補足、承りました。#3です。
>円がπ=3.1415・・・・・という数字を取ることは人が決めたのであって、別にその数字である必要はないという意味でしょうか?
素晴らしい、その通りです。一挙にそこまで、お考えをお進めになるとは予想外です。
現実の物を数字で表すとき、別に1種類しかないということはありません。長さなら、メートルとヤード、重さはキログラムとポンドなどなどと、とりあえず付き合いのある範囲で共通なら、その範囲で共通ので決めればいいわけです。つまり仲間内で都合がよければ問題ありません。
付き合いのない人の都合に合わせる理由が何もないし、付き合いの範囲が広がらないうちは、それで問題なく平和にやれます。
しかし、ご承知の通り、だんだん世界中で付き合う方向に歴史は進み、今や全世界でやり取りします。特に科学や工学は困るし、経済だって通貨が違うから困ります。
そこで、各国で相談して、物理量の単位系(メートル法とか、物理学ではMKSA単位系とか)、通貨に交換レートがあるとか、いろいろ取り決めをしたわけです。
お気づきとは思いますが、物理量の単位系も、通貨も、M世界の住人です。
東京タワー自身、エンパイアステートビル自身などなどは、別に自分の高さを「定義」してもらいたいわけでもなんでもないでしょう(ヤードとメートルで違ってるし)。不運にも人間に捕まって魚屋で売られている鯛も、自分の「値段」(しかも各国通貨でバラバラの数字)なんか決めてもらいたいわけではないでしょう。全部、人間の都合でM世界を利用して決めていることです。
πが、3.1415...というのも、更には√2とか√3とか、全部、みんなが使う数が矛盾しないように、取り決めた結果です。
たとえばもし仮に、πをものすごく頻繁に使う必要が出てきて、もう1とか2よりπが大事になるような事情が全世界で起こったとします。
1と書くよりπと書く方が面倒くさい。2π、千億π光年の距離と書くなんて、面倒くさいし、さらに何かしら引っかかる。一番まずいのは実際の数で書き切れない無理数ですから、どうしても実際の計算では誤差が出ることでしょうね。
そうなると、「もうπを新しい1と書いちゃおう。元の1は1/πってことにして1'とでも書くことにしよう。元の2は2/π、つまり2'だね」となるのは、おそらくは必然の成り行きでしょう。
今は、π以外の数が今のR世界を今のM世界で表すのに都合よくできてて、それを変える理由が特にはありません。ですので、今現在使っている数を基準に、時々しか使わないπを3.14....としているだけです。
つまり、人間が今使っているM世界の都合で、そうしてあるだけです。πを1と書くようなM世界を作っても、その他の数全てを矛盾なく再定義できますから、どこにも何も問題はありません。もしそちらのほうが便利になったら、その新しいM世界に乗り換えるでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 一つだけ追加で質問です。 >円周率πは、人間が円を、自分なりに理解したいから、説明したいから、 >実用に使いたいから作り出した数です。 >これは、人間の都合だけであって、円にとってはπがあろうがなかろうが関係ありません。 という回答を頂きましたが、円がπ=3.1415・・・・・という数字を取ることは人が決めたのであって、 別にその数字である必要はないという意味でしょうか? それとも何か別の意味でしょうか? (円と半径の関係は簡単な計算でも3.14などに近づくことは知ってます)