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三月ウサギについて
不思議の国のアリスの中で、一番自分で面白いと思っているくだりは、三月ウサギが出てくる部分です。ウサギの狂いっぷりは、読んでいて、どこか筋がとおっているように思えます。作者が数学者だったからこのような発想というか、ピントが外れてるようでいてポイントがずれていないのでしょうか。うさぎのひらめきかたが感心します。 このような感覚になれる、(数学者の本だとよいのでしょうか?)本を教えてください。鏡の国のアリスは読む予定です。
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マッド・ティーパーティでのアリスと帽子屋・三月ウサギ・ヤマネの掛け合いは絶妙ですよね。論理学者としてのルイス・キャロルの本領発揮といったところでしょうか。 この感覚を身につけるのはなかなかむずかしいですね。いくつか参考書を挙げます。 ・柳瀬尚紀『ナンセンス感覚』(河出文庫、講談社現代新書) ・内井惣七『推理と論理―シャーロック・ホームズとルイス・キャロル』(ミネルヴァ書房) ・宗宮喜代子『アリスの論理―不思議の国の英語を読む』(NHK出版生活人新書) ・宗宮喜代子『ルイス・キャロルの意味論』(大修館書店) そうした系統の小説を読むのもいいかもしれません。 なかなかルイス・キャロルに対抗できる作品はありませんが、以下のものがお口にあえば幸いです。 ・エドワード・リア『ナンセンスの絵本』(岩波文庫) ・チェスタトン『木曜日だった男~一つの悪夢』(光文社古典新訳文庫) ・カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫) ・筒井康隆『ヨッパ谷への降下~自選ファンタジー傑作集』(新潮文庫) ・井上ひさし『言語小説集』(新潮社)
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高橋昌一郎著『理性の限界』『知性の限界』講談社学術文庫。 ファイヤーアーベント著『知についての三つの対話』ちくま学芸文庫。 タヌレ『ブラック・スワンの箴言』ダイヤモンド社。 落語『頭山』。 木村元『反哲学』新潮社。 ダニエル・ホフスタッター著『ゲーデル・エッシャー・バッハ』『メタマジカル・ゲーム』白楊社。 ソクラテス『プロタゴラス』『テアイテトス』ほか岩波文庫。 朝日出版のエピステーメー叢書、ルイス・キャロル著『枕頭問題集』。
補足
たくさん教えていただき、ありがたいのですが、少し、かいつまんで教えていただけないでしょうか? それか、アマゾンででも、解説を見ればいいのでしょうか・・・。 ルイスの、問題集というのがあるのは初耳でした。これが一番、興味があります。
お礼
意味論とか、論理という観点から、物語を読むという視点があるのは、目から鱗でした。自分的には、筒井康隆は、ナンセンスという点で、似通っている気がしていました。 具体的に言うと、ルイスのほうが、上品で洗練されていて、きれいな感じがするのですが、なんという小説だったか、人物の顔が、驚いた拍子に、馬になってしまうところや、きむこという女性が、山手線にのりながら、自分も一緒にぐるぐる回る、というところです。 筒井氏は、星新一によると、ある時期までは、凶器のような、内部にマグマの、腐ったの、といえばいいでしょうか、そういうものを秘めていたそうで、それを、小説に昇華できるようになってから、落ち着き始めた、というのを聞いたことがあります。小説に放出することができて、すっきりしたんでしょうか。マグマというと、人間、誰でも、煮えたぎるものをかかえてたり、人によっては、小さかったり、静かだったり、時期を過ぎれば穏やかになったりして、おちついていったり、残念な場合は、犯罪とかへ向けられる気がするのですが、なぜそう思かというと、ビーズの稲葉さんが、マグマというゾロ曲を出していて、彼の内面を想像すると、(インタビューなど思い出したりして)内面に、爆発しそうなものを持っているから、あんなにたくさん、氏がかけるんだろう、と思っていたりしたので。どっちかというと、稲葉さんのは、健全なもののように思えるのですが、氏の場合は、間違うと、凶器のほうへ行ってしまうというか、どこか破たん的なほうへ向かっていきそうな感じがします。生産的じゃなくて、想像とか、より、破壊的な感じがします。氏は、なぜそこまでとおもうほど、女性をこき下ろす表現を話のなかでしていて、「どうして、ここまで、歪んだ考え方をするのか?」と思っていました。本質をえぐるというか、正常なラインを超えた、突き抜けるようなまなざしをもった方なのかな、と思います。能の中が、スパークしているような、あれは、禁欲的に生きている人の反動のようにも見えます。あまり押さえつけると、反動がすごいですよね。氏は、頭もすごくいい人ですが、押さえつけられたsとの、跳ね返る力が、普通の小説家とは、比較にならない木がします。どこか、普通の人は取ってない神経が脳に走っている感じがします。怪気炎という言葉でいつだか説明されていましたが、少し怪物に近いような人です。芸術家というのは、こういう風に、モラルとのはzまを綱渡りしてるんだな、と思わせる人です、策hンをみると。え、そんなことを、軽い読み物のタッチで、書いたら、かえってまずいんじゃないの?というものが多そうです。科ルーク、すごいえぐいことを書いてきます。キャロルは、やはり、おとぎ話で、子供も読めるように、という感じで、夢がありますし、イギリスという空気を入れると、なんでこんなに、上品な感じになってしまうんだろう、という気がします。。お茶会なんて、はいてぃーを連想させて、ブリてぃっしゅな、スコーンとか、紅茶とか思いう科b手、もうそれだけで、貴族の世界を思い浮かべます。上流社会とか、貴婦人とか、上流階級の世界を思い浮かべてしまいます。そういう雰囲気を持たせつつ、三月ウサギが、ウサギというのも、ピーターラビットみたいな、愛くるしい様子を思わせるので、狂ってても、あまり気になりません。ウサギが、こちらの価値観を一層するのですが、、ハチャメチャでもなく、やはり、意味があるのでしょう。だから、おすすめされたものの中で、一番読んでみたいのは、意味論と、論理ですね。ありがとうございました。