建設業経理士検定問題(貸倒引当金・貸倒損失)
貸倒引当金が使えるのは前期に貸倒れが発生した場合で、
当期に発生した場合は貸倒損失で処理という風に学んだのですが、
過去問をやっていて不思議な問題を見つけてしまいました。
建設業経理士検定2級試験 第12回 第1問
(4) 前期末において滞留債権(完成工事未収入金)¥1,000,000に対し50%の引当金を
計上していた。この債権については、当期において¥100,000は回収し処理したが、
残りについては当期末に貸倒れが確定した。当期末の仕訳をしなさい。
こういう問題なんです。答えは
貸倒引当金 500,000 完成工事未収入金 900,000
貸倒損失 400,000
こういう風になってまして、私は前期に貸倒れが発生していないので
貸倒損失900,000 完成工事未収入金900,000
だと思っていたので、解答を見てびっくりしました。
貸倒れたのが当期なら全額貸倒損失だとテキスト(TAC出版のスッキリわかる
というシリーズで勉強させてもらっています)で覚えていたので、何故こうなったのか
わからないです。
長期滞留債権という言葉は初めて出てきたのでネットで検索してみました。
>売掛金が約束通り支払期日に返済されず、未入金のままで残っているものが、
>滞留債権と言われております。この滞留債権をほおっておき早期回収につとめていかないと、
>後で債権企業にとって大変こまる不良債権につながり、最悪の場合、相手企業が倒産して、
>回収不能、入金しても、ほんのわずか数%の配当しか受け取れなかったりすることになります。
こういう風に説明されていたものがありました。完全に支払い能力がないとか
回収できないということではなく、その期日に支払えないだけで貸倒れてはいない
状態ということですよね。
その滞留債権に貸倒引当金をつけて、貸倒れに備えたのが前期で、
その債権が当期に貸倒れたということですよね?
貸倒れたのが前期なら貸倒引当金を使い、足りない分は貸倒損失で処理し、
貸倒れたのが当期では全額貸倒損失とテキストに書いているので
なぜ当期に貸倒れたのにもかかわらず貸倒引当金を使えるのか全くわかりません。
お手数おかけしますが、どなたかわかりやすく説明して頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。
お礼
回答ありがとうございました。