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敬語と話し言葉について
敬語と話し言葉についての質問です。 質問1 友人が海外でライターの仕事をしているのですが、よく、インタビューする目上の相手に対して、「もう何度も講演をやられていますよね」というような言い方をします。私としては、「~なさっていますね」という表現が良いのではないかと感じるのですが、“やられている” という表現に対して、みなさんはどうお感じでしょうか。自然な敬語で違和感はお持ちになりませんでしょうか。 質問2 「アメリカにしょっちゅう来られていますね」という表現はどうでしょうか。違和感はありませんか。 「度々(もしくは頻繁に)お見えになっていますね」という表現と、たいして違わないとお感じでしょうか。 質問3 「自分のこと、覚えてもらってますか」という表現は、もしかしたら地方の方言?のようなものでしょうか。彼の出身は岡山県です。 「覚えて下さっていますか」が正しいでしょうか。 実は、アメリカ生活が非常に長くなり、最近自分の使っている日本語に全く自信が持てなくなってしまい、やはり長年アメリカ暮らしの友人に対しても、話し言葉や敬語などについて何だか違和感があるなと思っても自信がなくて言うことが出来ません。皆さんお忙しいと存じますが、お答えいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。
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#3 > 質問2 > 「アメリカにしょっちゅう来られていますね」という表現はどうでしょうか。違和感はありませんか。 > 「度々(もしくは頻繁に)お見えになっていますね」という表現と、たいして違わないとお感じでしょうか。 これも上記と同じでですね。 「来られていますね」でも決して間違いではないですが、ご友人に対して質問者様がそのような場面が多いとお感じになるということは、ご友人の尊敬表現のほとんどが「~れる/られる」になっているということでしょうか。癖のようになっているということも考えられますね。 特にライターのような他者を取材する機会の多いお仕事をされている方であれば、理想をいえば敬度の高い「別語方式」や「接語方式」の方を多用された方がいいのではないかと思います。 とはいいましても、決して間違っているわけではありませんので、今後機会を見つけて質問者様の方から角が立たないようにやわらかくお話になってあげてはいかがでしょうか。 http://www.fujistaff.com/skill/manner/keigo/15.html | 同様の尊敬表現として、「いらっしゃる」がありますが、「おいでになる」のほうが敬度がより高いので、あらたまった場や、相手の立場が高い方には、「おいでになる」を使ったほうがよいでしょう。 | | |さらにもう1歩「おいでになる」より、さらに丁寧で敬度の強い尊敬語として、「お見えになる」があります。地位の高い人のお客さんのときに使いましょう。 ちなみに「お見えになる」は、「来る」の別語方式「見える」+「お/ご~になる」になり、二重敬語ではないかという人もいるかもしれませんが、これは「併用方式」といわれるもので 現在慣用的に使われており(「召す」+「お/ご~になる」=「お召しになる」など)、「見える」+「~れる/られる」、「おっしゃる」+「~れる/られる」などの二重敬語とは違うものと考えられているようです。 > 質問3 > 「自分のこと、覚えてもらってますか」という表現は、もしかしたら地方の方言?のようなものでしょうか。彼の出身は岡山県です。 > 「覚えて下さっていますか」が正しいでしょうか。 これについては、尊敬表現という観点から見れば、質問者様のおっしゃることがまったく正しく、ご友人の表現は(尊敬表現としては)間違っているといえると思います。 私は国語の素人ですが^^;、書いている内容は辞書・その他に基づいていますので、そんなに見当外れでもないと思います^^; 失礼いたしました。
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- Ishiwara
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#5です。 「全然+肯定形」について補足: おそらく80~90年ぐらい前までは、この形が使われていました。講演の記録などに残っています。その後「否定形」に限られるようになりましたが、その事情については、まだ不勉強です。
