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派閥のどこがいけないのか

派閥のどこがいけないのでしょうか。 派閥には、その派閥の領袖の名前がついていることから分かる通り、 強いリーダーシップがあります。 派閥の構成員も、そのリーダーの政策にある程度共鳴しているであろうから 政策を中心にした集団であるともいえます。特に、派閥のリーダーにおカネがなくなってしまったことで、求心力の淵源をカネに求める要素が少なくなっています。 派閥は、いわば政党のようなものではないですか。 戦後日本の野党は、政権担当能力を欠いていました。 非武装中立などと言っている政党に国家運営を委ねるわけにもいきません。 そのため、自民党はずっと政権を担当してきました。 しかし、そのような一党独裁にもかかわらず、高い経済成長を果たせたのは、 自民党が内部に派閥というダイナミックな構造をもっていたからだといえます。 つまり、自民党は、「派閥による連立政権」を組んでいたと言うことです。 連立政権自体は、欧州大陸なら常態であり、何ら珍しいことでも悪いことでもありません。そして、連立政権を組むにあたっては、各政党に配慮するのも当たり前のことです。 戦後日本が派閥による連立政権によって運営されてきたとするのであれば、 閣僚ポストにおいて各派閥に配慮するのは当たり前です。 どこが悪いんでしょう。 派閥=悪として当たり前のように批判しますが、論理的になぜいけないのか ということを教えて下さい。

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  • yuki228
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回答No.3

おっしゃる通り派閥=ミニ政党という捉え方で間違いないと思いますが、 >派閥の構成員も、そのリーダーの政策にある程度共鳴しているであろうから 派閥は政策論を同じくする者の集まりではありません。権益を守るためだけに集まったものです。 このことについては議論の余地は無いと考えます。 確かに「欧州で連立政権は当たり前」なのですが、単独では過半数がとれないから仕方なく組むのであって、初めから連立ありきではありません。 連立内では当然調整は行われますが、各政党に対してはその政策・理念に賛同した国民の票が集まっています。 それらの政策を最大限調整しながら実現させることを目指すものであって、決してタダの陣地争いだけではないのです。 そこは欧米における政党同士の連立政権とはハッキリ区別する必要があります。 で、それが何で悪いかというと、単なる勢力争いだけが最大の目的となってしまうからです。そうなると自分の時間と労力は、党内での駆け引きやら資金工作やらに大部分を割かれてしまい、国民に対して行うべき本来の「政治家」としての業務は何一つできません。やる必要もありません。 だから、派閥政治はダメなのです。 「そんな自民党に国民は投票したじゃないか」「じゃあ野党に任せられるのか」と言われるとそりゃそうですとしか言いようがありませんが。

xiaonientien
質問者

お礼

 これは解釈の違いかもしれませんが、私は派閥は、「権益を守るためだけにできた集団」ではないと思います。もちろん、権益もあったでしょうが、考えは違うが人間として引き込まれる、とかもあるでしょう。また、政策が近いからという要素もあったでしょう。 そして >>派閥の構成員も、そのリーダーの政策にある程度共鳴している ということは変わらないと思います。 ただし、忘れてならないことは、リーダーの政策は一貫しているわけではないということです。場合によってある方針(警職法反対とか追加景気対策でもよい)を叫んだり、数週間後に賛成したりするのです。いずれにしても、派閥の構成員はそれに従います。 それから、 >各政党に対してはその政策・理念に賛同した国民の票が集まっています。 という点についてですが、それは中選挙区と言う日本独特の制度を考えると、欧州と同じではないですか。 ひとつの選挙区に自民党の候補が複数いた(もちろん同じ派閥からは出ませんでした)ことからも分かる通り、派閥にも国民の票が集まっていたといえませんか。 今は選挙制度が違うので、一概には言えませんが。  政策の調整とはそれすなわち勢力争い、権力闘争です。派閥の長にも特定のイシューに意見があるはずです。その意見(政策と言ってもいいですが)を実現するために意見(政策)調整をする。特定の支持層を持つ欧州における政党なども政権に参画すれば、支持団体の利益を代表して意見調整をするでしょう。日本の派閥政治とはっきり区別できる点があるのでしょうか。  資金工作をするから、勢力争いをするから政治家の仕事が出来ないとおっしゃりますが、勢力争いに勝たなければ自らの主張する政策は実現できません。権力がなければ政策は実行できません。権力を得るには、戦わなければなりません。権力争いのないところには、権力がないのです。ホームレスのおっさんが外務省のロシア課長にイギリスから帰ってこいと言っても帰ってこないでしょう。外務大臣が言えば帰ってくるのです。違いは何か。権力の有無です。だから、外務大臣になるには、権力争いがあるのです。ホームレスになるのに権力争いしないでしょう。 権力(勢力)争いを批判しても仕方ないのではないでしょうか。 なので、やっぱり派閥政治がダメな理由が分かりません。

その他の回答 (4)

