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地表付近の温度逆転はなぜ主に冬に起きる?(日本)
夏でも日没後は地面の熱が放出されることには変わりないのに。 冬のほうが地面と気温の差が大きいのでしょうか? Wikipediaによると夏は湿度が高いから地表の温度が奪われにくいとありますがそれだけですか?
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放射冷却は、昼間に強く日射を受けて温度が上昇した地表が夜間上空大気中に放射を妨げるものがなければ、四季に関係なく起きます。(夜間上空に雲があるときよりも強く放射冷却が起きます) さらに上空に高気圧があり下降流が発生し乾燥断熱してれば、上空は気温が高いまま、沈降性逆転が起きます。 http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0130a/contents/15-w10/w10-03.html http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0130a/contents/15-w10/w10-01.html 次の報告もあります。 http://www.eco-hyogo.jp/research/hyogo-prefectural-institute/ronbun/21/ 「神戸市がポートタワーで鉛直方向に異なる高さ(20 m, 60 m, 100 m)で測定している気温データを利用し、気温の鉛直分布を解析し、大気鉛直構造の季節変化を示した。夏期(6月~8月)の昼間に60-100 mの層に気温逆転層が形成されることが明らかとなった。気温逆転層は大気の上下方向の拡散を妨げる。このことから夏期の昼間に60-100 mの層に形成される気温逆転層は神戸・阪神地域の大気汚染にも関係していることが懸念されるものであった。一方、冬期(12月~2月)には夜間に20-60 mの層に気温逆転層が形成されており、夏期とは異なる特徴的な季節変化が明らかとなった。」 秋~春に逆転層が話題になるのは、地上付近に霧が立ちこめるとか、農作物に害がでたり、海上で濃霧が発生し、目立つからでしょう。 http://www.yufu-in.com/asagiri/asagiri.html http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/tenki20.htm http://www.h7.dion.ne.jp/~raku/20110207_kiri.html 夏の場合は、夏季には北太平洋に中心を持つ高気圧におおわれ、晴天が持続し上空に沈降性逆転層ができることが多く、この逆転層に、日中に地表の高温で対流・大気汚染した空気と混合した混合層は、上昇が抑えられるため、地上から1km~2kmのところで高濃度の光化学大気汚染が発生することもあるようです。 http://www.env.go.jp/earth/coop/coop/document/apctm_j/02-apctmj1-04.pdf http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/research/pbl.html http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0130a/contents/15-w10/w10-05.html http://www.toshiba.co.jp/elekitel/series/2002/01/sr_01_m.htm 逆転層は、他の原因でも発生します。 http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0130a/contents/15-w10/w10-04.html http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0130a/contents/15-w10/w10-02.html
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