お礼
Ishiwaraさま、 全然+肯定形が、そんな昔に正しい表現として使われていたとは驚きました。何かのきっかけで、言葉は変わっていくのですね。 情報を有難うございました。
- OKAT
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ご質問については、lyrics さんの適切な回答がありますので、それ以上踏み込んだ回答は致しません。ただ、部分的な意見を述べておきます。 ◇「れる、られる」という敬語(助動詞) 金田一京助氏がご存命だったころ、文化庁が「敬語の簡素化」(タイトルはうろ覚えです)というパンフレットを出して、敬語はできるだけ「れる、られる」を中心に使う、という考えを述べていました。この方法は簡単ですので、未だに「記者ハンドブック」などに名残があります。皇室の記事であっても、「葉山ご用邸に向かわれた」で済ましています。テレビのニュースになると、「お出かけになりました」程度に敬意が強くなります。 この「れる、られる」説には、当然反対論がわき上がり、現在出ている「日本語」「敬語」の使い方という書物は、lyrics さんの言葉を引用すれば、 >・「お/ご~になる」―接語方式 ・「おっしゃる」―別語方式 ・助動詞「~れる/られる」 になっています。 文化庁の「文化審議委員会」の答申(別記URL参照)「敬語の指針」も多少新説が加えられたものの、ほぼそういう考え方のようです。 わたしはむしろ、「れる・られる」方式を中心にしたい気持ちがあります。 ◇「やる」と「する」について 共通語の「する」を「やる」と表現するのは、「関西方言」に多いようです。しかし、「よく、やったよ」や「やったー!」など使うことはありますが、ふつうは「する」ですから敬語化すれば「される」となります。(さらにいえば「なさる」になるのが普通) ◇「やる」・「もらう」・「くれる」という動詞について それぞれ敬語化すると、「やる→あげる」「もらう→いただく」「くれる→下さる」となりますが、(「下さる」だけ動作の主体が相手になると言うことに注意)質問3の「覚えて下さっていますか」は、「覚えていただいていますか」がふさわしいのではないでしょうか。(「もらって」と言っているので)これは意見が分かれるかもしれませんね。
お礼
OKATさま、 「覚えていただいていますか」 自然で丁寧な、素敵な表現ですね。何となく暖かい感じも伝わってきます。是非友人には今後、そう言ってもらいたいものです。 今回、OKATさまもそうですが、言葉の達人のような素晴らしい方々が大勢質問に答えてくださり、本当に感謝しています。 アメリカに住んでいますと、高校卒業してすぐ海外留学している若い方も大勢見かけます。母語以外の言葉が堪能になるのは素晴らしい事ですが、その人が持つ日本語と話し言葉の成熟には時間がかかると思いますし、彼らが話す英語の単語がたくさんはさまった話し言葉を聞いていると、少し残念な気分になります。日本の歌謡曲をたまに聴いても、なぜそこで英語にならなければならないんだろうと不思議に思う事もあります。ですから、綺麗な心のこもった日本語の歌詞の歌を歌う若い歌手の人たちには感動させられます。自分も反省すべきところですが、語彙が少ないのもいけませんね。今一緒に働いてくれている22,3歳のアメリカ人の若い女性たちは、何か良いことがあると、いつも“Cool!’と言います。日本の若い人たちが、なんにでも 超 をつけてしまうのと似ています。 余計な話が長くなってしまってすみません。 今回は本当に勉強になりましたし、もっと丁寧に言葉をさぐるきっかけになりました。 本当に有難うございました。
- mide
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私も海外生活が長いので敬語の感覚がずれているかもしれませんが,質問者さんと同じ感想を持ちますし,言い換え例の方が言葉としてきれいだと思います。 どの例も,形としては敬語になっていて間違いではないのでしょうが,非敬語を敬語に変換した,とりつくった感じがするのです。そういう敬語が増えていますね。特に「れる・られる」を多用して,語彙としての尊敬語を忘れている話し方です。 特に1は「やる」というぞんざいな言い方に「られる」を付けて尊敬語化しているので,アンバランスな感じがします。 私は,本来の敬語というのは非敬語を語尾によって敬語化するのでなく,相手に敬意を持って言葉を発想するところから始まると思います。日本語で発想して英語に翻訳するとどうしても不自然な英語になりますが,自然な英語を話すには最初から英語で発想するのが大切だというのと似ていると思います。 