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地名「大船(おおふな)」の読み方
神奈川県内に「大船(おおふな)」というところがあります。 この地名の読み方が、チョッと普通と違うのでお尋ねします。 船で終わる場合は「ふね」と読む。 大きい船⇒大船(おおぶね) 船が頭に来るときは「ふな」と読む。 船大工(ふなだいく) 地名の大船が「おおふな」になったのはどういうわけでしょうか。
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- Postizos
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昭和8年の小坂村→大船町の名称変更より大船駅ができたのが古いのです。明治21年。 それと粟船の読みが「ゾクセン」だったと書いているのがありますが。この粟船山(ゾクセンザン)というのは大船駅近くにある「常楽寺」の山号です。 http://g.co/maps/en5y 常楽寺は設立時は「粟船御堂」というお堂だった。(「嘉禎三年 (1237) に、北条泰時が妻の母 (室家母尼とある) の追善供養のために、墳墓の傍らにお堂を建てたという」) これを信じるなら山は地名にあとで付けた山号でしょう。 http://www.kcn-net.org/kokenchiku/jorakuji/jorakuji.html http://koskan.nobody.jp/kosukeroom8.html(粟船は入り江の名前になっている、ただしあとで学術的にそう呼ばれているだけなのではないかと) おそらく「粟船」が地名というのは当たっていると思いますが、しかしこれを普通に読むなら「あわふね」であったはずです。 そして駅名は「大船」を採用している。「大船」であって「粟船」ではないのですから大船は山号の字ではなくて「オオフナ」という民間の“音”を拾ったのでしょう。 前のリンクには「青船」という字も見えますどこかにそう書いた文書もあるのでしょう。 大船・粟船・青船とも当て字の可能性も高いのではないでしょうか。 アワフネ→アワフナ→オオフナの変化の可能性はありますが、オオフナが先にあった可能性も否定できません(オオフナ→アワフナ・アオフナ)。ともかく大船駅ができた時点ではすでに「フナ」だった。大船山という地名は無いようなので、そこから山をぬいて駅名としたわけではないでしょう。(もしお寺の名前をとるなら「常楽寺」になるのでは。) 質問者の方の希望には答えられなくて申しわけないのですが、確かなことはもう誰にもわからないとしか言えないでしょう。たとえ権威のありそうな文書にそれらしく書かれたものが存在したとしても、それ自体が権威付けのための創作伝説であるような例も多いと思われ、確かな証拠とは言えません。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#3です。まとめです。 1。縄文中期から集落があったのだから古くから名前があったに違いない。 2。諸説あるうちに「粟船山」というのがある。 3。語中はア段,語尾はエ段の法則なら、大船山はオオフナヤマ、と読める。 4。三字は長いから、昭和8年の命名の際、山の名ではなく地域の名だからと、終わりの「山」を取ったのではないか。それなら「オオフナ」という語中の形の説明がつく。 ということです。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
2と3の方の回答を総合して 「大船駅」と「駅」が後ろに来るから「ふな」となったのでは。 最初「大船町」ができた時にそうなったのかと思ったのですが、駅ができる前は街ではなかったようなので(駅は横須賀への分岐を作る都合上できたらしい)。 元は湿地だったとのことなので「鮒」の換え字の可能性も無くはないとも思います。もし「あとに何かが付かない時は必ずフネ」というのが原則として成り立つのなら村の名前ですらなかった「大船」が昔からフナと読むとしたら単に音に字をあてただけの可能性も大では。まあ憶測にすぎません。 旧地名が旧陸地測量部の地図や駅を造る時に字や読みが変わってしまった例も少なくないですが。 八王子と北海道に「大船町」がありますがどちらも読みは「おおふね」のようです。「町」はあとで付いたからでしょうか。 東京に舟町(ふなまち)がありますが、これはフナです。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
ごめんなさい、URL貼り忘れです。こういう本を読むと地名の深さがよくわかるかと。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
そもそも「古い地名の漢字は、ほとんどが昔からの"やまとことば"の当て字」ということを了解してください。じゃないと、大船に限らず、「国府津」や「神奈川」などは読めませんし、そもそも「大和」や「陸奥」なんて当て字ですらありません。結構あるんですよ、日本中に読めない地名って。 まずは「オオフナ」に近い発音をする土地があって、それに中国から来た漢字を当てたんです。当てたら今度はもともとの漢字の読みに引きずられて地名の読みが変わっちゃうんですね。今の「大船」=「オオフナ」はその結果の読み方なんです。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
下記では、現在から5,500年から4,000年前の、縄文中期に今の大船に竪穴住宅の密集地帯があったそうですから、人はこのあたりにかなり長く住んでいたようです。 http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/minamikayabe/i_oohune_c1.html 下記によりますと、語源は「粟船山」(あわふねやま)が訛ったもの,という説もあるようですが「大船町」が出来たのは1933年(昭和8年)だそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%88%B9 後ろに何か続く時は「ア段」、後ろになにも無い時は「エ段」になるのは、質問者様がおっしゃる通り、風(かざしも、おおかぜ)、雨(あまがさ、おおあめ)など他にも見られる交替です。 通常は地名が先で、漢字の当て字が後ですから、古くからある地名が「オオフナ」でそれに漢字を適当に当てた、という解釈も成り立つと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ウィキには諸説あると出ていますね。
- cxe28284
- ベストアンサー率21% (932/4336)
船 「ふな」は「ふね」の古形で、多くの複合語に用いられる。 辞書にはこのように記載されているだけで、前後に来ることで読み方が変わるとは 書いてありません。 船門 ふなと 港の意味となっていましたので、 大船門の最後が省略されたのかも知れません。
補足
回答ありがとうございます。 >辞書にはこのように記載されているだけで、前後に来ることで読み方が変わるとは書いてありません。 ・・・・ということは、前後に来ることで読み方が変わるということを否定されたのでしょうか。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
船が港に泊ること、またその場所を 「船繋り (ふながかり」 といったようで、「大船繋り」 の 「繋り」 の部分が脱落したという考え方もできるかもしれません。そもそも 「ふな」 というのは、「ふね」 の古い形だそうです。
お礼
ありがとうございます。
補足
ご回答ありがとうございます。 >まずは「オオフナ」に近い発音をする土地があって、それに中国から来た漢字を当てたんです。 ・・・とURLの本に「オオフナ」について、具体的に出ていたのですか? それとも一般的なお話ですか。