っているのは目と心です。意味がどうのとか考える必要がなく、目立つところである木へんや耳へんにした方が引きやすいのは明らかです。
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中国で「部首」が決められ整理された頃は漢字研究がそれほど進んでおらず(だって後漢時代ですからね)、見た目で部首を決めていったんです。その後研究が進むにつれて「この字のこの部分、意符じゃねーじゃん」ってことが分かってきて訂正したり、でも古い辞書には権威があるから訂正しなかったり、で現在に至るわけです。だから「正確」というよりは「解釈」の問題だと思いますよ。 ちなみに「命」という字は白川静氏の説ではもと「令」。この字は「礼冠をつけた人が神の命令を聞くためにかしこまっている様子を表す象形文字」です。だから上の「人」に見える部分は実は帽子です。のちに、祝詞を入れた箱を示す「口(サイ。『くち』ではない)」が加えられたもの。だから「ひと」も「くち」も意味としては関係ないのですよ。
『漢字要覧2級』(漢検協会発行)をご覧ください。
お礼
詳しくありがとうございました(-^〇^-)