○法界体性智とは、簡単に言えば霊界全体の構造やそこでのありようがわかるということですね。空海はその一部を捉えて、十住心論に表していますね。でもこれは空海の悟りに基づくものですから釈迦大如来(盧遮那仏:大日如来)の認識の法界全体のごく一部なのですね。
空海は霊界を十分類したわけですが、中国の天台ちぎは一念三千論で三千分類してますね。
釈迦仏教の優等生はこの二人ですね。それ以外で霊界分類に至った坊さんはいませんね。
それはさておき、霊界構造がわからないと仏教修行でどこを目指すかわかりませんね。まあ、天国・地獄程度の宗教であれば、衆生救済型の浄土宗やキリスト教でよいわけですね。空海が密教を起こした本来の目的は、仏の住まう世界を目指したからですね。目指すためには霊界世界、つまり構造やそこに住まう条件がわからないと、修行者として何をして良いかさえわかりませんね、
まあ、後代の人も衆生でいたくはないが故に仏道にはいるのでしょうから、目指す世界を示せない宗派なら修行する意味はないのですね。南無大師遍照金とか南無妙法蓮華経とか南無阿弥陀仏とかを毎日唱えてもどこへゆくのやらということですね。蛙の合唱団にはなれるかもしれませんね。
ということで、法界体性智とは仏道修行で最低限必要な指針、修行のありかたと、結果としての行き先表示ですね。これがわからない修行型仏教宗派は早く解散したほうが良いように思いますね。なぜなら、仏の世界ではなく、道に迷って地獄の獄卒になる坊さんがたいへん多いからですね。
まあ、強いて言い換えれば、法界体性智とは修行僧にとっての二河白道の白道のことですね。
補足
Wikipediaから引いています リンク先載せないで大変失礼致しました。 非常に分かりにくい世界なんですが、「日々五智を研いて魂を養はむ。」 日々五智を研くとは、肉体的にも精神的にもズレがないように(ハイレベル)見受けられますが、どういうことなんでしょう?