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「やられる」は正しい敬語?
最近、テレビなどに出演される方も含め、多くの方が「やられる」という表現を「do」の尊敬語として使っていらっしゃるのを耳にしますが、私はとても違和感を持ちます。 「なさる」という言葉があるのに「やられる」を敬語として使うのは正しいのでしょうか? (「される」はまだ許せる範囲かなと感じますが、「やられる」にはどうも馴染めません) また、この「やられる」が頻繁に使われるようになったのはいつ頃からなのでしょうか? 敬語に詳しい方、教えていただけませんか? よろしくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
質問者さんの違和感はご尤もだと思います。 「動詞+れる/られる」は、可能・尊敬・受身・自発・・と、意味が多いので「便利語」として、使われる領域を広げて行ったんでしょうね。 その結果、「なさる」と言う正式な尊敬語が影をひそめた格好じゃないでしょうか? 「する」の尊敬語は、ご指摘の通り「なさる」です。(謙譲語「致す」,丁寧語「します」) 「される」は、サ変動詞「する」の未然形「さ」+「れる(尊敬)」なので、敬語としては問題は無いですが、「なさる」に比べると簡易で軽い敬語ですね。 「やる」は、もともとは「遣る」で、「派遣」と言う熟語に代表される様に、人に命令して「行かせる」と言う様な意味で、使役の動詞です。 また近年は「する」と同義にも使用されますが、「する」に比べたら「やる」は俗語的・口語的であり、いずれの面からも、尊敬語としての使用は好ましくありませんね。 更に「やる」を尊敬語化する場合は、「おやりになる」(「お・ご~なる」の形)が妥当です。 尚、「される」に関しては、「敬語の指針」によりますと、たとえば「ご利用される」を「ご利用+さ(する)+れる」と正しく解釈をしていれば、問題は無いとされていますが、「ご利用+される」と言う勘違いをしているのでは?と言う感じの指摘がありました。
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「する」の敬語として、「やられる」は最低レベルの尊敬語と考えていいと思います。 「やられる」<「される」<「なさる」 尊敬語としてはあまり敬意を感じませんが、逆に敬意をさほど高める必要のない場合には、「やられる」で十分なこともあると思います。敬語には段階があるので、TPOや相手への敬意の度合いとのバランスが大切なんですよね。 例(1)レストランの店長をなさっているんですね。 例(2)レストランの店長をやられているんですね。 (1)は、より敬意を感じます。ただ、相手が自分より年下で、取引の関係などでこちらが上位だけれど、大人のたしなみとして敬語を使う場合とか、単に情報としてお店やその人の紹介をするだけなら、(2)でも構わないと思います。(2)でなければいけないということはないとは思いますが。 いつ頃から使われてるかは分かりませんが、間違っているとは思わないので、昔から使われているのではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。例がわかりやすかったです。 ただ、テレビなどの司会者がゲストの方を紹介する時などに、例(2)を使っていると、どうも違和感を持ってしまうのです。感覚的な問題なんですかね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 なるほど、腑に落ちました。そもそも「do」の意味で「やる」という言葉を使うことが俗語的・口語的なのですね。 文法的には間違いではないと思うのに、どうも違和感があったのは、敬語表現にする以前に元々の語が持つニュアンスのせいだったのですね。スッキリしました。