日本ではどうだかわかりませんが、物の本によると日本だけではなくどこの民族でも、それこそ未開の部族でも背が高い男性がモテる傾向があるそうですよ。アメリカの大統領候補なんて身長が高い方が有利で、アメリカでもハイティズムというそうです。オバマ大統領も186センチ、ブッシュJr前大統領も180センチあるんだとか。
背が高い男性がモテるというのは、文化的なものではなくてもっと本能的、原初的なものだと思いますよ。背が高い男性が有利な点はいくつもあります。なんといっても戦士としての能力を考えた場合背が高いのは単純に有利です。ボクシングだってリーチが長いほうが有利なんですからね。背が高ければより遠くが見渡せ、より遠くの敵に手が届きます。背が高い分の威圧感もありますよね。だいたいのスポーツにおいては背が高いほうが有利です。
じゃあなんでチビの男がこの世に存在するのか、となるとたぶん結論が出ない議論になると思うのでそれは今回はやめておきます。こと進化に関しては分からないことだらけなのです。一例をあげれば、ヒトのメスのおっぱいが大きいのはセックスアピールのため、というのが有力な説です。しかし世間にはひんぬーの女性もいるわけで、じゃあなぜひんぬーの遺伝子が今日まで生き残っているのかということについては結論が出ません。
さて女性の身長については、これも有力な資料は持っていません。そもそもクレオパトラや楊貴妃が身長何センチだったかなんて資料に残っていませんから調べようがないというのが実情でしょう。男性の歴史上の人物は背が高かっただの低かっただのと記録が残っていることがあるのですが、女性の場合は容姿に関することがほとんどで、日本史なんかじゃ北条政子みたいなレアな女性を除けば名前さえ残らないのがほとんどです。戦国大名の家系図なんかじゃ「女」とだけ記載されているのも珍しくないんですよ。
ただ、女性の外見については面白い話をいくつか聞いたことがあります。
まず、発展途上国、ありていにいえば貧しい国では太った女性がモテる傾向にあります。貧しい国では太っているというのはそれだけ栄養が充分にあることの証明です。ロクに栄養が取れない国であれば、栄養充分であるということは豊かで健康であることの証拠となります。またおおむね太った女性は多産である傾向もあります。テレビに出てくる大家族もののお母さんてちょっとぽっちゃりしている人が多いですよね。
面白いことに、国民全体が豊かになってくるとむしろ痩せている女性がもてはやされることになるそうです。アメリカでは、低所得者層ほどいわゆるジャンクフードに頼ることになるので肥満の傾向が強くなるそうです。こうなると、「貧しい者が肥満で、豊かな者が痩せている」ということになります。
もうひとつ。女性の体形別で、1(病的に痩せている)から8(病的に太っている)まで8段階に分けた体系の女性の写真を見せて「あなたはどの体系の女性が好みですか」と聞いたところ、これは先進国の男女を対象にした実験なんだそうですけどね、女性は全て2から4の体形の女性を「好ましい」と選んだそうです。まあ、やや痩せているか中肉中背ってことですね。
ところが同じ質問を男性にするとなんと1から8まで「これがいい」と選んだ人が現れたそうです。つまり、オスは「病的に痩せていても好み」「病的に太っていても好み」とする人がいるのです。もちろん、少数ですけどね。なぜそういう傾向があるのかの理由は不明です。
まあどちらにせよ容姿や外見による影響は歴史的、文化的側面より、生物学的、遺伝学的側面のほうが影響が大きいのではないのでしょうかね。パートナーを選ぶってのは、生物の根源的な部分に関わることですからね。
お礼
早速のお答え、有難うございました。 高身長の男性が好まれるというのは、闘いに有利だというような本能的なもののようですね。 となると、大昔から大男の方がもてたという事になるのかなと感じました。 例えば豊臣秀吉は小男で猿顔という言い伝えがありますが、これは女性にもてない条件を持った男性なのに凄い能力を持っていたという意味だと思います。 となると、少なくとも16世紀の日本では大男が好まれたと考えて良いように思いました。 あと女性の身長についての言い伝えや古文書は無いのですね。 飛鳥美人は肥満体だったようですが、もし身長が170cmくらいあって、周りの男性が150cmくらいだった場合、それでもプロポーズが集中したのかなと感じてしまいました。