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完了形の訳し方の違いについて
- 完了形には、継続・経験・完了・結果の用法がありますが、訳し方によって異なる構造理解を行います。
- 完了形は、「これまで~であった」「~してきた」などのニュアンスで訳されることが一般的です。
- 完了形の訳し方を判断するための指標はありますが、用法にこだわることで理解が難しくなる場合もあります。
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多分、少し翻訳というより言語と意味について誤解されています。 同じ表現であっても、意味は異なると言うことがよくあります。その時、意味を決めるのは文脈です。 つまり、意味は、言語表現と文脈(及びその時の非言語的な状況・環境)によって決定されます。 家庭で、誰かが電話口で話しながら、横にいる人に向かって、「ねえ、ボールペンある」と聞く場面を英訳するとき、Do you have a pen? と言うように単数形で訳するのが普通です。電話で話していることをメモするのに一本のペンがあればいいからです。 しかし、大勢の受験生が来る試験の監督をやる人が、事務局で「ねえ、鉛筆ある」と聞くときは、Do you have pencils? のように複数形にするでしょう。 英語の完了形と日本語の完了形は意味範囲が異なります。もちろん重複部分もあります。ともかく、英語と日本語は体系が異なるので、完了形の訳のやり方に特に決まりはないと思います。 英文の意味を正確に理解し、それをなるべく反映する日本語を選択すると言うだけのことです。 そもそも、英語でも日本語でも継続・経験・完了・結果の区別がつかない表現はかなりあります。 I've walked three hours. 「3時間歩いた」という時、継続・経験・完了・結果のどれかという議論というか、選択はどうしても無理があります。 つまり、意味のあいまいさがあり、あいまいさがもともとの「正確な」意味である可能性もあるのです。 そういった表現の典型が「彼はいいやつだ。」です。He is a good guy. で日本語・英語とも、翻訳表現自体はこれでいいわけですが、実質的な意味はいろいろあります。 1.親切だ 2.自分にとって好都合だ、利用しやすい 3.善良だ 4.金になる などでしょう。実質的な意味を決めるのは文脈であったり、環境であったりしますが、文脈や環境を考えても、意味があいまいなままということもあります。 つまり、人間の思考そのものがあいまいさを持っているわけです。現実をとらえたり、現実に向き合ったりする時に、「あいまいさ」を残したまま、または、まさにあいまいさだけしか思考できないと言う場合があるのです。漠然とした印象を語るときなどがそういった場合です。 結論として、melemoeさんが今までやられていた、 >完了形には、継続・経験・完了・結果の用法がありますが、私は今までその4つを特に区別せず、ニュアンスで「これまで~であった」「~してきた」等と訳してきました ということでいいのではないでしょうか?
お礼
まずは、埋もれていた質問に回答いただき有難うございます。 >つまり、意味のあいまいさがあり、あいまいさがもともとの「正確な」意味であ>る可能性もあるのです。 英語は日本語と違い、抽象的な表現の少ない、具体的な言語だと考えていたので、 「曖昧さ」がある事に驚きました。意外ですね。 >結論として、melemoeさんが今までやられていた、 >>完了形には、継続・経験・完了・結果の用法がありますが、私は今までその4>>つを特に区別せず、ニュアンスで「これまで~であった」「~してきた」等と >>訳してきました >ということでいいのではないでしょうか? なるほど。英語カテゴリの質問で、よく「この完了形は何用法ですか」という質問があったので、そういう判断をしなければならないのだなぁ、と思ってました (前述のように、英語は具体的な言語だと考えていた事もあり)