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日本語の「崩御」と「逝去」について

今日付けの朝日新聞で昭和天皇についての記事があり読んだところ 昭和天皇において亡くなられたことについて「逝去」とありました。 私の記憶だと天皇陛下において亡くなられることを「崩御」と云うと思っていまして 疑問に思い質問しました。 その記事を読んでいて私は亡くなられてすぐは「崩御」とし それ以外は「逝去」とするのではと勝手に思いました。 そこで正しい日本語はどのように云うのかお聞かせください。 このような不敬な文で申し訳ございません。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

すごーく片隅の一部の人にしか読まれないような新聞社で校閲を担当していました(もちろん『朝日』『毎日』等の有名新聞社ではありません)。 その時に先輩から教わったことですが、「新聞業界では、皇室に対する用語を一定のルールに従って表記することにしているから、間違わないように」ということでした。 敬意を表わすのはもちろんのことなのですが、戦時中を思い出させるような「皇室独特の用語は使わない」というのがそのルールです。 「崩御」は皇室だけに使われる特別な敬語です。そういうものはなるべく使わず、「逝去」や「お亡くなりになる」といった普通の敬語にいたしましょうという姿勢です。 「崩御」は特に「亡くなる」という特別な出来事ですからたぶん注目されたのでしょうけれど、それ以外にも皇室に対する独特の敬語はたくさんあります。 「行啓」「幸(みゆき)」「拝謁」「お召し列車」などなど。 こういうものも「お出かけになる」とか「お目にかかる」「特別列車」などと言い換えています。 政治的意図と言われればそうかもしれませんが、何も『朝日新聞』に限ったことではないと思います。 上記の表現の言い換えは、私が新聞社時代に使っていた共同通信社の『記者ハンドブック』によるものです。 新聞社の見解、新聞社の表記がすべて「正しい」日本語だとは限りません。 限りなく「公用文のルールに近い表現」を取っていますが、新聞業界での取り決めや、新聞社独自の取り決めがあります。 ですから「《崩御》が正しく《逝去》が間違い」と言う人もいるでしょう。 「いや、今の時代、《崩御》などと言うべきではない」と言う人もいるでしょう。 どちらの表記も、ある人にとっては正しい日本語ですし、ある人にとっては間違った日本語になりうるものです。 ちなみに、さすが宮内庁、昭和天皇について書かれた文章中には、 昭和64年1月7日午前6時33分,吹上御所において崩御(御歳87)されました。 と「崩御」を使っておられます。 http://www.kunaicho.go.jp/about/history/history11.html あと、 >その記事を読んでいて私は亡くなられてすぐは「崩御」とし >それ以外は「逝去」とするのではと勝手に思いました。 についてですが、そういう区別はないと思います(国語学の専門家ではないので、確証はありませんが)。

noname#146776
質問者

お礼

貴重なご回答ありがとうございます。 当たり前と言えば当たり前ですが、新聞社にも一定のルールがあるのですね。 なんだかただ何となく質問しましたがよくよく考えてみると 私たちにとって特別な存在である皇族の方にたいして 一般人と同じ表記は少しナンセンスですよね。 せっかく表現する言葉があるのに…

その他の回答 (3)

回答No.4

お隠れになった。 「崩御」だの何だのは、漢語(漢文に典故のある語)。使い慣れない漢語を、「正しい日本語」と押し戴いて他人にも使わせようとするなど、ちゃんちゃらおかしい。 「逝去」という、特に珍しくない言葉で、敬意は表せる。天皇に特別に敬意を表わしたいなら、和語を使ったらどうか。

noname#146776
質問者

お礼

ありがとうございます。 崩御という言葉が使い慣れている世の中だったら大変なことですよね。 確かに慣習として崩御という言葉を使っていたのに 急に皇族の方にたいして使い慣れない逝去という言葉を使い出すのも ちゃんちゃらおかしい話ですね。

  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.2

こんにちは。 「崩御」は皇族専用の言葉ではありますが、「逝去」も亡くなった人への敬意を表している点では、一応同じです。 朝日新聞の立場はわかりませんが、天皇のことを「天皇陛下」と呼んで特に敬うか、あるいは、単に「天皇」と呼ぶかの違いと同じようなものと思います。 天皇 → 天皇の逝去 天皇陛下(あるいは今上天皇) → 天皇陛下の崩御

noname#146776
質問者

お礼

ありがとうございます。 今考えてみると一般人と同じ表記は如何なものかと思ってしまいました。 何か回答者様の「逝去」を使った文を見ますと一段と冴えなく感じてしまいますね。

  • sat4
  • ベストアンサー率38% (100/262)
回答No.1

 「崩御」は、天皇、皇后、皇太后が亡くなられたときに使われるもので、 「逝去」は、他人を敬って亡くなられた事を伝える時に使われるものなので、誰に関しても使われる言葉です。  ま、天下の朝日新聞ですから、そうしたことを十分理解の上で、「逝去」という用語をわざわざ使ったのでしょう。

noname#146776
質問者

お礼

ありがとうございます。 天皇、皇后、皇太后陛下において使われるのですね。 確かに今思うと日本を代表するジャーナリズムが知らないわけないですよね。 なんだか嫌ですが何らかの意図を感ぜざるを得ないです。

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