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「御飯だけ炊いておいてね」について
母親が、留守番の子供に「御飯だけ炊いておいてね」と言っていました。 よく聞く言葉ですが、この表現はちょっと論理的でない気がします。 揚げ足を取って、「御飯の他に炊くものがあるの?」と言いたくなるからです。 論理的には「御飯炊きだけしておいてね」となるべきだと思います。 この変な語順は、変形文法とかなにかの理論で説明できるのでしょうか?
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すべて私見であることを、あらかじめご了承ください。 「だけ」は名詞につく、という意識が一般にあるのでしょう。 行為全体につくべきだ、とおっしゃいますが、その場合なら「ご飯を炊くこと・だけ」という言い方なるでしょうね。それはそれで正しいのですが、「ご飯・だけ」に比べて、「こと」を入れなければならないぶん言い方が長いのです。 長い言い方は、省エネに反するので避けられる傾向があるようです。 一方、目的語(つまり限定の対象)に「だけ」をつける言い方は非常に一般的です。 ニュースだけ見る。酒は飲まずに水だけ飲む。おかずは作らずご飯だけ炊く。 この「ご飯だけ炊く」を依頼するので「炊く」が「炊いておいてね」となった、と。 私はこのように理解しました。言語理論でいうと、生成文法とかで説明できそうな気がしますが、残念ながら詳しくありませんので、ここらで失礼します。
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- marisuka
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母親の言葉を 「(他のおかずなどはいいから)ご飯だけ」作っておいてね。 と解釈すればどうでしょうか。 その上で、ご飯を「作る」はおかしいから、その動詞だけを「ご飯」に対応させて「炊く」とした、と。 文法とか語順ではなく、どんな意識で単語を選んだかの問題だと思います。
お礼
有難うございます。 ただ、このような表現は、同類のこと(この場合のおかず作りと御飯炊き)がなくても用いられています。例えば、 「朝早起きして、洗濯機だけ回しておいた。」 「授業に出ずに、宿題だけ提出した。」 等です。私の疑問は、「だけ」という語が本来は行為全体にかかるべきなのに目的語に付いているのは何故かという点です。
いや、各地方でどういっているのかわかりませんが、大根とか竹の子とかも炊くから。 その論理では揚げ足取れませんよ。
お礼
早速のご返答有難うございます。 ただ、母親の意味するところは、 「大根や竹の子は炊かなくていいから、御飯だけ炊いておいてね」ではなく、 「おかずや、味噌汁は作らなくていいから、御飯だけ炊いておいてね」だと思われます。
お礼
有難うございます。 なるほど、省エネですね。 多少ロジックを崩しても、簡潔に述べようとの気持ちが働いていると理解しました。 逆に言うと、日本語には行為を簡潔に限定する言い方がないということですかね。 英語の I only cook rice. のように。 (因みに、「御飯だけ炊くは」 I cook only rice.ですか。)