例として挙げるのは言葉尻をとらえるようで申し訳ないのですが,「お感じになる」という表現も私にはやや違和感があります。「感じる」は内的な情緒に関わるものなので,尊敬表現を使う対象について面と向かって言及するのは踏み込みすぎと感じられるからだと思います。「お考えになる」ならそういう違和感はなく,「お思いになる」でぎりぎりというところでしょうか。ただこれは「お・お」と音が続くので聞きづらいという別な問題はありますが。まあこんなことを考えるのは一般的ではないかもしれませんが,私の敬語の感覚として。 こういうように非敬語と敬語は常に対応するものでなく,どんな表現も語尾を変えて敬語化できるとは限らない,あるいは不自然になることがあるので,最初から敬意を持った言葉を発想するのが大事だと思うのです。しかし近年なんでも敬語でないといけないというプレッシャーからか,語尾の敬語化で済ませてしまったり,過剰に敬語を使ったりという言葉遣いをよく目にしますね。それもまた日本語の進化かもしれませんが…。
お礼
mideさま、 ご回答有難うございました。 お感じになる は、今まで当たり前に使ってきましたので、mideさんのご指摘には本当に驚きました。これは決して悪い意味ではありませんので誤解なさらないでください。日本語、そして話し言葉に対して、ここまで繊細に、丁寧にお考えになっていらっしゃることに、素直に感動しているのです。 高校卒業後ドイツに渡り、今はアメリカ暮らしの友人(現在40歳ぐらいです)が、時々変な日本語を話すのですが、いつも言おうかどうしようかと迷ってしまいます。彼女がよく使うのは、“悲しめる”という表現です。“悲しませる”のつもりで使っているようです。 自分はそれほど変な日本語を話しているつもりはなかったのですが、mideさんのご指摘で、自分もかなりいい加減な日本語を使っているに違いないと思うようになりました。 もう20年も前ですが、 金田一春彦先生にお目にかかる機会があり、最近の日本語の乱れについてのお話をお聞きしたことがあります。そのとき居合わせた人の中には、やはりいろいろな意見がありましたが、言語学者の金田一先生が、実は一番柔軟なお考えをお持ちで、「日本語は変わっていくものなんですよ~」とにこにこ笑っていらっしゃいました。 確かに日本語は時と共に変わって行くものでしょうが、自分は出来るだけ正しい日本語を使っていきたいと思っています。そして、mideさんのような方が、ずっと大勢いらっしゃれば良いなあと思っています。 本当に有難うございました。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
私には質問者さまがあげられた3つの例のそれぞれを、いかにもありうる言葉遣いだとは感じますが、特別な違和感は覚えません。 堅苦しい挨拶などではなく、フランクなインタビューをしようとしている感じがよく伝わって、むしろ好感が持てるように思います。
お礼
bakanskyさま、 仰るように、友人のインタビューの一番良いところは、相手を萎縮させず、リラックスしていただきながら話をしていただいているなと思えるところなんです。彼は30代の半ばで、私はだいぶ上の年代です。世代による感じ方も少し違うのかもしれません。 人により、いろいろな感じ方があるのがよくわかり、感謝しています。有難うございました。
- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
敬語は、相手の立場と自分の立場がどのくらい違うのかによって使い分けられます。したがって、回答者がどんな身分差を思い描くかによって、回答も異なります。もし正確な回答がほしいときは、身分関係を具体的に述べてください。 ●「アメリカにしょっちゅう来られていますね」=○~△ 「おいでになる」のほうがベターですが「来られる」も正しい日本語です。 ●「やられている」=× 「する」の代わりに「やる」を使うのは、ぞんざいです。 ●「覚えてもらってますか」=× 「覚えて下さっていますか」または「覚えていらっしゃいますか」 が正しい。
お礼
Ishiwaraさま、 ご回答有難うございました。 やられている という言葉について、はっきりお答えくださって感謝しています。私同様、それをそのようにお感じになる(お考えになる)方もいらっしゃるのを知り、少しほっと致しました。 今回、年代によっても、言葉から受ける感じ方がかなり違うのも、あらためて強く感じました。 別の話で恐縮ですが昭和30年代生まれの私は、今は当たり前に使われている “ぜんぜん大丈夫です”というような表現にも、いまだなじめず自分では使いません。自分の子供のころは、お笑い番組などで、あえて、“ぜんぜん”の後に肯定形を使うことで他のみんなをずっこけさせたり(古い表現ですみません)笑わすというギャグがありましたが、今は普通になってしまいましたね。 お忙しい中お返事くださいまして本当に有難うございました。
