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マンションは何故暖かい

冬のマンションは戸建てに比べて暖かいと言われます。我が家でも、冬の朝で暖房が全く作動していなくても20度を切ることはめったにありません。(南関東) (戸建ての親戚で、夜中のトイレへ行く時、寿命が縮むのじゃないかとさえ思います。) マンションが暖かいのは、自分の家は暖房してなくても他の戸で暖房してるからかなとも思ったりしますが、造成物(鉄やコンクリート)の比熱が高い(暖まると冷めにくい)ためかなとも思います。 建築の専門の方、建物の構造に詳しい方に、個人の憶測でない実際の理由を教えてください。

専門家の回答 ( 1 )

回答No.5

マンションがすべて夏涼しく冬暖かいと思ったら間違い。 条件によるところ大です。 コンクリートは熱容量が大きいため、一旦温まると冷えにくいのです。(逆もしかり) ですので、冬季は日射によって日中温まった躯体が夜になって放熱します。 屋内の暖気は窓や外壁、床、天井から外に逃げていきますが、 RCの集合住宅は1戸ごとの外壁面は少ないし、最上階、最下階でなければ床、天井からも熱は逃げません。 つまり、お天気のいい日の夜は、外気温より10~15℃高いのです。 これが、南が変形で高い階がある下屋部分の最上階(?)ですと、 冬季、屋上はほとんど影になって直射がのぞめないため、 冷え切った屋上がさらに熱を奪い、どんなに暖房しても寒い場合もあります。 また、ピロティーなど最下階が駐車場になっている場合も、 断熱をしていても床から冷える場合もあります。 夏季は、夜間コンクリートが冷やされますので、日中(特に午前中)は涼しいのですが、 夕方から夜にかけて、温まったコンクリートからの放射で暑いこともあります。 とくに最上階で陸屋根の場合、断熱していても結構暑くなると思います。 南向きで日射が望め、風の通る設計、 冬季に北側の屋上面が影にならない設計、 断熱がきちんとしているなどの条件がそろえば、 冷暖房が最小限ですむ、暮らしやすい住まいとなります。 あと、木造に比べて特別なことをしなくとも高気密です。(窓周囲はモルタルとコーキングで密閉されます) そういったところも、熱が逃げにくい理由の一つです。

e-toshi54
質問者

お礼

色んな事例を上げていただいてありがとうございました。自分にとっては一戸建てからマンションに越した時、(資産価値とかは別にして)「マンションとはこんなに暮らしやすいのか」という感慨が忘れられません。 住宅にとって日当たりの状況は大きな要素にになるのは確かですね。 何かもっと参考になる意見が聞けるかも知れないとのもう少し開けておきます。

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...

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