  • sdamau
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回答No.5

 政党の中に政党がある、というのがいいのか、単なるよせ集めではないかと思いますが。おそらく、自民党が選挙の互助組織であるため、別に政策団体が必要になったため、派閥ができたのでしょう。   ただし、、OOXXと主張する派閥の候補者に入れたいのに、その派閥の候補者が選挙区で立ってないことが考えられるのですが。 そしたら、民主主義がゆがめられるやん。  (という意味で、選挙協力には反対)

xiaonientien
質問者

お礼

派閥の成立は、自由党、日本民主党、改進党や戦前からあった保守系政党の元党首(主に自由党にいた)が1955年に一緒になってできた自民党の成立という歴史を考える必要があります。 選挙の互助組織とは別に政策団体が必要になったからできたわけではないです。 自分のいれたい派閥の候補がいないというのは、他の小政党にも同じことがいえませんか。 小政党が全ての選挙区に候補者を立てられないことと=民主主義がゆがめられるなのでしょうか。素朴な疑問です。

  • teiz
  • ベストアンサー率21% (4/19)
回答No.4

私が思うに、選挙の時に「私はあの人の意見に賛同します!」と 表明して、選挙に当選したなら何の問題も無い、と思います。 しかし、実際には選挙の時に、「私は、これこれこういう事を 実行したいので投票して下さい!」と国民にアピールして、その 意見に賛同した人が、その候補に一票を投じるのです。 だったら、古株である誰かの意見・考えを丸飲みで言いたい事も やりたい事も押さえて派閥の行動に従う事は、国民(投票して くれた人)への裏切りになるのではないでしょうか? しかも、年間何千万円もの税金からの報酬を得て。 政党の政策は選挙の時にはっきりと示されますが、派閥の行動は 選挙時には見えません。これでは「闇のミニ政党」とも言え、 こんなのが政治をするのは、いかがなものかな、と思います。

xiaonientien
質問者

お礼

選挙公約を破る=悪 だとは思いません。 たとえば、増税しなければならない状況で、増税しないと言う公約を掲げる候補がいたとします。選挙民を愚弄する公約ですが、やはり増税しないといった方が獲得票が多いし、当選する可能性も高いでしょう。議員の座がかかっているわけですから、特に対立候補が強い場合などジレンマです。 個人レベルの利益と国レベルの利益は必ずしも一致しません。(もちろんケースによっては、一致する場合もありますが)一致するのが理想ですが、そうではないケースもあるのです(特に安全保障の分野) でも言いたいことはよく分かります。やはり、国民の声が届いていないというの感覚は、もどかしいものですからね。

回答No.2

おっしゃるとおり派閥が悪いとは思えません。 しかしながら、現状は派閥への配慮の為に機能的、実務的な組閣が出来ず、 国益を損ねたりしているので、悪い面ばかりが強調される結果になるのでしょう。 「省益」「族議員」なども広い意味で派閥ですし、それらもあまり国や社会の為に なってないことのほうが多いですし。 あと、群れるのが嫌いな人も居ますが、本当に群れるのが嫌いな人は群れることに 興味がないので群れないだけなので、派閥そのものを悪く言う人は派閥に入れて もらえないから文句言ってるのかもしれませんね。イソップの「きつねと葡萄」 みたいなものかも。

xiaonientien
質問者

お礼

派閥に配慮するために、魅力的な内閣にならないというご意見はごもっともです。 でも、今ちょっと思ったんだけど、万年野党の日本社会党にも派閥がありましたね。べつに閣僚ポストが待っているわけでもないのに。そして、べつに政策というよりもウマがあう、あわないであったしね。

  • YoshiMu
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回答No.1

感情的な視点からのコメントで恐縮ですが、派閥=烏合の衆という感じを受けます。 政策の一致を以て、在籍するのではなく、有力者の傘下に入る。派閥に在籍することが目的となっているため、有力者の意見=派閥の意見となってしまっているという印象です。ここに政策集団としての価値がいかほどあるでしょうか? 「党の意向に従わない人は除籍とする」と公言し、少数意見を叩きつぶす。これ自体は党のあり方としての問題ですが、派閥にも同じことがいえると思います。 こういう行為がまかり通るため、派閥=数あわせに過ぎない、と感じるのです。

xiaonientien
質問者

お礼

おっしゃるとおり、派閥は純粋なる政策集団ではないでしょう。 選挙や、政治活動にかかわる資金などの援助を派閥の領袖に期待する、また ある程度当選を重ねれば閣僚ポストがまわってくるであろうという期待など さまざまな要素があることは否定しません。 しかし、そのような要素があるからといって、政策の要素を全否定してしまうのは、どうでしょう。 また、政策集団として「党の意向(政策?)に従わない人は除籍」されることはあたりまえで、むしろそのような場合、自主的にやめるべきです。それをもって、派閥をダメというのは、政策で集団を作ることを否定することになるのではないでしょうか。もちろん、党の意向=政策で場合が多いことは、重々承知しております。

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