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優性遺伝は自然淘汰から考えると優れているのでは?
こんにちは。 優性遺伝と劣性遺伝があって、生物の時間などではそれは優れているのと劣っているということではないと教えられます。 しかし、優性遺伝は相同染色体の片方にだけでもその遺伝子があればいいわけであって、形質(表現型?)として出る確率も劣性と比べて高いです。 生物は自然淘汰されていると考えれば、優性遺伝の形質は淘汰されないで多く残っていると思うので、やはり優性遺伝の形質は優れているのではないでしょうか。 みなさんはどう考えますか?
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> やはり優性遺伝の形質は優れているのではないでしょうか。 おっしゃりたいことはよくわかります。 考え方の方向性は大きくは間違っていないと思います。 ただ、 ・形質発現の優位性 ・個体の生存の優位性 この2つは異なることだということをきちんと理解しておかなければなりません。 形質には、個体の生存の優位性とはまるで関係ないものもあります。例えばABO血液型などは典型的で、O型だろうとAB型だろうと死ぬわけでも生存に有利不利があるわけでもありません。実際にはこのようなタイプのものが圧倒的多数を占めます。 しかし、形質には致死性のものも重篤な疾患をもたらすものも存在します。これは個体の生存には不利です。このような形質は仮に優性であれば発現しやすいので、そのほとんどは(遺伝子が)淘汰されていると思います。 一方で劣勢の遺伝子では発現しにくいので淘汰されていないものもあるようです。例えば遺伝的に近い血縁同士だと発現の可能性が高まります。血縁同士だと流産の可能性が高かったり、重篤な疾患を持つ子供が生まれる可能性が高いと聞いたことがあります。多くの国で近親相姦が禁止されている理由はここにあります。 まとめると ・劣性遺伝子には、生存に不利なものもある ・優性遺伝子には、生存に不利なものはまずない ・だが優性遺伝子でも劣性遺伝子でも多くは生存に特に有利でも不利でもない といったところだと思います。
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- Tacosan
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あなたは「優れている」をどういう意味で使っているのですか?
補足
「優れている」は子孫を残すのに優れているという意味で使ってます。 具体的には肉体的に強いとか、病気になりにくいとか。 枝豆??の場合、背が高いが優性遺伝ですよね。背が高い枝豆は太陽の光をいっぱい浴びれるし子孫をいっぱい残せると思います。
- jilo0810
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遺伝の優劣と生物学的の優劣が必ず一致するとは限らないと思います。 例えば、指を交互に組み合わせて握ったとき、左手の親指が上にある人は「そのことに関して」優性遺伝を持っているわけですが、生物的に優れていることにはなりません。 優性(劣性)遺伝はそれこそ星の数ほどあるわけですが、生命に関わるような重要な遺伝子もあれば、どちらを受け継いだってさしたる問題にならない遺伝子だってあるわけです。 また、優性遺伝の形質が多く残っているとも限りません。 良い例は血液型です。ABO式血液型のO型は劣性遺伝ですが、人類の4割を占めます。 このように遺伝の優劣が生物の優劣を決めているわけではないことが分かるわけです。
お礼
ありがとうございます。 優性遺伝の形質が劣性遺伝の形質より出現率が低い場合として、人間の血液型のO型をあげていただきました。 ですから、「優性遺伝の形質が多く残る」という命題は「偽」であると思いました。 優性遺伝の形質が生物学的に有能だというか優れているという命題については、優性遺伝の方が無能になる例をあげればいいのですね!!
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お礼
クリアーなご回答ありがとうございます。 形質の発現の優位性と、個体の生存の優位性は基本的に異なる。 ただ、その中で致死的な優性遺伝の場合はその形質を持った個体は生存できないので減っていく可能性はあって、劣性遺伝の場合はその形質が現れにくいので残りやすい可能性があるとのことですね。 まとめもわかりやすかったです!!