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春植物について
春植物が夏緑樹林に多く見られる理由ってなんですか? 個人的な興味です。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%AB .wikipediaで申し訳ありませんが基本はwikipediaの記載でよいのではと思います。 日本語では「春植物」ですが生物系の人間にとつてはスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)が一般的と思います。スプリング・エフェメラルの語源がその特徴を良く表しているからと思います。カゲロウを指す学名はギリシャ語でephemeraといいます。ギリシャ語の元の意味は「その日一日」と言った意味です。これが転じてephemeraは儚いものを表す言葉になりました。 Spring ephemeralは意味を訳しますと「春の儚いもの」と言った意味です。夏緑樹林帯の落葉広葉樹の多年生林床植物のかなりがこれに当たります。落葉広葉樹は葉を展開するのに時間がかかります。そして一度葉を展開しますとその葉の形状から林床にはほとんど光が届かなくなります。ですからこれらの植物はいち早く芽生え・花を咲かせ・光合成をし、翌年までの栄養を球根や地下茎に貯え、高木が葉を展開しまして光が林床に届かなくなって光合成の効率が落ちると枯れるわけです。 常緑広葉樹では一年中林床に光が当たることはありません。また、常緑針葉樹はその葉の形状から林床にも多少光が届きます。ですから何故落葉広葉樹の特有な林床植物なのかご理解頂けたと思います。 蛇足ですが、Spring ephemeralは可憐ですが目立つ花を付けます。これは早春には昆虫の活動が不活発だからと考えられています。さらに蛇足ですが、昆虫の中にもSpring ephemeralと呼ばれる昆虫群がいます。具体的にはギフチョウ等の早春にだけ活動する昆虫です。植物のSpring ephemeralに依存している昆虫群です。
お礼
すいません。お礼していませんでした。 回答ありがとうございました。分かりやすかったです。