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ドライアイスを使用して水セメントのあく抜きとは

労働安全衛生法に定められている酸素欠乏危険場所として、「ドライアイスを使用して水セメントのあく抜きを行っている冷蔵庫、冷凍庫、保冷貨車、保冷貨物自動車、船倉又は冷凍コンテナーの内部」があります。  この「水セメントのあく抜き」がどういうものなのか、私にはわかりません。ご存じの方、ご教えいただければ幸いです。 いろいろ調べ、推測するに、「水セメント」という塗料が昔、冷蔵庫等に使われていたのではないか、そして水セメントを塗装したあとに、そのあく抜きをするために、ドライアイスを使用したのではないか、と 考えています。  おそらく現在、「水セメント」は使用されていないのではないか、とも推測しています。 

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  • kagakusuki
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回答No.1

 なかなか回答が付かないようですので、門外漢の憶測に過ぎませんが、宜しいでしょうか。 >労働安全衛生法に定められている酸素欠乏危険場所として、 とは、こちらの事でしょうか? 【参考URL】  安全衛生情報センター > 法律一覧 > 労働安全衛生法 > 別表第六   http://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-1/hor1-1-1-m-7.html  もしかしますと、「水セメント」とは「水『和』セメント」か「『止』水セメント」の脱字ではないでしょうか。  水和セメントは、読んで字の如く、水を加えたセメントの事ですから、恐らく、モルタルの事を表しているのではないかと思います。  一方、止水セメントは防水のための充填剤の一種で、普通のセメントは、硬化後に収縮するため、多孔質となったり、隙間が生じたりするのに対し、止水セメントは、セメントを構成している粉末が、普通のセメントのものよりも肌理が非常に細かくなる様に、セメント粒子を粉砕したもので、おそらくは、膨張材も混入されているのではないかと思われ、硬化後に微細な穴や隙間が生じないため、透水性や通気性が非常に小さくなるものの事だと思います。 【参考URL】  社団法人セメント協会 > セメントとは > セメントの種類/用途 > 超微粒子セメント   http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jd2.html#09  止水、防水材の専門メーカー カスター   http://www.koster-japan.com/  そして、「セメントのあく(灰汁)」とは、コンクリートやモルタルの内部に、雨水等による水分が浸透し、コンクリートやモルタルの内部の水溶性成分を溶かし出しますと、その溶けた成分の一部が、コンクリートやモルタルの表面に浸み出て来る事になり、表面の水が乾いた後に、その成分が表面に残されて、白い粉となって現れます。  これが、「セメントの灰汁」と呼ばれるもので、コンクリートやモルタルの表面に灰汁が表れて白くなる事を「白華(はっか)」現象と言います。 【参考URL】  社団法人セメント協会 > お問合せ > よくある質問(コンクリートについて) > Q8.コンクリートの表面に白い模様が出るのはなぜですか?   http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jy_21.html#08  エクステリア専門の設計事務所 石川環境工房 > セメント   http://home.s08.itscom.net/exterior/sement.html  セメントにも様々な種類があり、その中でも最も一般的に使用されている種類のセメントは、「ポルトランドセメント」というもので、止水セメントも、ポルドラントセメントをベースにしたものが多くあります。 【参考URL】  ポルトランドセメント - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88  社団法人セメント協会 > セメントとは > セメントの種類/用途 > 普通ポルトランドセメント   http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jd2.html#01  ポルトランドセメントは、石灰石、粘土、珪石、等を主原料に、これらを粉砕・混合したものを焼成したもので、石灰石(主成分は炭酸カルシウム)を焼成した際に出来る焼石灰(主成分は酸化カルシウム)を含んでいます。  コンクリートやモルタルを作るために、セメントに水を加えますと、焼石灰と水が化学反応して水に溶け易い消石灰(主成分は水酸化カルシウム)が生じます。  水酸化カルシウムは強アルカリ性であるため、空気中の二酸化炭素を吸収して、徐々に元の炭酸カルシウムに変わって行きます。  しかし、空気中の二酸化炭素濃度は0.04%以下と低いので、全ての石灰分が炭酸カルシウムに変わるのは月日を要するため、内部には未反応の水酸化カルシウムが残っています。  この未反応の水酸化カルシウムが、水に溶けて表面に浸み出した後、空気中の二酸化炭素と反応し、難溶性の炭酸カルシウムに変わったものが、灰汁の主成分だと思います。  つまり、硬化後にモルタルやコンクリートの表面近くにある水酸化カルシウムを無くす事が出来れば、表面に現れる灰汁の量を少なく抑える事が出来る訳で、そのための処理が「灰汁抜き」と言われるものです。  灰汁抜きにドライアイスを用いる場合は、おそらくドライアイスが昇華した際に気体の二酸化炭素が発生する事を利用して、庫内を二酸化炭素濃度が非常に濃い状態とし、水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変わる反応を促進させる事で、表面近くにある水酸化カルシウムの大半を難溶性の炭酸カルシウムに変えてしまい、表面に溶け出し難くしているのではないかと思います。  尚、灰汁抜きには、ミョウバン等を主成分とした灰汁抜き剤を使用して行われる事もあります。  ミョウバンの主成分はアルミニウムやカリウムの硫酸塩の水和物であり、これが水に溶けると硫酸イオンが生じます。  この硫酸イオンと水酸化カルシウムが反応し、難溶性の硫酸カルシウムとなるため、白華が抑制されるのではないかと思います。

tokoromatu
質問者

お礼

 詳細な回答ありがとうございます。  労働安全衛生法に定められている酸素欠乏危険場所はこちらです。   安全衛生情報センター>労働安全衛生法施行令別表第6    http://www.jaish.gr.jp/horei/hor1-1/hor1-1-7-1-7.html  どんな法令集で調べても全て「水セメント」となっていますので、脱字があるとは思えません。  ご回答のおかげで、次のように推測しました。    酸素欠乏症等防止規則は、昭和46年に制定された規則で、その当時は「水セメント」と呼ばれていたが、現在はこの言葉は使われておらず、「止水セメント」のことである。  ありがとうございました。