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遠近方の現象はなぜ起きる
こんにちは。美大志望の高校生です。 絵を描いている時にいつも思うのですが、 物体が自分より遠くにはなれていると小さく見える 遠近の現象はなぜ起こるのでしょうか。 どこに質問すればよいかわからないのでとりあえずここに質問しちゃいました。 急いでないので暇な時にお願いします。
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美大出身です。 当然のように捉えていたことを、あらためて考えると面白いですね。それは目の構造と距離によるものです。 まず、(絵画の)遠近法とは切り離して、遠いものがどう見えるかを考えてみます。 ○(丸)くみえる月や太陽は、私たちからかなり遠くにありますよね。 それに手をかざし見ても、指の太さよりも小さく見えます。 遠くにあると、月はその全体像が見える位置に存在してくれています。 月○ >目 でも近くにあると、全体像が見えません。目は、月の球体のほんの一部しか見えなくなります(実際にはそんなふうに見ることは出来ませんが))。 | |>目 | 月の表面が壁のように見えるでしょう。 これは、月に限らず、飛行機でも、手にとれる物でも目に近ければその一辺しか見えませんが、遠くに離せば全体像が見えます。 さて、遠近法にもどりますが、四角い紙を用意して、一辺を自分の近くに、その辺の反対の辺を遠くにおいて見ます・ □ >目 この紙という小さい面積の中でも、近い辺と遠い辺の見える大きさが異なってきます。 この現象は月と同じように、距離に関係しています。 目の中では、目の奥の焦点を中心に >目 のように視界を捉えています。 (光の屈折などが加わったりすると話は異なりますが)物からとどく光はまっすぐですので、この違いが遠いものが小さく見える要因になっています。 面白い実験があります。 人間の目と同じようなものでカメラがありますが、人間の目の視界に近い広角レンズで人を撮影すると、人の背景は当然のように遠くに小さく映ります。 しかし、人間の目の構造とはとは異なる望遠レンズで同じ人間を同じ大きさに写しても、背景は広角レンズと比べ、かなり大きく映ります。背景が人物に近づいたかに見えますが、実際には人と背景の距離は変わっていません。 http://www.nhk.or.jp/kitami/01_02video/video_05.htm これを見ると、距離と目(レンズ)の中の焦点距離が関係していることがわかります。 人間の目はこのように、遠くの物は小さく、近くのものは大きく見えるような構造をしているのです。
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- SCNK
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人間の目でもカメラのレンズでも、網膜やフィルムの大きさと、レンズの倍率で画角が決まります。 仮にその角度が60度だったとして、1m先なら幅は1mになって、1mの棒を横にすれば100%の幅になりますね。10m離れれば10mの幅になりますから、1mの棒は画角の10分の1、すなわち10%になります。 つまり網膜やフィルムなどの上では大きさが10分の1になるわけです。それで小さく見えるのです。
お礼
なるほど・・・図に描いてみるとよくわかりました。 ありがとうございました!
- First_Noel
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物体の張る立体角(平面で考えれば扇形の張る角度)が 遠方だと小さくなりますが,このとき目の細胞の密度は 不変ですから,刺激を受ける細胞の数も少なくなり, それを脳が「小さくなる」と判断するのでしょう. ただ,スモールライトで小さくなる場合と, 物体が遠ざかる場合との区別は,たぶん学習効果か何かで 補正しているのだと思います. 周囲の物体との位置関係とか,光の反射等の影響とか, 立ち位置の場所とかではないでしょうか.
お礼
参考になりました!ありがとうございます!
- Pesuko
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遠近感が無い状態というのは、レンズで言うとテレセントリックレンズと言うことになります。 入光が平行光で遠近感が無くなります。 平行光と言うことは、最低入ってくる光の幅(物体の大きさ)とレンズの直径(目の大きさ)が同じと言うことになりますので、巨大な目が必要になります。 風景だったら山よりでかい目が必要・・・・無理です。 たとえばこんなレンズ http://www.lensya.co.jp/002/terecentric%20lens.htm
お礼
遠近感のない世界を見てみたいです。。。 回答ありがとうございました!
お礼
ご丁寧な回答、ありがとうございました! 実際にやってみましたがよくわかりました!