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試薬のpH調整
実験で血清中のエタノールを酵素法を用いて測定します。バッファーとして0.6M Trisを使用するのですが、プロトコル(かなり古い英語の文献)ではKOHを用いてpH9.7に調整するとありました。 そこで質問なのですが、そのようにpH調整をすると、バッファーのモル濃度が微妙に変化してしまうと思うのですが、皆さんが試薬を作る時はそんなものなのでしょうか?若干の濃度のずれは無視? 実験初心者なのでいまいち勝手がわかりません。 よろしくお願いします。
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0.6M Tris (pH9.7)のバッファーを調製する際は、 Trisの濃度が0.6Mという意味なので、 たとえば1Lのbufferを作製したければ、 分子量121.14×0.6=72.68 gのTrisを測って、 (1)900 mLくらいのMiliQなり蒸留水なりに溶かす。 (2)KOHでpH9.7に合わせる (3)1Lにメスアップする で、Trisの濃度は0.6Mのものが出来ます。 ただ、Trisだけ溶かしてもpHは9.7より高いと思うので、 KOHを入れる、というところが気になりますが、、。 最後、水でメスアップした分でpHが多少変わるのでは、 と心配されるかもしれませんが、bufferを作っているわけなので、 そこは心配ありません。
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- otx
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質問の意図は、 「バッファーを、あるpHにあわせるために塩を加えるので(ここではKOH)、 溶液全体の塩濃度が変わるのでは?」 ということを心配している、ということですよね? 結論からいうと、私は気にしていません。 その理由は、あくまで「個人的な考え」ですが、 1、そもそも、pH調整するために加える量も加味して組成が決めてあるのでは、 2、加える量が微々たる量なので、誤差範囲じゃないか、 と思うからです。 真偽の程はわかりませんが、ほとんどの溶液の組成はよく考えられて作られています。 なので、私はこれまでに問題を感じたことがありません。 その、かなり古い文献が信用できるかわからない、ということは また別の問題だと思いますけど。
- larme001
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実験の具体的な方法についてはわからないのですが、一般的にTris(trizma base)は水溶液に塩酸を加えることでpHを8~9程度の範囲で緩衝能を示すバッファーとして用います。よって、目的とするところではpHが緩衝能の範囲を超えているのでTris「バッファー」としての作用は期待できません。プロトコルが古いということですが、その方法は信用できるのでしょうか? 仮にpHを調整するのであれば、Trisの粉にKOHかHClをくわえてpHを合わせつつ目的の濃度になるようにメスアップするのが一般的です。そもそも「バッファー」作用を期待する目的で使うのであれば、その能力の範囲内であれば多少アルカリや酸をくわえてもpHが極端に変化しないはずなので、その溶液を直接(あるいは1Mなどを薄めて)使用してやれば、あとからそれほど変化しないハズです。もちろん強酸や強アルカリを大量に加えるならべつですが、、、。 10付近ですとグリシンNaOHバッファーとか炭酸重炭酸バッファーでないとあまり意味がないような、、、です。まあ、プロトコルがそうなっているならその通りにつくればいいとおもいます。