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絵本の企画出版について
絵本の企画出版というものがあるのは存じているのですが、 他のサイトや説明を見ても どうもどこも意味が違ってとらえられるのです。 「企画」出版 とはなんですか、? 方法と手順をわかりやすく教えてください。 よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
ネットで検索してみましたが、ウィキペディアによると、 「企画出版(きかくしゅっぱん)とは、出版社が費用を全額負担して書籍を出版すること。」 となっています。これが正解だと思います。しかし、企画出版ではなく自費出版を請け負う会社が多数あり、その会社の名前が「〇〇企画出版」という名前であったり、あるいは大手出版社の中の「企画出版部門」が企画出版ではなく自費出版の原稿を募集したりしているために質問者さんが混乱したのだと思います。 出版に限らず、何か新しい商品を開発して製造して販売するというのはリスクのあることです。作っても売れないかもしれません。普通の商品の場合は、製造業者が卸売業者や小売店に売ることができれば、消費者に売れなくても卸や小売店が代金を払ってくれます。仕入れても消費者に売れなかった場合、製造業者に返品はできません。卸や小売りの損になります。ですから、卸や小売りがリスクの一部を負担してくれるわけです。 しかし本の場合は「再販売価格制度」によって価格を出版社が決定できる代わりに小売りや取次店は、売れ残った本を返品をすることができます。ですから、売れ残りのリスクは本を製造した人や会社がすべて負うことになります。 ここで原稿を書いた人がお金を出して売れ残りのリスクを負う(書いた人が損をする)のが自費出版であり、出版社がお金を出して売れ残りのリスクも出版社が負う(出版社が損をし、書いた人は売れた数の印税をもらう)のが企画出版です。 さて、私の知人が企画出版でビジネス書を出版したことがあります。 1.彼は数年かけて原稿を書き、出版社に持ち込みました。 2.通常は、ここで出版社内で審査を行い、この原稿を出版社の費用で出版するかどうかを検討したうえで、企画出版とするかどうかを決定するようです。 彼は以前もその出版社から本を出版したことがあり、その本が重版を重ねていて、その本の続編であったため、審査はすぐに通ったようです。 3.彼の話によると、出版社が次に考えたのは、「この本を書店のどのコーナーに置き、誰をターゲットとするか」だったそうです。そのターゲットに買ってもらうためにはいくらぐらいの価格帯が適当で、そのためには本の大きさ、装丁、ページ数とするかを決め、それに合わせて原稿の長さを調整するために一部を書き直し、さらに挿絵も書き直し、書名もそれに合わせて変更したそうです。(彼が考えていた書名では売れないと言って却下されたそうです) 4.いわゆる「ゲラ刷り」ができて較正を数回行い 5.出版 おおよそこのような手順であったと聞いていますが、実際には、細かな打ち合わせなどがもっといろいろあったのだろうと思います。 ご参考まで。
お礼
わかりやすい回答ありがとうございます! やっと意味が理解できました。 頑張ります。