- lyrics
- ベストアンサー率74% (169/226)
こんにちは。 > “やられる”、と言う表現に対する私の持った違和感は、尊敬表現になる前の“講演をやる” という表現に対する私の違和感だったのかもしれません。なんだか、“やる” という動詞そのものが、たとえ尊敬表現に変えたところで、目上の人に対して使うべきでない言葉のような気がしたからです。 質問者様がそうおっしゃるのも分かるような気がいたします^^ |やる【遣る】 | |【1】 | |(2)同等以下のものに渡して、その人のものとする。また、動物にえさを、植物に養分を与える。 |※「やる」は俗語的語感が強くなったので、代わりに丁寧の意識で「あげる」を使う人が多くなっている。 |(3)俗語。危害を加えたり殺したりする。こらしめる程度から、怪我をさせる、殺すまで幅広く使う。 |(4)(主に「やられる」の形で)盗みや病気、天候などの害を受けることをいう。 | |【3】 | |(2)わざと人に見せつけるように、または強い決意のもとにある行動をとる。 |「逃げ出そうとする者はこうしてやるぞ」「明日の試合はきっと勝ってやる」『小学館日本語新辞典』 イメージがよくない意味も多いですからね^^; |【1】 | |(5)ある動作・行為・仕事などをする。 こういった意味もあるのですが、上記の影響も多少はあるのでしょうか^^; 理由はうまく説明できませんが、確かに私も「講演をやる」よりも「講演をする」の方が丁寧な感じを受けますね^^ 同じ「~れる/られる」でも「講演を‘やられる’」ではなく「講演を‘される’」と発言された場合には、違和感も幾分かはやわらいだものになるのかもしれませんね^^ 日本語は本当に難しいですね^^; 今回は、ご質問について調べるにあたって、私もいろいろ勉強させていただきました。 このようなテーマをご提示くださった質問者様に心より感謝いたします。 ありがとうございました^^
お礼
lyricsさん、 やる【遣る】について、いろいろお教えくださり本当に有難うございます。自分はいつも、何か疑問があっても、辞書やきちんとした資料を調べることなく、ただ何となく日本語をつかってきましたが、Lyricsさんのお陰で貴重な勉強が出来ました。これからは、辞書やインターネットで、まずは調べる事が大事だなと気がつきました。 また、今回大変お世話になり、日本語に対して丁寧で深い知識・考えをお持ちの方は、人に対しても丁寧になれるのだなと深く感動致しました。最近よく耳にする“人間力”というものでしょうか。自分はまだまだですが、lyricsさんを素晴らしいお手本として頑張りたいと思っています。 本当に有難うございました。
- lyrics
- ベストアンサー率74% (169/226)
#2(続きです) ただ、『記者ハンドブック 第十版 共同通信社』(一つ古い版です)の「皇室用語について」のところでは、次のようになっています。 ------------------ 動詞の敬語法は次の型がある。 (1)れる られる [例]書かれる。出席される。贈られる。 (2)お○○になる [例]お書きになる。お着きになる。 (3)ご○○になる [例]ご出席になる。ご覧になる。 ※[注](2)(3)の型はできるだけ使わない。 ------------------ しかし、これは「過剰な敬語表現」をなるべく控えていこう、言い換えれば、親しみを込めた表現にしていこうという考えからくるものだと思います。「様」ではなく「さま」と表記するのも同じような理由(親しみ度)だと思います。 下記URLは私の過去の回答です。NHKの公式コメントが載っていますのでご覧になってください。 皇族への敬称はなぜ「様」ではなく「さま」なのか? http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5266858.html 質問者様のおっしゃる「~という表現が良いのではないかと感じる」というのは正しいご判断になるのだと思います。 ただ、「やられる」も間違いではないので伝え方が難しいかもしれませんが、質問者様のご友人とのことですので、今後何かの折にそれとなくこのようなお話をされてはいかがでしょうか。
お礼
