デジタルコンテンツの弊害
放送・映像コンテンツになりますが、デジタル化が完了して、国内は全部デジタル放送の時代になりました。
ブルーレイの規格も浸透してきて、一見してきれいな画像と見えますが。
私はデジタル化に伴い、アナログ時代より劣化したものと感じています。
サンプルの画像はブルーレイのワンカットですが、黒の階調が足りなくて、はっきり、画像がきたないです。
地上波放送はISDB-T形式、コンテナはmpeg2、コーデックはH.264形式。
つまり、コンテンツはエンコードされて劣化した状態で、テレビに映ります。
ブルーレイもしかり、BDMV形式で、収納されます。
そして、エンコードされた映像コンテンツは24bitフルカラーで表示されます。
ここで質問です。
今のデジタルテレビやPCモニターは1366x768(HD)あるいは1920x1080(FULLHD)が主流です。
HDの場合の実画素数は1,049,088画素(約1Mピクセル)、FULLHDの場合は2,073,600画素(約2Mピクセル)です。
一見して24bitフルカラー(1677万色)で十分かと思われますが、全然違います。
1原色あたり8ビット(256階調)しか割り当てられていないのです。
グラデーションを横に伸ばしたら、全然足りません。縦も全然です。
ですので、階調くずれが起こります。
32bitカラーで1原色あたり10ビット(1024階調)となり、ようやく縦が追いつくけど、まだ横が80%も足りません。
画像の大きさは1920x1080が今の最高規格であり、絶対数は2,073,600画素しかないのです。
明らかにアウトプットとインプットに違いがあります。
32bitカラーにしても、1920x1080の枠しかないのですから、処理が増えるとか、解像度が足りなくなる、処理が重くなることはありません。
2M画素なんて、7年位前のデジカメ程度です。
なぜ24bitカラーで止めているのでしょうか?
テレビの中には32bitまで対応のものもありますが、実際のコンテンツは24bitなうえに、エンコードされた劣化形式ですので、見れたものじゃありません。
アナログ時代は、文字通りアナログですので無限階調です。
昔の映画とかが今でもきれいなのは、元がアナログのフィルムでの撮影及び放送だったからです。
今後、このフルカラーを越える階調の規格に変わることはないのでしょうか?
PC向けには32bitカラー対応のグラボやモニターなど一部にありますが、それは映像や画像を扱うプロが使うだけで、実際自分たちはやはり劣化した状態で見ることになります。
今後、この規格はどう発展するのでしょうか?
階調くずれした映像コンテンツは、見るに耐えません。
なので、各メーカーは見た目をきれいにするためにグレア液晶という、ゴミ規格で消費者をだまします。
だまされた人も多いでしょう。
「きれいだから」と店員に言われてグレア規格買ったら、蛍光灯やら映りこんで、まともに見れない状態ってのを。
今後のデジタル映像のロードマップをご存知の方は、ソースを添えて教えてください。
一応4k2kの規格が策定されたのは知っていますが、そしたらますますフルカラーなんぞじゃ足りなくなりますし、その規格を生かすには60インチ以上という、もはや一般向けには使えない巨大な映像機器が必要となります。
現状、日本の家庭は50インチまでが物理的に限度です。
これ以上は大きく出来ないし、置く場所もありません。
つまり、FULLHD規格を熟成させる必要があると思います。
説明よろしくお願いします。