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各地の原発で異物が発見されていますが、これって危険ですか?
最近各地の原発で異物の発見があいついでいます。 発見されるものは、マスク、ビデオ、針金、懐中電灯、マグネットなどです。 発見場所は、圧力抑制室内という場所が多いようです。 これは危険なのでしょうか? 単に置き忘れで済むものなのでしょうか? また、原発のこんなところにこれがあったら危険というものがあれば教えてください。 刈羽 http://www.tepco.co.jp/kk-np/index-j.html 福島 http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/bi3a15-j.html
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設計検討時にあってはならないもの、想定していないものが存在すればリスクが生じます。20年、30年前の設計審査時に「規律が緩んで工具が置き忘れることもありうる」という前提で設計をチェックしていれば安心できるでしょうが、そんな話は聞いたことがありません。(もし気になるようでしたら文部科学省等のHPで設計審査の書類は閲覧できます) http://www.atom.meti.go.jp/index.html どこまで想像力を働かせることができるかで随分と設計(ならびに費用)は変わってしまいます。またかつては「原子力は絶対安全」という神話を作っていたので、「規律の緩みはありえない」(想定外)としているかもしれません。 先日緊急炉心冷却用の水槽内に工事用のシートが置き忘れていたということが報道されましたが、シートが配管に目詰まりすれば炉心冷却は出来なくなります。ただし、配管は何本もあり全部だめになることは確率的にほとんどありません。 http://www2.jnes.go.jp/atom-db/jp/index.html また燃料冷却用プール内の異物が万一ポンプに流れ込んだりすればポンプが破損しますが、ポンプの故障は検知でき、ポンプは複数台設置していて同時に壊れることは確率的に極めて小さいので工学的には「ひやり」という位置付けになります。 ただし、昨年度のトラブル隠しで指摘された人の問題が相変わらず発生していることが問題であると思われます。つまり、世間から原子力担当者の倫理・規律や安全に対する考え方の徹底(安全文化の醸成)などを掲げて1年以上社内で活動してきたにもかかわらず http://www.tepco.co.jp/cc/press/02103001-j.html http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0003590/ こういったことが起こるのでは、「保安院(経済産業省の外局)や電力会社だけに任せて来たのでは実効性がなく危険(怖い)ではないか」という世論になっていくと思います。
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- lambi
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>おそらく圧力容器内と思いますが、「容器」と書くと機器内部と思われるのがイヤで換えたのでしょうか。 圧力容器と圧力抑制室は全く違う物です。圧力抑制室は原子炉格納容器と繋がっている物で、目的は二つあります。 1.事故時に原子炉格納容器内に溜まった蒸気を凝縮する 2.非常炉心冷却装置の水源の一つ
- daichan001
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少し現実的な話をしましょう。長くなるけどスイマセン。ちょっと質問からはずれるかもわかりませんがお許しください。 原発の定期点検時に集まる人はどんな方と思われますか? 電気屋さん、溶接やさん、モーターメーカー、ポンプメーカー、バルブメーカーなどいろいろです。 これらの人やメーカーは自分の会社の機器についてはプロフェッショナルですが、必ずしも原子力産業については経験が深いとは限りません。 石油やセメントなどの大きいプラントに参入しているメーカー等がくるわけですが、原発といえ、彼らにしてみればルールがうるさい作業場所(現場)の違いでしかありませんし、日程や作業時間も決められているので必死にに作業します。 原発特有の作業ルール(規制)のなかで、作業の手順をいつもと換えられるのに、いつも以上の仕事を求められる訳です。 人情的にはどうしてもルールをおざなりにしたくなってきます。 もちろんそれらを管理する人も作業には付いている訳ですが、最終的には実作業する人、そのメーカー、電力会社の考え方に依存していくことは事実です。 電力会社によっても作業に関しての管理方法や考え方は大きく違います。 「作業優先」か「管理優先」か、一般的に西の方が前者、東の方が後者という印象があります。 どちらにもメリット・デメリットはありますのでどちらが良いとか悪いとかいいません。 ちょっと人間的な考えでドラマを書いてみます。(事実かどうかは想像に任せます) 作業を進めるのが「作業指揮者(監督)」、ルールを管理(作業を制限)するのが「放射線管理者(放管)」とします。 作業優先の場合、当日の朝に初めて作業内容が監督から作業者と放管に伝えられます。 放管は作業者の後を追いかけながら、あれこれと指示します。 作業手順をいちいち換えられたり、測定のため待たされたりするので作業者はかなりストレスがたまります。 放管が他のグループを見に行っている間に、「いまのうちにRHR配管バラすか・・」という気持ちになることも・・・ 管理優先の場合、事前に作業手順と方法を監督から放管に書面で申請します。 管理方法と装備などが記載された作業指示書が発行され、それを掲示して作業します。 事前に作業がわかっているので放管はころよい時間に現場に行きます。 チラッと作業をのぞき、指定どおりの装備や作業をしているかチェックして次の作業場所に行きます。 来る時間もわかっていますし「そろそろ来るぞ!そこのフタ閉めとけ」という言葉がでていたのかも・・・ こんな事を言い出すとキリがない話ですが、原子力に係わる以上、電力会社や、メーカー、管理者、作業者とも自分と他人の体を守ろうという気持ちになってくれていることを願うばかりです。 それにしても電飾会社のホームページを見ても圧力制御室と言うのがどこかはわかりまでんね。 おそらく圧力容器内と思いますが、「容器」と書くと機器内部と思われるのがイヤで換えたのでしょうか。
>コンクリートも放射化するそうです。 コンクリートの成分は.砂利などの土石類.硫酸カルシウム系石膏.珪酸アルミ塩(カルシウム塩が主)と珪酸鉄塩です。 セメント中の珪酸鉄化合物に含まれている「鉄」が放射かします。 実際には他の成分でも放射かしますが.鉄が存在量が多いので.注意の対象になります。
原子炉では比較的多くの中性子が出ています。この中性子と鉄がぶつかると.放射性鉄(番号忘却)ができます。 結果的に.巻尺など鉄が存在する部分から強い放射線を放出することになります。 通常の使用では.燃料棒を除くと.ほぼ均一な放射線を出すとして.放射線防護を設計します。つまり.鉄を置き忘れると.置き忘れた物が強い放射線をだし.付近を汚染したり.防護用各種資材の放射線による劣化を促進します。 結果的に.原子炉付属施設の寿命が短かくなったり.局所的に強い放射線を浴びて通常の機器では検出できない被爆が増えたりします。 原子炉ではありません(具体的内容不明)が.フィルムパッチ(被爆線量計)が検出限界以下なのに.「頬が溶けてきた」なんてゆう被爆事故があることを書き添えましょう。
お礼
ありがとうございます。 調べてみましたら、放射線が物体に当ってあたかも放射能を持つようになることを「放射化」というそうです。 金属だけでなく、コンクリートも放射化するそうです。 「頬が溶ける」ということもあるのですか……。 目に見えない世界なのでおそろしいです。
- nitto3
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危険な兆候です。 人心がたるんでいます、点検する人がそんなでは、 日常の運転ではもっとたるんでいると予測した方がいいです。
補足
もっと危険そうなのを見つけました。 これはどれくらいやばいのでしょうか? 金属異物を発見 燃料集合体下部で--東電福島原発1号機 http://www.mainichi.co.jp/news/article/200310/30m/105.html
お礼
どうもありがとうございます。 工事用のシートなど考えられないようなものが置き忘れていますね。 原発そのものが社会的リスクです。 代替エネルギーの開発に力を注いでもらいたいと思います。