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LPGの燃焼後の臭いについて
LPGへは保安上の観点より、硫黄系化合物(メルカプタン等)にて着臭していると伺いました。 そこで、お聞きしたいのですが、燃焼後はその臭いの成分はどのような物質へ生成されるのでしょうか。 また、生成された物質は臭いは発しないものと考えてよろしいのでしょうか。 LPG及び着臭物質を燃焼前後の化学式で教えていただけると助かります(当方は化学の知識は乏しいため、簡略的に解説を入れていただけると助かります)。 ご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願い致します。
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エタンチオールは、有機物の中でも桁違いに、そして最も臭いと言われる代物です。 このため、ほんの微量でもかなり強い臭いがします。 同じ分子数の硫酸(またはSOx気体)があっても、臭いに気づかない程度のものにしかなりません。 同程度の臭いを感じるのに、10万倍くらいの量の差があります。 それくらい桁違いに臭いの度合いが違うので、燃焼後の気体に臭いがあるとは感じないのです。
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- cipher_roy
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LPGはプロパンを保存の都合上高圧の液体にしている状態なだけなので、燃焼する状態では気体のプロパン(CH3CH2CH3)です。 また、プロパンの付臭剤に一番多く使われているのはエタンチオール(CH3CH2SH)です。 プロパンは、燃焼すると水(H2O)と二酸化炭素(CO2)になります。 酸素が不足した場合だと二酸化炭素になりきらずに一酸化炭素(CO)になるものもあります。 エタンチオールは、エチル基(CH3CH2-)の部分はプロパンと同じく水と二酸化炭素です。 チオール基(-SH)の部分は、水とSOx(硫黄酸化物)になります。大抵の場合は二酸化硫黄(SO2)、酸素過剰な場合は三酸化硫黄(SO3)、酸素が極度に不足した場合は一酸化硫黄(SO)になります。 水、二酸化炭素、一酸化炭素は何も臭いがしませんが、SOxは硫酸などで感じるツンと鼻につく強い臭いがします。
お礼
回答ありがとうございます! とてもわかりやすく感謝です! 一つ追加で教えて頂きたいのですが、家庭等でガスを使用する場合、燃焼後はガス特有の刺激臭ってしませんよんね!? 貴殿の回答だと、燃焼後もSOxが発生するため、臭いを感じるとのことですが、エタンチオールとSOxでは臭いの度合いが違うのでしょうか? エタンチオールの分子構造が分解されるため、臭いを発する程度は低くなるといったところでしょうか?それとも単に空気で置換されて臭いを感じないのでしょうか? ご存知でしたら回答お願い致します。
お礼
再度問い合わせに対する的確な回答ありがとうございます! かなり理解できました! 本当助かりました!