添付してくださったURL、読ませていただきました。 興味深いですね。そして面白かったです。なるほど、なるほど、という感じです。 lyricsさん、有難うございました。
- lyrics
- ベストアンサー率74% (169/226)
こんにちは。三分割になります。すみません。 > 質問1 > 友人が海外でライターの仕事をしているのですが、よく、インタビューする目上の相手に対して、「もう何度も講演をやられていますよね」というような言い方をします。私としては、「~なさっていますね」という表現が良いのではないかと感じるのですが、“やられている” という表現に対して、みなさんはどうお感じでしょうか。自然な敬語で違和感はお持ちになりませんでしょうか。 |なさる【為さる】 |(1)「なす」「する」の尊敬語。 |…「どうかお気になさらずに」「先生も碁をなさるそうです」「何をなさるのですか」「次回はいつになさいますか」 | |(2)補助動詞。動詞の連用形、漢語のサ変動詞の語幹、または「お」「ご」を冠した語に付いて尊敬の意を添える。 |…「元気でいなさるか」「連絡なさってください」「おあがりなさいませ」「ご帰館なさる」「ご覧なさる」「お書きなさる」『小学館日本語新辞典』 ご質問の例文は、上記(1)に該当しそうですが、「ご帰館なさる」=(帰館する)と同じように考えれば「ご講演なさっていますね(講演する)」となり上記の(2)にも該当します。 いずれにしましても以下の「接語方式」と考えていいように思います。 ご質問1については、一応敬語の形をとっていますので、私の場合には強い違和感とまではいきませんが、「~という表現が良いのではないかと感じる」と質問者様がおっしゃるように敬度の違いは私も感じます。 間違いではないけれど、さらによい表現があるということですね。お話し相手によっては、やや適切ではないという判断にもなる場合があるように思います。 尊敬表現にもいくつか種類がありますね。 ・「お/ご~になる」―接語方式 ・「おっしゃる」―別語方式 ・助動詞「~れる/られる」 同じ尊敬表現でも若干「敬度」の違いがあるようですね。 私の手もとの敬語事典などにも以下と同じような内容が記載されています。 「敬語の話」 http://www.hattorigroup.com/tsushin/no50.html |謙譲語、尊敬語共に別語方式が接語方式より敬度が高く、従い別語があるものはこれを使うことが優先されます。 | | |では尊敬語/接語方式の「お/ご~~なる」と「~れる/られる」はどちらが敬度が高いと思いますか。即ち「お読みになる」と「読まれる」とではどちらが、より丁寧かということです。これについて、言語学者の菊池康人氏はその著書「敬語再入門」の中で 前者をナル敬語、後者をレル敬語と命名したうえで 「レル敬語がナル敬語よりだいぶ敬度が軽い」と述べています。従い、「読まれる」より「お読みになる」という言い方をするようにしましょう。 #1
お礼
早速 丁寧な御説明、御回答を本当に有難うございます。 lyricsさんの回答を拝見し、あらためて自分の勉強不足と日本語の奥深さ、難しさを実感致しました。 “やられる”、と言う表現に対する私の持った違和感は、尊敬表現になる前の“講演をやる” という表現に対する私の違和感だったのかもしれません。なんだか、“やる” という動詞そのものが、たとえ尊敬表現に変えたところで、目上の人に対して使うべきでない言葉のような気がしたからです。lyricsさんは、違和感まではお感じにならないと言う事ですので、私が感じるほど不適切(乱暴な?)言葉ではないようですね。 本当に有難うございました。
お礼
lyricsさん、本当に有難うございます。私からみましたら、lyricsさんは国語の学者さんのように思えます。 丁寧に例をあげて説明してくださっただけでなく、思いやりあふれたアドバイスもくださり、心より感謝しています。 御指摘いただきました“ご友人の尊敬表現のほとんどが「~れる/られる」になっているということでしょうか。癖のようになっているということも考えられますね。”ですが、確かにその通りです。 三つ目の質問、「自分のこと、覚えてもらってますか」ですが、ずっと変な(多分間違っている)表現だとは思いつつ、彼が言うと何だかチャーミングで暖かい気分になってしまうんです。お国言葉っぽく聞こえるからでしょうか。どんなに丁寧で正しい日本語でも、気持ちがこもっていないとだめですよね。 今回lyricsさんにお教えいただいた、尊敬語の敬度についてですが、本当に勉強させていただきました。貴重なお時間を頂戴し、心よりお礼申し上げます。