広東語でも文章として書く場合には中国の標準語と同様で構いません。広東語はあくまで方言ですので、わざわざ広東語専用の文字を使って書くと、なんとなく口語っぽくというか、俗っぽくなりますから。
こんなところで通じるのではないでしょうか。
祝イ尓イ門新年快楽,万事如意!
真希望イ尓イ門有機會来日本玩。
但願有縁與イ尓イ門相見。
(1)祝イ尓イ門新年快楽,万事如意!
「新年が楽しく、何事も上手くゆく年になりますようお祈り致しております」という意味で、中国語でとても頻繁に使われる決まり文句です。(原文の意味とは100%イコールではありませんが)
普通は中国語ではこうした言葉は文頭に持ってくるのが決まりなので、敢えて移動しました。
「イ尓」「イ門」はそれぞれ一文字です。「イ尓」は貴方という意味で、「イ門」は複数を表す言い方で、あなた方という意味になります。「イ尓」の文字は下に心をつけるとより丁寧な二人称を表す文字になりますので、そちらを使われても宜しいかと思います。ただ、香港の方は特に日常使い分けをしていないので、「イ尓イ門」で失礼はないかと思います。
ちなみに広東語ではあなた方は「イ尓ロ地」となります。
(2)真希望イ尓イ門有機會来日本玩。
玩は遊ぶという意味。真は本当にという意味です。
直訳すると、日本に遊びに来てくださる機会があることを切に希望していますとなるのでしょうか。つまり、「是非日本に遊びにいらしてください」という意味になります。
(3)但願有縁與イ尓イ門相見。
「但願」は「~でありますように」、「有縁」は「縁がある」ということで、まだお会いしていないけれど、縁があればいずれお会いしたというニュアンス、與は「~と」、「相見」は「会う」「お目にかかる」という意味。
つまり、「ご縁があれば(いずれ)お目にかかれますように」という意味です。
書くときの注意としては、文字は当用漢字などの略字を使わず旧字体を使ってください。台湾や香港では旧字体を使用していますので。旧字体は漢和辞典で調べていただければあると思います。
お礼
ものすごく丁寧に解説していただき本当にありがとうございました。自分が何をかいたか理解できたのでとても安心できました。