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電磁気学、同心球の問題、広島大編入試問題
- 電磁気学における同心球の問題について、広島大学の編入試問題からの質問です。
- 具体的な問題設定を説明し、解くための手順をまとめました。
- 電磁気学が苦手な人でも理解しやすいように丁寧に説明します。
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接地したという操作が行われた後の状態で考えるのでしょうね。 (4) r>=c の、球殻の外側の空間(静電場)を考えましょう。ガウスの法則によれば、この静電場を考える時には、球殻を含めてその内部の全電荷が、球殻の中心(つまりは、導体球の中心でもあります)に集まったと考えて計算することができます。 題意から、その全電荷は、Q3+Q2です。中心からの距離rの地点での電位V(r)は、点電荷が作る電位の公式を使って V(r)=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/r+V’ です。 V’は、電位の基準点をどこに取るかで決まる定数です。 r=∞での電位を0とするのですから 0=V’ ですね。 ∴ V(r)=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/r ただし r>=c 球殻の外表面ではr=cですから、その電位は V(c)=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/c となります。 (5) r>=c では(4)の結果そのもので V(r)=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/r 導体内部の電位は一定。そして静電場の電位は連続ですから、球殻の電位は、その外表面での電位そのものです。 ∴b<r<c の領域では Vc=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/c で、rによらない値になります。 球殻内表面より内側は、球殻の電荷は無関係な世界です。ここでは導体球の電荷だけが意味を持つ世界です。 ∴a<r<b では V(r)=(1/(4πε))・Q3/r+V' となります。 ここでも、V'の項を残しておくことを忘れないで下さい。 静電場の連続性から、r=bで、 球殻の電位と一致するので Vc=V(r)とならなければなりません。この条件からV'が定まります。 (1/(4πε))・Q3/b+V'=(1/(4πε))・(Q3+Q2)/c ∴V'=(1/(4πε)){((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)} ∴V(r)=(1/(4πε))・Q3/r+V' =(1/(4πε)){(Q3/r)+((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)} r<=a の領域は導体球の内部なので、その電位は、 V(r)=(1/(4πε)){(Q3/r)+((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)} で r=a の時の値になります。 V=(1/(4πε)){(Q3/a)+((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)} (6)接地している物体は、習慣上 電位=0 と見なしますから V=(1/(4πε)){(Q3/a)+((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)}=0 です。 つまり (Q3/a)+((Q3+Q2)/c)-(Q3/b)=0 これを解いて Q3=…
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- foobar
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半径r(r>c)の球面を考えると、球面内の電荷はQ2+Q3、これによる電界ガウスの法則を使ってE=(Q2+Q3)/(4πεr)。 これを∞からcまで積分すると、導体Bの電位が計算できます。 b<r<cの間は、導体なので等電位。 a<r<bの間は、電荷Q3による電界を使って、Bからの電位差を計算できるので、無限遠からの電位を計算できます。 こうやって計算したV(a)が設置電位=0ということから、Q3が決定できます。
お礼
ありがとうございます。 すごく良く分かりました